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モスクワで行われた放射線の子どもの人体に与える影響の生物医学的結果に付いての国際会議(1)

2011-11-05 | ラジオ
放射線が健康を害し死に至らしめる恐ろしいものだということ以外、私たちのような一般人は放射線に付いて何も知らない。
放射線と原発への恐怖はラディオフォビア・放射線恐怖症と呼ばれている。この恐怖症を社会に広めないため、政府は情報を一部隠蔽することで、住民をなだめようとする。
例えば日本政府はチェルノブイリ原発の事故を引合いに出し、放射線は決定的な破壊を人体に、もたらす訳ではないという考えを住民に吹き込もうとしている。
IAEAもこのような見解を持っており、その目的が原子力発電の発展で
あることは明白だ。

そうした一方で、ただ自分の学問的興味の追及に終始しない学者、研究者、医師たちは人類の今と、そして将来を憂いている。そのような他者の苦しみに無関心ではいられない学者たちは、今回モスクワに集まり放射線が子供の人体に与える影響の生物医学的結果という国際会議を開いた。
学者らは、ここ数十年で地球の環境は悪化している。その要因の一つに放射線汚染が含まれる。環境汚染に決定的な負の貢献をなしたのが1986年のチェルノブイリ事故である。
日本における福島第1原発の事故の結果が、どのようなものになるのかは、まだ予想がつかないと述べている。

原発やその他の原子力機関の事故で発生する、放射性同位体に汚染された地域に住む市民は、健康に高いリスクを負うことになる。
特に出産適齢期の女性と子供はその傾向が強まる。それは汚染の度合いが低くても同じことだ。
チェルノブイリ事故から25年経った今でも、健康被害に苦しむ人々に付いての報告は数多くなされている。
放射線の性質に付いては明らかにされてないことが多くある。ほんの少量の放射性の同位体が、何故大量の放射線同位体と同じか、それ以上に作用することがあるのか。
放射線に照射された細胞を試験管に入れ、その隣に照射を受けていない細胞をおくと、その細胞が照射を一度も受けていないのにも関わらず、何故照射を受けた細胞と同じように異常化してしまうのか。
今のところこれらの問いに対する答えはない。この細胞の異常化現象は傍観者効果と呼ばれている。

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モスクワで行われた放射線の子どもの人体に与える影響の生物医学的結果に付いての国際会議(2)へ続く

10月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル