Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

大山加奈選手休養

2010-03-30 19:05:28 | スポーツ
今季リーグ戦に復帰し、全日本への復帰が待たれていた
女子バレー、東レ・アローズの大山加奈選手が、
腰痛治療専念のためにチームを離れるそうです。
公式発表はここです。

本人はがっくりきているかどうかわかりませんが、
僕なんかは、良かったかななんて思いますねぇ。
この間のNHK『スポーツ大陸』での加奈ちゃん特集では、
やっと腰の手術から立ち直って、開幕スタメンを務めながらも、
腰に負担をかけないためのスパイク時のフォーム修正などが、
彼女のトレードマークでもある「スパイクの破壊力」を
発揮できなくしてしまっているという中での
彼女のジレンマがクローズアップされていました。
そして腰痛の再発…。
スタメンを外れ、焦り、自分を追い詰めていく彼女の姿を見ていると、
どうにかしてやりたい気分になったものです。
「がんばれ!」なんて言われたとして、本人はそれ以前に十分頑張っているし、
軽はずみなアドバイスなどまるで役に立たないくらい、
本人は深く考えている。
おまけに、自分がコートに立てるようになるまで、
長い間チームに待ってもらっていたという申し訳なさからくる気負い。
見ていて爽やかな、気持ちの良いスポーツウーマンだからこそ
陥ってしまう精神面での辛さくらいはなんとかファンも含めた周囲が
ぬぐい取ってあげられたらいいんじゃないのかな、って思いましたねぇ…。
って、おいらは、Vリーグを見ているわけでも(というか、中継がない)
ないので、おもいっきりしゃしゃり出て書いているのですが。

それで、最初のほうに書いた、この戦線離脱が良かったっていうのは、
加奈ちゃんが自分を追い詰めすぎない状況が生まれることを期待するからです。
彼女はもっと(これは良くないものとして受け取られる種類のものかもしれませんが)、
厚かましい気持ちを持ったほうが、ゆとりが持てるんじゃないだろうか。
「長いスパンで考える」というのがありますが、
大きな範囲で考えることも大事だと思います。
小さく、プラスのことをちょこちょこ稼いでいくよりも、
大きなプラスのことも、大きなマイナスのことも背負い込んで、
結果として差し引きプラスになるような勘定の仕方ができると、
楽になるんじゃないかなぁ、なんて思ったりもするんですよね。

「自分を追い詰めること」についてもう少し述べます。
生命の危機などによって(災害とか事故とか強盗とでくわすだとか)、
自分が追い詰められる場合と、
自分で自分を追い詰めて、結果として生命の危機を招く場合とは違いますよね。
後者には、そこからダイナミックなものは出てこないように思うのです。
ま、どうなんだろ、自分には思い出せるくらいの経験がないのだけれど、
アイデアに困って困って困って、やっとのことで素晴らしいものがでてくる
っていうのは、自分を追い詰めた結果によるものだろうか。
でも、それって、自分で自分を追い詰めてないですよね。
僕が問題としているのは、自分が自分を追い詰めてしまったケースのことですから、
やっぱりそれで継続的な成功を導き出せるかというと、そうではないような気がします。
自分で自分を追い詰めるケースというのは、たとえば加奈ちゃんのように、
腰痛のことでチームに長い間待ってもらったのだから、恩返しをしなければいけないと
いう気負いだったりしますね。
それはそうかもしれないけれど、頭の片隅にちょこっとあればいいだけの話ですよ。
それをたとえば周囲の人が「チームに感謝しろ」とか言うようじゃ、
加奈ちゃんを育てることはできないですね。加奈ちゃんに限らず、
気持ちの真っ直ぐな子を育てられないような気がする。

このへん、会社の組織論とかにも通じるものがあるのかなぁ。
そのうち考えてみようと思いますが、今大事なのは加奈ちゃんが
ゆっくり休むことですね。彼女のブログも休止となるようですが、
見守る気持ちで、彼女のことを頭のどこかに入れておこうと思います。
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浅田真央

2010-02-26 14:12:24 | スポーツ
バンクーバー五輪の女子フィギュアスケートで、
浅田真央選手が、キム・ヨナ選手に届かなかったものの、
銀メダルを獲得しました。おめでとう!!

キム・ヨナは突き抜けています。
しなやかに、完成度の高い演技をするという点では
誰も並ぶことができないんだなぁ。
きれいでしたね。

ただ、我らが浅田真央ちゃんのフリーの演技というのは、
もはや、「演技」という枠組みにハマらない類のものだと思ったんです。
真央ちゃんの演技は、人間の情念の激しく狂おしい部分の表出とも
とれるし、感情のダークな部分との葛藤の表出ともとれるし、
まだ言語化されていないどろどろした感情の激しい部分の表出
だともとれるように感じました。
ま、3つ書けば、どれか本当のところと、かするだろう…。
真央ちゃんは、キム・ヨナよりも表現者という言葉が
しっくりくる演技をしていたように見えた、演技者ではなしに。
そういう別次元の演目に挑戦して、「フィギュアはこうなんだ」
っていう保守的な視点を超えたところで
審査してほしい浅田真央ちゃんでしたねぇ。
そう見てみたら、キム・ヨナ以上に見えるところも少なからずあると思います。
真央ちゃん、深かったです。

キム・ヨナと20点以上の差がつきました。
真央ちゃんは涙ながらに
「じぶんのできることはすべてできたので、くやしいですけど…」
とインタビューに応えていました。
でも、なんにも恥じることもないし、思い詰めすぎることもないですよね。
それだけ心血を注いできたことだからなんだろうけど…。

とにかく、本人は悔しいかもしれないけれど、めでたいことはめでたいのだ!
あのかわいい真央ちゃんが今シーズンはこんな人間の内面の難しいところを
扱ってくれた、挑戦してくれたという点だけにでも拍手をあげたいところです。
とりあえずは、気持ちも体もしっかり休めてほしいです。お疲れ様!
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高橋大輔

2010-02-19 14:21:18 | スポーツ
バンクバー五輪の男子フィギュアスケートで、
高橋大輔選手が、日本男子フィギュアで初のメダルとなる
銅メダルを獲得しました!

やったー!すごいね!
よく頑張ってくれました。
最初の4回転が成功していたら金メダルだったかもしれないけれど、
そこがフィギュアの難しいところですよね。
すごくリスキー。
転倒しても、それからのジャンプや演技が力強くてしなやかで
美しかったですね。
男子のフィギュアってほとんどみませんが、4年前のおぼろげな記憶と
照合してみるとまったく違うってくらい成長していたんじゃないでしょうか。
すばらしいですね、進化を目の当たりにできるなんて!

7位に終わった織田選手は、ジャンプで失敗して靴ひもが切れてしまうという
アクシデントに見舞われました。せっかくの大舞台でかわいそう。
彼の柔らかなスケーティングや演技。
もう一段磨かれればメダルに手が届きそうに見えました。

今、表彰式を見ていますが、メダルをくれる太った
白人のおっさんがなんか怖い雰囲気なんですけど。
ムスッとしてるんだよねぇ。
って、そんなことはどうでもいいか。

高橋選手おめでとう!!
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バンクーバー五輪雑感

2010-02-18 17:28:40 | スポーツ
バンクーバー五輪。
あんまり見ていませんが、
そんな中、今日の午前に中継されたハーフパイプは見てみました。
国母選手が気になるじゃないですか。
トリノのときは17歳で出場して、そうとう才能があるみたいな言われ方をされていて、
ジャンクスポーツなんかにも出演していましたよね。

今回、服装の乱れがどうのって言われていたのはどういう状態だったのか
知らないけれど、ダブダブなかっこもドレッドヘアも無精ひげも
一つの競技スタイルじゃないかなんて思いましたよね。
競技スタイルというと言い過ぎかな。
ファッションとして認めてあげてもいいような気がした。
チンピラ視されるような悪い子でもないんじゃないのかなぁ。
ひげがちょっとクセッ毛ぽくてそんなにカッコよくないから見栄えが悪くて
印象が悪かったとかその程度なんじゃないのかな、なんて思ってみたり。
みんなに好かれていた上村愛子ちゃんも若いころには
色の明るい茶髪だったこともあったけど、とくになんにも言われませんでしたよね。
ぱっとしない顔をしていると変なことを言われるっていう典型のようにも
思えてきました。

さて、そんな国母選手の成績は、最後のジャンプが決まらずに、
転んだり手をついたりして得点が伸びず、8位でしたっけ、
残念な結果におわりました。本人は、「もっとやれたのに、どうして!」
って悔しがっているんじゃないかなぁ。
っと、そんな内面のところまで詮索するのは失礼かな。
まだ若いから次もあるでしょうし、次ではみんなを嬉しい気分にさせて欲しいですね。

見忘れて残念だったのが、昨日の女子カーリング、日本対米国の一戦です。
カー娘に入れ込んでいる…んじゃなくて、アメリカのジョランスタッド選手を
見てみたかったんですよね。眉毛が薄いけど、なかなかかわいい感じの人です。
でもなぁ、こういうオリンピックだとかの大会では、アメリカの応援とか
リアクションのでかさとかには辟易しますからね、ジョランスタッドさんも
そんな感じだとかなり残念なので、見ないで、勝手に良いイメージを
持たせてもらっているほうが良かったのかもしれない。
「USA!USA!」のコールと、興奮したコーチたち。がなるような、
のどをつぶした声で、奇声のような叫び声を上げる米国人男性。
うわぁ、いやだぁ。

とはいっても、日本の、たとえばサッカーの国際親善試合とかでの応援スタイルとか、
バレーボールなんかでのニッポンコールだとかも、見る人が見ると
アメリカと同じようなものだなんて判断を下されたりするものなのかもしれないですね。

なんつーか、若さの愚かなところですよね、そういうのって。
僕も若いころにコンサドーレ札幌を応援に行って、
スタジアムで叫んできたことがありますが、恥ずかしいですからね。
そういう経験を一度通過しておくとすっきりするような種類の
ものかもしれないなぁなんて思います。

あ、ジョランスタッド選手は、
この↓ブログの記事にあるYouTubeのURLをたどると動画をみることができます。
http://myhome.cururu.jp/tikuwanoisobeage/blog/article/41002948820
かなり興味が湧いた方だけどうぞ。
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vs韓国

2010-02-14 21:55:53 | スポーツ
サッカー日本代表の東アジア選手権最終戦の対韓国戦は、
両チームに退場者を出すなど激しいゲームとなりましたが、
1-3で敗れました。

日本は、PKでまず先取点をとりましたが、今度はPKを取り返されて同点にされる。
それで今度はミドルシュートを決められ、後半にはペナルティエリア外から
余裕を持って狙ったシュートを右上隅に決められ1-3。
ドイツW杯でのブラジル戦以来の1点先制後の3失点だったんではないかな。

何が足りないって、フィニッシュの精度だったねぇ。
日本の攻撃の理想というのは、パスとか、それと連動する他の選手の動きとかで
相手を撹乱して抜け出して、最後はフリーで球を受けてシュートを決める、
っていう形だと思うんですよ。でも、そんなのはうまくいかないというか、
現実的じゃない。まぁ、現実的じゃないのは、僕が勝手に想像して「こうだろう」
と示しているわけだから、僕の考えが現実的じゃないと言えるのかもしれない。
とにかく、ゴール前まではボールを運ぶことができるのだけれど、
フィニッシュの部分が甘いというか、
難しい形でボールを受け取ることになっている。

その点、韓国は、シュートを打つ時に難しい体勢になっているケースがほとんど
なかったように思う。少し余裕のある体勢でシュートという選択肢を選んでいる。
日本の選手みたいに、窮屈な姿勢でシュートしなければならないという状況に
選手が置かれていない。それには韓国が、日本にカウンターをしかける機会が
多かったためともいえる。カウンター型のサッカーをしていた。

僕の理想を言えば、前にも書いたことがあるんだけれど、
フィニッシュへの体勢をどれだけ楽な形で
迎えることができるかがカギだと思っているんですね。
シュートを打つ人は、力みすぎないくらいの楽な状況でシュートを打てる状況。
それを作り出すために、相手を振り切るだとか、難しいことはパス回しやらスルーやら
連動する動きやらで終わらせておきましょうということです。

それが、なかなか、相手を振り切れない。
ゴール前でいろいろやっても、相手が転びそうになりながらでも
ついてきて、完全に置き去りにできない。
それだけ、まだ「読まれる攻撃」なのかもしれない。

また、そんな「読まれる攻撃」になっている理由のひとつに挙げられるかと
思いますが、「俺はこの状況だとフィニッシュ要員だな」と、
それぞれの状況で自覚している選手って、
最後の場面では動かずにパスを待ちますよね。
それがいけないんじゃないか。
また、そんな、フィニッシュ要員を待たせる攻撃の形
っていうのも良くないんじゃないか。
大体、そんなフィニッシュ要員が「待つ」という姿勢でいること自体に、
時間のロス、プレーの回りくどさを感じませんか。
考えてサッカーをしていることの悪い面がこれだと思うんです。
とっさの判断も、「考えるサッカー」のうちじゃないのかなぁ。

今日は1点のビハインドの状況で、
相手選手が退場になり数的不利が打開されてから、
ガツガツと攻め込むシーンが多く見られました。
ボール支配率も高かったと思う。
そういう境遇でこそ生まれる攻撃の意識っていうのがあると思うんです。
「ここまでだと思ってたけど、もっとやれる」とかっていう気づきが得られる
と思うんです。そうやって、プレーの、攻撃の図々しさっていうのが養われて、
その図々しさっていうのが、攻撃にかける選手の層を厚くしたり、
連動の形が単調に終わらなかったりっていう効果を生み出すような気がします。
そうです、日本代表よ、もう少し図々しく攻めるのだ!
ちょっとわかりにくいイメージではありますね…。

今日の試合で目立った選手といえば、稲本選手でしたね。
ボランチとして、獅子奮迅。躍動感にあふれて、02年の日韓W杯の動きを
思い出させてくれました。この調子だとリーグでも活躍してくれそうです。
ただ、やっぱり、後半ロスタイムくらいになると動けなくなってましたね。
30歳だもんなぁ。そこはそんなもんかっていう気がする。
あとは、遠藤選手も、攻撃のバランスを、パスにしろ、ポジショニングにしろ
とっていて、司令塔と呼んでふさわしい活躍をしていましたね。
中村俊輔選手がいないとそういう役目を一手に引き受けざるを得なくなるのかもしれない。

最後に、1-3という結果は代表にとって良い経験になったと思います。
こんな風に負けるのかというイメージを打破するくらい練習を積んで、
戦術を確認して、成長してください。
攻撃がうまくいかないことと同様に、守りでも、
「こんなところにパスを通されるのか」とかあったでしょう。
そういった経験は貴重だと思うんですね、学習できるから。
そうすれば、本番でもずっと深く考えた守備をできるというものです。
感覚もね、こういう試合で感じたことで、ボケた状態ではなくなると思うのです。

もう期間が短いですが、なんとか立て直して、
本番では大いに世界を驚かせてほしいですね。
がんばれ、サッカー日本代表!
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愛子チャン、オ疲レ様

2010-02-14 14:03:02 | スポーツ
バンクーバー五輪、女子モーグル競技が行われました。
注目の上村愛子選手は惜しくも4位でメダルには手が届きませんでしたが、
よくがんばってくれました。

愛子ちゃんの前の選手が、大舞台での強さをみせたというか、
100%以上の力を出したんじゃないかという滑りをしたので、
愛子ちゃんはけっこう滑りにくかったんじゃないかなと思えました。
そこを、とりあえずはそつなくこなして暫定2位になりました。
その後、抜かれて4位。安定感はあるんだけどなぁ、なかなかうまくいかないもんだ。
雪質もザラザラのザラメ雪みたいに見えましたが、どうだったんだろう。
エッジがきかなかったりしなかったんだろうか。
競走馬に、ダート(砂)が得意な馬と芝が得意な馬っていうのがいますが、
モーグルの選手にも、ザラメ雪が得意な選手とそうではない選手というのが
いそうですよね。みんなにとって滑りにくいかとは思うのですが。

競技終了後、愛子ちゃんは涙を流していましたね。
自分のたどる道を自ら切り開いて成長してきた人のようだから、
メダルっていうご褒美がもらえても良かったよなぁとは思いました。
そこが、生きていくうえでの苦い部分だったりするのかも。
欲しいものがすぐに手に入ってしまう人もいるでしょうけれど、
そういう人は果たして幸せなのかどうか。
とはいえ、愛子ちゃんは悔しかったろうなぁ…。

落ち着いたら、それまでの競技人生を振り返って本でも書いてみたら
どうなんだろう。興味があるからハードカバーでも買いますよ。

長野五輪のときは、18歳だったのかなぁ、当時からかわいい子だったけど、
里谷選手の影に隠れた感も少しあり、メダル争いまでの力はなかったし、
そして個人的にすごく年下に思えたものでした。
それが、今となっては、愛子ちゃんは30歳、僕は32歳と、すごくお似合いな
年齢ではないですか。って、奥さんだけどね~。僕とも接点はありませんけどね~。
でも、同世代感覚で応援してましたね。あと4年、頑張るかどうかわかりませんが、
やるならまた次の五輪でも応援したいですし、それまでの過程も静かに
見守っていたいですねぇ。

ひとまず、お疲れさまでした!


追記:愛子ちゃんが書いた本って、あるみたいですね。
   「やさしく、強く、そして正直に - 弱い心との向き合い方
    (じっぴコンパクト) (新書)」
   っていうのが、2/5に出ていたようです。
   長澤まさみちゃんのカレンダー(2/20発売)を買う時に
   いっしょに買おうかな。そうしよう。
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vs香港

2010-02-11 21:44:31 | スポーツ
サッカー日本代表の東アジア選手権第2戦、対香港戦は
3-0で日本が勝利しました。

玉田の、どちらもこぼれ球を押しこんだ2ゴール、
そして、CKから完璧なヘディングを決めた闘莉王、
ともに良かったのですが、
結果はまぁ、アシストを一つになるのかな、それでも、
期待感を持たせてくれるプレーをした平山選手が面白かったですね。
でかい身体で相手を抑えてポストプレーをするさま、
そんなにスピードはないながらもドリブル突破するさまなんかは
怪物と呼ばれた片鱗をみせてくれるものでしたが、
やっぱりいかんせん、最後の決定力やトラップに少々難があるようです。
山ほど練習を積んで、試合では冷静かつ集中してプレーすると
克服できる課題のようにも見えました。それが難しいんですけどねぇ。

ペナルティエリア内でも身体の強さを見せつけるくらいの気持ちで
プレーするといいです。彼は、良い意味で、どこか気持ちが突き抜けているというか、
物おじしないところがあるように見えるので、プレーの質が高まってから
強豪と試合をする場面にでもなったら、抜群のパフォーマンスを発揮してくれるように
思えます。その点、セリエAでプレーしている森本選手よりも、
その完成形の輪郭は大きく見えるのです。
とはいえ、僕は昔、FWの柳沢選手が代表に定着して、
いろいろ悪口などを言われていたころに、
「彼は一皮むけたら日本サッカー界史上最も完成されたFWになる」というようなことを
豪語していたので、あんまり説得力はないかもしれない。
この、「一皮むける」がなかなかできないことのようなのです。

ちなみに、平山選手が国見高校を全国優勝に導き、五輪にも出場して、
彼が新たなヒーローだみたいな見られかたをしていたころ、僕は冷淡に、
彼はダメだ、そんなにすごい選手ではないと切り捨てていました。
スピードもないし、プレーの幅も狭いように見えていたんですよねぇ。
それが、今日の試合なんかだと、体がでかいだけの選手じゃないんだよっていう
ところが見えてきた。さらに、去年か一昨年か、Jリーグの試合で、
センターサークル付近の左サイドから一人で突破してそのままゴールを決めたことが
あるのですが、そういうところ、くすぶっていても何か持っている選手だなぁという
印象を持っていました。

そうはいっても、やっぱりこれから始まるJリーグで結果をだしていかなければ
しょうがない話です。得点を重ねて、得点ランキングの上位に
顔を出していかなければ、代表には呼ばれないでしょう。
他の選手もそう。今日2得点の玉田選手だって、欧州組という目で見られ続けてきて、
今季Jに復帰した稲本選手だって、リーグ戦で抜群のパフォーマンスを見せないと
代表に呼ばれません。仮に呼ばれたとする。代表チームのコンセプトを理解しているから
という理由で。だとしても、プレーの質が低いのだから、そんなチームのチーム力は
低いものにとどまるでしょう。

代表に呼ばれ続けた選手は、今後も呼ばれ続けるようにリーグ戦で
結果を出し続けなければならないわけで、
それはほとんど義務みたいなものになってきます。
無言のプレッシャーがあるんじゃないかな。
「おまえ、代表を失墜させないためにもコンディションを落として
代表から脱落するなよ」
そういう圧迫感があるように思う。
そんなのを念頭においていてもしょうがないけどね。
それだけ、代表チームのチーム作りって難しいんだと思います。

って、全然、今日の試合の感想から離れてしまったなぁ。
香港のような球際のゆるいチームとの試合をみても、
あんまり評価できませんね。
韓国は中国に3-0で負けたらしいけれど、
それでも次戦の韓国戦は、W杯に向けた良いテストマッチになると思う。
岡崎選手と長友選手がいないのは残念ですが、
内田選手だとかセンターバックの2人だとか、遠藤選手だとか、
W杯には必ず選ばれていそうな選手には良い経験を積んで欲しいです。
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vs中国

2010-02-06 21:28:29 | スポーツ
サッカー東アジア選手権の初戦、対中国戦は0-0という結果だった。
終盤、PKを取られて、負けてもおかしくない状況。
いったい、岡田ジャパンに何が起こっているのか____。
などという探求はしません、あしからず。

立ち上がりこそ、日本代表は各々の選手の技術の高さだけで
局面を打開しようとしているむきがあって、
まったく創造性や建設性のないサッカーをしていた。
スタートはスローにと決めているのか、代表の雰囲気がそうなのか、
お互いの意図を感じあうのに時間がかかるのか、
相手のスタイルをある程度みてから本格的に攻撃に転じる作戦なのか。

おしいシーンも多々ありました。
毎度のことですが、シュートの精度、クロスの精度を磨くしかないですよね。
これはレギュラーシーズンが始まってコンディションが高まっていくと
良くなるとも思うのですが、格下の中国相手にスコアレスドローなどという
結果を残していては、W杯4強という目標などせせら笑われてしまいます。

今日の試合で惜しかったよなぁと思うのは、内田選手のポストを直撃した
シュートこそそうなのですが、終盤での岡崎選手の何本かのクロスの
精度に欠けたところですね。まだ伸びしろの大きな選手だと思いますので、
しっかり練習して、一流選手ならではのレベルアップを希望します。
がんばって欲しい。
それと、攻撃参加したときの中澤選手のクロスの精度が前回の試合に引き続いて
相当ひどいものでしたね。これも、クロスの精度をあげるのが無理ならば、
他の攻撃パターンを考えなければなりませんね。
誰かがカバーにいってあげないといけないのかもしれない。

欧州組が加わる前に、ある程度のチーム力の出来上がり方ができていないと
プレーがバラバラになってしまうと思うので、
なんとかして、あと2戦でチーム力をあげてもらいたいです。
まだ、復帰2戦目みたいなものですから。
望みは捨てていません。
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vsベネズエラ

2010-02-02 21:33:28 | スポーツ
サッカー日本代表の国際親善試合、
対ベネズエラ戦は、0-0のドローに終わった。

W杯南アフリカ大会イヤーのスタートとなる今試合、
野球を見慣れている人にとっては、「開幕ダッシュ」を
期待したところもあったかもしれません。
Jリーグでも「開幕ダッシュ」はあるのかな、でも、6月ですからね、
休むところを休んだあとですから、徐々にペースアップして
実力を出せる段階まで持っていって、さらに実力を伸ばし、
攻撃の選択肢を増やし、創造性を高め、守備の組織力を各自確認して強化し、
日本代表だとはいってもパスやトラップの精度を高めることを怠らずに、
本番へ悔いの残らない形で臨んでもらいたいですね。
そして、見ている人たちは、そんな戦い方をしてもらって初めて応援に
身が入るというものです。

つまるところ、今日の試合は久々に身体を動かした感じの、
試合という名の連携練習だったといえるでしょう。
親善試合といえども、練習試合に近かったかもしれない。
ベネズエラは本気でプレーしてくれて、球際の強さとか、攻守の切り替えの速さだとか、
一流レベルではないにしろゾーンプレスをしっかりやって、日本を苦しめました。
それは本番まで限られた試合数しかない中でとてもありがたいことでした。
手の内をすべて明かすような真似はできませんが、それでもアイデアを出し合うといった
プレーはできたはず。そういったところが「寝ぼけている」感じのサッカーに
見えなくもなかったです。

競馬でいえば、休み明けの一叩きするレースでした。
サラブレッドならば、これで次戦でがらっと変わるか、
次々戦くらいまでに動きが良くなります。
そう考えると、悲観するべき試合ではない。

本番で、オランダ、デンマーク、カメルーン相手にどこまでやれるかを
予想(想像)するのは、もう少し後にしたほうがいいでしょうし、
岡田監督はチームの伸びしろについて、各人のプレースタイルや、
チームの方向性・スタイルと各人の適合性、連携、攻撃力、スピードもろもろを
精査して、ある程度正確に見据えて、伸ばしていかなければなりませんね。
長所だけを伸ばせばいいのがサッカーではありません。
守備に欠点があれば、一試合に4点でも5点でも入れられて勝負にならない。
短所をカバーして、長所を「活かす」という戦術が
必要になってくるんじゃないでしょうか。

最近のサッカーは、5年くらい前とくらべて、ファンタジックなプレーや、
いわゆる「10番」を背負ったテクニカルな選手が重宝されなくなったようです。
少々プレーが雑でも(とはいえプロだから相当なレベルなのでしょうが)、
足にしてもプレーにしてもスピードがある選手が今のサッカーに適合しているようです。

そんな世界のすう勢に対して、日本はW杯でどれだけ戦えるかが楽しみです。
オシム監督の時代には、そんな時代を見越していたのか、「アジアのすばしっこさ」
を特徴としたチームを作ろうという気配がありました。
俊敏性を重視しながらも、球回しの重要さを忘れなかったところに、オシム監督の
面白さがあったんじゃないかなぁなんて思います。

そうそう、球回しは、今日のスタメンがでそろっていた時間帯のなんでもない
球回しに、代表の質の高さを感じさせられましたね。
Jリーグの質の高さがよく出ていたといえるかもしれない。
そっけないパスにしても、そのコースだとか球のスピードだとかに美を感じられた
と思いますが、そんなのは僕だけかもしれないですね。
ただ、欧州の一流どころだとかはそれほど一つのパスそれぞれに美しさがあるという
わけではないんじゃないかな。だけど、ここぞのパスの美しさには日本代表のパスは
かなわないものがあるように思います。強弱、硬軟、剛柔、緩急…。
勝負所へのここ一番の集中力を持って欲しいな、と選手たちに望みますねぇ。

次は東アジア選手権です。
韓国以外は弱いけど、しっかりと自分のため、チームのために戦ってほしいです。
がんばれ、日本代表!
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サッカーW杯抽選

2009-12-05 14:50:56 | スポーツ
サッカーワールドカップ2010南アフリカ大会の
組み合わせ抽選が今日の未明に行われましたね。

日本はE組で、このあいだ3-0で負けた優勝候補のオランダ、
アフリカの強豪カメルーン、欧州の古豪デンマークと同組になりました。

他の組の組み合わせもみてみましたが、
ぶっちゃけ一番きつい組のように見えました。
中心選手は思う浮かばないのだけれど、
3チームとも決勝まで残るイメージが作りやすい。

プランとしては、オランダと引き分けて、
カメルーンとデンマークに勝つことが挙げられますね。

なかなかうまいことにはいかないもんだなぁ、抽選は。
お隣の韓国なんか、アルゼンチン、ナイジェリア、ギリシャでしょ。
オーストラリアなんか、ドイツ、セルビア、ガーナです。
オーストラリアととっかえっこしたいねー。

全敗もありうるでしょう。
ここから半年、はたしてうまくチームを強化できるのか?
見守っていきたいです。
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