Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

ネバーランド

2005-01-23 22:45:42 | 映画
ピーター・パンを創出した男が主人公の映画『ネバーランド』を観てきた。
主人公・バリの脳内ファンタジーを映像化しているところは、幾分食傷気味に受け止めたけれど、
物語自体の内容が良かった。
よって、DVD化されたら買います。

ほんとさ、最近の映画鑑賞で悔やまれることはさ、帰宅してしばらくたつと内容を忘れてることだね。
映画を観た日は、その映画のことで一日の8割を使っていたいんだ、実際のところ。
だからDVDっていいんだよね。音も映像もきれいだから。
だけど、何回も観て薄れていく部分ってあるよね。
微妙な違和感のある部分を通過しても馴れていく。
その些細な疑問点は、馴れて良しのものと、馴れちゃアホなものがある、僕の場合。
つまりは、批判するべき点をなぁなぁにやりすごしてボケてしまう危険があるんです。
これは平和ボケに似ています。
それに、平和ボケと相互関係がありそうです。

ともあれ、感想を。

幸せと悲しみが、双方純粋。
リアリティがあるというよりも、それぞれの感情に時代を超えた実存性があるって言ったほうがいいかな。
大人か子供かというような二元の捉え方ではない価値観を、『ピーター・パン』とその背景から
汲んでみようよ、っていうような作品だとも言えるのではないですか。
読んだことないんだけど、『ピーター・パン』ってたぶん二元論なんでしょ。
善・悪、大人・子供みたいな。
それは、「想像力の素晴らしさ」か何かをファーストプライオリティとした表現の、
SHOW的装飾であり、便宜的にその時代での社会への「間主観」(人それぞれの主観の共通的集合体
とでも言えばいいのかな)を表現の「器」としたんじゃないかと思うのです。
この映画を観るとね。
便宜的っていうか、ま、ウケるために。

硬めのことを書いてしまっていますが、映画自体はユーモアに満ちていて楽しいですし、
ぐっと泣きそうになるようなところもあり、両方いっぺんに味わえてしまう笑い泣き場面もある
映画ですので、誤解のありませんように。

ちなみに、「間主観」ってのは、こないだブラウズしてて見つけたページに書いてあった概念で、
「かるばどすほふ」というサイトの浜崎あゆみのことを書いてあるところに載っています。

僕もね、こう、覚えたての知識をすぐ使いたくなる性質なのかな、がきんちょだねー、はは。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする