Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

視界、シロ

2005-02-15 23:41:54 | days
先週の土曜から今日までで1mくらい雪が積もりました。
雪雲が、どうやら停滞しやがったようです。
こんな時期、鹿はどうやってやりすごしているのでしょうね。
会社の近辺には鹿がいて、2度見ました。
角の無い2頭は、斜面からこちらを見下ろして、僕の顔をみつけるや、
下半身をオタオタさせて逃げていきました。
赤ん坊に見つめられて手を振ってやったら泣きそうな顔をされたときのに近い気持ちになりました。
りっぱな角をもつ雄鹿は、車のサイドを悠然とキャンターし、草むらにダイブして消えました。
奈良で鹿の群れにせんべえをやった時にも感じたんだけど、あいつらと意志の疎通をもつことって
かなり難しそうですよね。
手塚治虫の『ブッダ』には、シッダルタが森の動物たちを相手に説法している場面があって、
その動物たちのなかには鹿がいるんですが、実際の鹿をみたところありえなく思えますね。
他の動物たち、たとえばキツネだとかクマだとかはありえるのかと問われたら困りますけれど、
クマだったら、人間を襲うという行為でコミットしてくるでしょう。
キツネも、エサをもらうことに一心不乱なので、コミットしてきてます。
それが、鹿はせんべえをもらうときにもどこか醒めているように感じました。シビアです。
だけど、バンビなんてのがあるわけでしょう。
鹿と、森や山の中で出会うと、違った印象をうけるのかもしれませんね。
それも、こちらが行き倒れ状態だったりするとなお良さげ。
そこで初めて、鹿の情を発見できるかもしれない。
木の実や、食用の葉っぱなどを運んでくれるだろか。
顔を寄せてきて、ペロっとひと舐めしてくれて去っていくだろうか。
まさか、踏みつけていかないだろうな。何かと勘違いして、角で小突いたりしないだろうな。
まぁ、車の近くに出現したときに窓をあけると、首を突っ込んでくるらしいので、
単に感情や動作が平静な動物なのかもしれませんね。

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