Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

続・石沢雅史トイウ人

2008-02-09 17:55:29 | Fish On The Boat
この間、久しぶりに石沢雅史と会ったときのこと。
前もって考えていた“作戦”を実行に移したときのこと。

石沢にこう条件付きの質問をした。
もしもこの質問に正解を出したら一万円を賞金としてだすが、
もしも不正解だったら参加料として一万円頂くというもの。
そして、誰もが知っているような常識内での問題なので、
それほど難しくないし、問題を聞いてからパスもできる、とした。
やってみるかい、と問うと石沢は「やる」と即答した。
問題はこうだ。
「○むけん、この○に当てはまる言葉はなんでしょう」
石沢は言う。
「えー、○むけん?二つ浮かんでるんだけど、どっちかと考えてるんだよね」
僕は言う。
「さー、一か八か、賭けてみたら?」
「そうだなぁ、こっちいっとくか、言うぞ、せえの…、“た”」
と石沢が応えた。
「“た”?いいの?“たむけん”だね?ファイナルアンサー?」と訊くと、
石沢は「おう」と意を決する。
もったいぶって2,3秒くらい間をあけてから僕が正否を告げる。
「ざんねーーーん!正解は“し”です!“しむけん”でしたー」
あごをワナワナと震わせながら石沢はくやしがる。
「そっちかー!いや迷ったんだよねー…」
「はい、参加料一万円」と手のひらを上に手を差し出すと、
石沢はくやしそうにポケットから財布を取り出し、
しぶしぶと一万円札を抜き取って手渡してきた。
「絶対今度それ取り返すからな」と彼は言ったが、
僕はその後、一切この類の賭けには乗らなかった。
こんな、答えをどっちにもできるような問題に疑いもなく乗ってくるあたり、
そしてちゃんと一万円を差し出すこの素直さ、
それが石沢雅史の魅力の一つなのです。へ、へ。
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