先日亡くなった友人の思い出
クラスで同じ姓の友人がいたので、皆は下の名で呼んでいた
クラスでは学級代表のような存在だった
彼はサキソホンを吹けるのだが吹奏楽部には入部しなかった
別の同じ姓の友人「浩一君」は私と同じクラリネットで吹奏楽部
高校で最初の友人だったが浩一君は三十代で亡くなった
さて先日亡くなった友人の思い出
どういうわけか彼は私に「頼みごと」をしたのが印象的だった
私が三月生まれで頼み易かったのか
二十代の時のクラス会で、最初に亡くなった友人のための黙祷の号令を私に
25年ほど前の同期会に「クラリネットを持って来て」と
この会では多くの同期生の前で校歌を演奏した
同期会後のクラス会では彼は「愛の讃歌」のリクエストをした
その場でクラリネットを演奏
7年ほど前の同期会では、クラスを代表して思い出を語る役を頼んで来た
「お前やれよ」と彼の低く太い声が耳に残っている
その後私はクラス会の幹事を引き受けた

葬儀告別式前に許可をいただき彼の遺影を撮影した
棺に花を供えたときは少しグッと来るものがあった
クラスでは目立つことのない私を彼は目立たせてくれた
合掌