TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

変域の指導

2008年02月29日 17時47分36秒 | 数学
 少し前の数学の質問で「変域が分からない」と言う生徒がいるので教えた。
 まずは「より大きい」「より小さい」「未満」「以上」「以下」という言葉が数学ではどう使われるのかをしっかり教える。これが案外理解されていないことが分かった。つぎに不等号<>の使い方。そしていよいよ≦≧の使い方。これも教えるのがかなりやっかい。
 ≦は<と=が合体しているが,「全く別物」と教えた方が分かってくれた。
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通販で絶版の本を購入

2008年02月28日 17時25分25秒 | 日記
 Amazon に頼んでおいた本が2冊届いた。ちくま学芸文庫の「一般相対性理論」(P.A.M.ディラック著、江沢洋訳)。それと「はじめての〈超ひも理論〉」講談社現代新書、河合光著だ。
 ちくま学芸文庫は最近、絶版になった本を出版している。「算法少女」「幾何学基礎論」とお世話になっている。この「一般相対性理論」も東京図書から出版され、20年以上がたち、絶版になった。お茶の水の古書店にいけば手に入るだろうが、何千円という値段だろう。今回は文庫本で900円という手頃な値段。それでも内容は同じだ。
 超ひも理論は最近読んだ本のなかで紹介されていたので詳しい解説書として手に入れた。地元の図書館にはなかったようなので、購入。

 絶版や復刻版といえば、先日、東京駅に行き、そのついでに八重洲ブックセンターに立ち寄るという記事をアップしたが、そのときも、絶版になっている本の復刻版を見た。

 朝倉書店からの大槻富之助だったか、「微分幾何学」という本。この本は大学時代の教科書だった。同じ著者で同じシリーズに「微分幾何学演習」という本があったが、学生の頃に買いそびれた。教員になってから探したが、どこにもない。図書館にあったので、全部コピーした覚えがある。
 その後、お茶の水の古書店で見つけたので、思い切って買った。5000円もした。

 この本は、微分幾何学でも、集合や位相を駆使して近代的に構成したのではなく、19世紀の時代をにおわせるような、微分や偏微分の記号満載の本である。昔懐かしい香りがする。どうしてこのような本が復活したのだろうか・・・。

 いろいろな本を買った。老化した頭脳ではとても読みこなせるものではないと思うが、いろいろな数式を眺めるだけの読み方で楽しみたいと思う。

 
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確定申告

2008年02月27日 17時49分40秒 | 日記
 昨日はお休みをもらって、税務署に行った。確定申告をしてきた。退職したら行かねばならないらしい。退職金の源泉徴収票などを持って税務署に行く。もちろん医療控除のためにも・・・。さて税務署は結構混んでいて、係の人の誘導でパソコンのある席に座った。ここでまた別の係の人に教えてもらいながら、画面のなかに数字を入力したり、現住所を入力したりした。教える係の人はきっと派遣会社の人なんだろうな、若い女性が多かった。税務署に若い女性がたくさんいるはずないからな。
 すべて入力したあと、パソコンが控除額を計算。2000円とちょっと。なーんだ大して額じゃないじゃないか。でも2000円税金が返ってきたからいいか。最近の確定申告は便利になったものだ。その昔、住宅取得関係で税務署に行ったときは面倒だったから。世の中は進んだと思った。
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頂角の二等分線

2008年02月26日 17時21分06秒 | 数学
 二等辺三角形の底角が等しいことを証明するために引く補助線は、頂角の二等分線だけが正しいと紹介した。図を作る暇がなくて、アップが遅れたことをお許し願いたい。



 その理由


 中学校の図形といえども一応は「数学」なので,中学生のレベルに合わせて理論
が構築されている。

ユークリッド言論の
共通概念4
 重ね合わせることができるものは互いに等しい。

 ここから始まる。中学1年では「重ね合わせることができる図形は合同である。」ということを教える。

 私は中学2年で図形の証明を習った。そのときは次のような構成になっていた。

 「重ね合わせることができる線分や角は等しい。」

ここからスタートして,三角形の合同条件
「2辺とその間の角がそれぞれ等しい三角形は合同」
「1辺とその両端の角がそれぞれ等しい三角形は合同」

 この2つは「重ね合わせ」の原理で合同が説明できる。
「3辺がそれぞれ等しい三角形は合同」は重ね合わせでは説明
不可能である。

そこで,
「2辺とその間の角がそれぞれ等しい三角形は合同」
を用いて,二等辺三角形の底角が等しいことを証明し,
「3辺がそれぞれ等しい三角形は合同」を導いていた。

 これが,昔の中学校の教科書だった。私もそう習った。

で、その証明とは・・・。これまでに二等辺三角形の底角は等しいことは証明されているとする。


「△ABCと△DEFにおいて
 AB=DE,BC=EF,CA=FA であるならば2つの三角形は合同である。」

これを証明する。

(証明)
 図のように,△DEFを裏返して,EFがBCに重なるようにする。
AEをひく。


△BDA,△CDAは二等辺三角形であるから,
それぞれの底角 ∠BAD=∠BDA,∠CAD=∠CDA
これら二つの角の左辺同士の和と右辺同士の和は等しいから
∠BAD+∠CAD=∠BDA+∠CDA
したがって,∠BAC=∠BDC=∠EDF
∠BDC=∠EDFであるから∠BAC=∠EDF

以上から,△ABCと△DEFは2辺とその間の角がそれぞれ等しく,合同になる。

(証明終わり)

 つまり「3辺相等」を証明するときに「二等辺三角形の底角は等しい」ことを使ったのだ。

ところが,その後の教育課程の改訂により
「三角形の決定条件」なるものが登場し
「三角形の3辺を決定するとその三角形は一意的」を直感で与
えて,上のような構成はしなくなったようだ。

三角形の合同条件のところでは,
「3辺」
「2辺とその間の角」
「1辺とその両端の角」
を一度に教えてしまう。

 私はいつもこの提示の仕方には疑問を持っていた。

ユークリッドにしたがえば
「2辺とその間の角」→「二等辺三角形の底角」
→「3辺」という論理構造になっていたのだ。


 この立場からすると,ADとして中線ではふさわしくないのだ。

また,Aからの垂線は
「2辺とその間の角」→「二等辺三角形の底角」
→「直角三角形の合同条件」という論理構成が連なっている。

「直角三角形の合同条件」は,

「直角三角形の斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい」
「直角三角形の斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい」
の2つ。
 このうち,
「直角三角形の斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい」
を使って,△ABDと△ACDの合同が言える。ADが他の1辺。

「直角三角形の斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい」の合同条件
は,この条件を満たす2つの三角形を他の1辺を軸として対称
に貼り合わせると,全体が二等辺三角形になることによって証
明される。


△ABCと△DEFで
∠C=∠F=90度
AB=DE(斜辺)
AC=DF(他の1辺)

この2つの三角形をはりあわせる。


すると△ABEは二等辺三角形になるから、∠B=∠E
ということは残りの角 ∠BAC=∠EAC=∠EDF

一辺とその両端の角がそれぞれ等しい。
二辺とその間の角がそれぞれ等しい。

ということで合同。

 というわけで,合同を言う前に「二等辺三角形の底角」を使った
定理を使わなくてはならず,垂線もふさわしくない。

「垂線の場合だと,ピタゴラスの定理を用いて BD = DC が導
かれる」が、「3辺相等」に帰着されていくのでよくない。
なおピタゴラスの定理は三角形の合同条件からは独立している。

ところが,教育現場や教育関係の研究では「中線でも良い」
と主張する人もいる。先ほどの論理に矛盾はあっても生徒の
発見を大事にする立場からなら中線でも許される。

 ここらあたりにこだわる教員は少ないと思う。教員3年
目か4年目の頃,卒業生が高校の数学の教科書を持ってきた中
に「二等辺三角形の底角の証明に関して」記載があり、公理など
のことが扱われていて,ほぼ私が主張した事と同じだった。




 

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お囃子の会の新年会

2008年02月25日 17時12分59秒 | お囃子
 昨日はお囃子の会の新年会。2月に新年会ということは、各お囃子の会では1月に行事が多いからだろうと思う。五社あるのだが中には東京マラソンの前々夜祭に招かれ演奏した会もあった。

 昨日は11時の待ち合わせに間に合うように、一度学校に寄って、試験の解答用紙を印刷する予定だった。金曜日に印刷した解答用紙が不十分だったためだ。誤りに気づいたのは土曜日の午前中。あわてて自宅で編集したのだ。
 さて、9時半頃学校に到着。ところが、学校には鍵がかかっていた。いつもなら部活動などがあるのであいているのだが・・・。しかたなく集合場所に出かけ、会の仲間を待った。

 ところが、11時になっても誰も来ない。あいにくこの日に限って携帯電話を忘れてしまっていた。携帯電話に待ち合わせ時間が記録してあったのだ。
 もしかして24日ではなく、23日かなー。11時でなくて、10時半だったかなー。駅前のマックにいるあいだに出発したのかなー。不安。
 そうこうしている内に、11時半になったら会の先輩たちがやってきたので、安心した。強風の中、小田急の成城学園前で降りて、バスに乗る。バス停のそばにグランドがあり、草野球の試合らしいのをやっていたと思ったら、駒沢大学のグランド。大学野球の練習試合らしい。
 グランドのそばのこぢんまりした小山の上にお社があった。そこの集会所で新年会。乾杯のあと五社それぞれの演奏。私は録音を頼まれていたので、録音代わりに録画。一社だけ、カメラの動作がおかしく電源が一時落ちたが、あとは予定通り録画。
 五社の演奏が終わると「ジャムセッション」。要するに五社から一人ずつで五人囃子をやったりと交流がすすんだ。私は太鼓がたたけないので鉦で参加。楽しく演奏。これでDVDを焼いて、また研究できる。
 
 自席に戻ってビールを飲んでいたら、何とこのブログを閲覧してくれている人がいた。「先生のブログだと思いますが見てますよ」。若い女性であった。先週は若い男性の先生が閲覧して下さっていることが分かったが、今度は若い女性である。若い人たちはインターネットでブログを閲覧していることが分かった。
 「お囃子」で検索したらヒットしたんだそうだ。ブログの内容がお囃子の会の内容と一致しているので、私ではないかということだった。
 「そのブログって、TakaPですか?」と聞いたら、そうであった。「じゃあ私です」。またちょっと恥ずかしかった。世間は狭いなと思う反面、ブログがまた広がっていることが分かり嬉しくもあった。
 
 新年会の近況報告では、お囃子の会はどこも高齢化と少子化が進み、後継者が少なくなっているそうだ。このブログがお囃子など「伝統芸能」の継承に役立てばいいなと思っている。

 帰る途中、6時半頃、電車から学校が開いているのが分かったので、途中下車して学校に向かい、解答用紙を印刷し、自宅に戻った。ホッとした。
 これからは、またブログの内容も吟味して書かねばなと思った。

 


 
  
 
 
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公理か定理か-1

2008年02月23日 12時02分42秒 | 数学
 方程式の指導をしていたときにふと思ったこと。それは「等式の性質」
等式の性質とは

===========================================================
一般に等式には次の性質がある
1.等式の両辺に同じ数や式を加えても,等式は成り立つ。
2.等式の両辺から同じ数や式をひいても,等式は成り立つ。
3.等式の両辺に同じ数をかけても,等式は成り立つ。
4.等式の両辺を同じ数でわっても,等式は成り立つ。


1.A=B ならば A+C=B+C
2.A=B ならば A-C=B-C
3.A=B ならば AC=BC
4.A=B ならば A/C=B/C ただしC≠0

====================================================

というものだ。

これらの性質は公理なのかそれとも定理なのかをふと疑問に思った。

たぶん「ユークリッド原論」のことがあったので,等式の性
質は公理ではないかと思ったようだ。
 地元の図書館に行ってユークリッドに関する本を探したところ、
ユークリッド原論のなかに「共通概念」というものがあった。インターネットを調べてみたらありました。

以下 
からの引用してみると・・・。

1.3 共通概念
 共通概念1
 同じものに等しいものは互いに等しい。
 共通概念2
 等しいものに等しいも公理のを加えた和は互いに等しい。
 共通概念3
 等しいものから等しいものを引いた差は互いに等しい。
 共通概念4
 重ね合わせることができるものは互いに等しい。
 共通概念5
 全体は部分より大きい。

 これは「等式の性質」そのものだ。だから公理ではないかと思った。(つづく)


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都立高校一般入試

2008年02月23日 11時54分46秒 | 日記
 今日は都立高校一般入試の日。今年度から土日でも2月23日に入試。休日なのに・・・。今頃は昼休みだが、テストの出来は良かったのだろうか。全員が合格できると良いが。
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本をネットで買うなら

2008年02月22日 19時19分42秒 | 日記
 本をネットで買うなら、Amazon がお勧め。送料がかからない。早い。検索もできるし良い。
 出版元からネットで買うと送料がかかったが、ここは無料だった。
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ブログ開設2年

2008年02月21日 17時47分48秒 | 日記
 2006年2月15日にブログを開設してから2年がたった。
思えば、区の視聴覚部の研修会でブログ作りを学んだ。今年で3年目に入る。
 数学ネタもなくなってきたが、授業を工夫すれば、新たなネタが生まれるだろう。ブログに良い記事を書くことだけが目的ではないが、良い授業をやるための工夫をしないと良い記事は書けないと思う。

 これからもおつきあいよろしくお願いします。
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有線でつなぐ

2008年02月20日 17時06分27秒 | コンピューター
 Melco のEthernet Converter でLANをつないでいたが、無線では切れたり遅かったりと不具合が続いたので、思い切って有線でつなぐことにした。もともとデスクトップだし・・・。
 LANケーブルはさくらやで購入した15mのもの。ちょっと長かったが、届かないよりまし。うまく配線をした。結果は・・・。速い!快適。切れない。満足。

Ethernet Converter(Air Station)が余ったので、また何かに使えそうだ。
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