ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

第48回ル・テタンジェ国際料理賞コンクール・ジャポン結果速報

2014-09-03 11:55:43 | レストラン&店
第48回ル・テタンジェ国際料理賞コンクール・ジャポン2014 の実技審査が9月2日に開催されました。



「ル・テタンジェ国際料理賞コンクール」は、若手料理人にとって、世界で活躍するグラン・シェフへの登竜門となる重要なコンクールで、歴代の優勝者にはジョエル・ロビュションをはじめとした超有名シェフが名を連ねています。

コンクールの創始者は、シャンパーニュ・テタンジェ の創始者でフランス料理に対する高い見識と情熱を持つピエール・テタンジェ(1887~1965)氏の息子のクロード・テタンジェ(1929~)氏。



フランス料理界の今後の発展を願い、クロード氏は父の名を冠した「ピエール・テタンジェ国際料理コンクール」を1967年に創設しました。
その後、同コンクールは2007年に「ル・テタンジェ国際料理賞コンクール」へと名を変え、現在に引き継がれています。



このコンクールでは、まず参加各国内での選抜が実施され、各国の優勝者は、パリで開催される国際ファイナル・コンクールに進みます。

コンクール・ジャポン2014 では、応募者68名の中から書類審査(8月5日実施)を勝ち抜いた、ガストロノミーの将来を担う若手シェフ8人が、9月2日の実技審査に臨みました。
その結果、下記の順位となりました。


審査員には日本のフランス料理界を代表するシェフたちが勢揃い!

第48回ル・テタンジェ国際料理賞コンクールジャポン2014
優勝 川本善広 (ホテルグランヴィア大阪)
2位  林田雅隆 (ロイヤルパークホテル)
3位  小泉臣央 (浦和ロイヤルパインズホテル)


前列左より)林田さん、川本さん、小泉さん

川本さんは、前回、前々回も出場し、2位、3位と一歩及ばず。
「これまでは覚悟が足りなかった。今回は覚悟を持って臨んだ」

ファイナリスト5名(順不同)
 今城浩二 (帝国ホテル大阪)
 武智大輔 (セルリアンタワー東急ホテル)
 寺田昇平 (ミリアルリゾートホテルズ ホテルミラコスタ)
 市原宏文 (阪急阪神ホテルズ 大阪新阪急ホテル)
 忽滑谷哲也(川越プリンスホテル)





ファイナル実技審査内容は2つあり、うちひとつは第一次審査(書類選考)に提出したオリジナル・ルセット8人分の料理を作ること。

2羽のカナール・クロワゼ、デゾセしてファルシしロゼに仕上げる
2種のガルニチュール:1種はシャンピニョン類をベースにしたもの、1種は自由選択
ソーシエールに入れた、ソース・ヴァン・ルージュを添える
料理の盛付け:自由、長方形のプラター(約40×60cm)に盛りつけること

*カナール・クロワゼは1羽約1,2kg~1,5kg
*使用できる食材のリストは参加申込必要書類一式にある




シャンパーニュ・テタンジェ社よりクロヴィス・テタンジェ取締役輸出部長も来日

同コンクールの世界大会となる国際ファイナル・コンクールは11月25日にパリで開催されます。

世界大会での日本人シェフの優勝は、1984年の堀田 大さん(東洋軒)(現在は株式会社マンジュトゥー代表取締役)ただひとり。


左)堀田 大さんはコンクール・ジャポンの審査委員長を務めています

堀田さんが優勝した1984年から、今年はちょうど30年になります。
近年、日本人シェフは世界大会で2位、3位に入ることが多いですが、今年こそ優勝獲得!?
大いに期待したいですね!


いい知らせが届いたら、乾杯はもちろんテタンジェのシャンパーニュで 

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主催:ル・テタンジェ国際料理賞コンクール実行委員会
協力:シャンパーニュ・テタンジェ社 / 日本リカー株式会社
事務局:フランス文化を識る会

コメント
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