ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

イタリアで見つけた缶ワイン

2019-04-23 19:10:43 | ワイン&酒
3月に出かけた独デュッセルドルフの「Prowein」でリポートした “缶ワイン”に興味を持つ方が多かったので、先日出かけた伊ヴェローナの「Vinitaly」で見つけた缶ワインも紹介したいと思います。

エミリア・ロマーニャ州のパビリオンを歩いていた時に、これって、どう見ても清涼飲料でしょう?という缶がありました。


Ciao   Cantine Sgarzi Luigi (Italy, Bologna)

非常に興味があったので、ブースにいたスタッフに話を聞いてきました。




商品名はCiao」チャオというのですが、ぱっと見、Cocaに見間違えませんか?(笑)
この赤い缶は、Lemon Peachのカクテルで、アルコール度数は5%。




こちらの黒い缶は Vino Frizzante Bianco IGT Veneto で、アルコール10.5%の軽い発泡ワインになります。



Ciao ブランドの缶ワインは3アイテムで(VINI CIAO IN LATTINAシリーズ)、この黒缶のほか、紫の色の缶のロゼ泡 Vino Frizzante ROSATO IGT VENETO、ブルーの缶のモスカートスパークリング Vino Frizzante MOSCATO IGT RUBICONEがあります。

サイズはいずれも200mlで統一されています。
※Frizzante フリッツァンテはガス圧が弱めの微発泡ワイン

モスカートは甘口で、アルコール度数も8%と低めですが、黒缶の白とロゼは辛口タイプで、アルコール度数は10.5%。

黒缶は軽快な泡のスパークリングで、気軽に飲めるスタイルです。
サイズがコンパクトなので、開けたら飲み切れるし、冷蔵庫の中でも場所を取らないし、持ち運びも便利だと思いました。

日本から来た、と私が言うと、すでにカルディコーヒーファームで輸入されているとのこと。
カルディは時々立ち寄りますが、これは見たことがなかったです。

日本での価格はわかりませんが、辛口の白とロゼのフリッツァンテは普段使いできそうです。

輸出が99%で、欧州、カナダ、ロシア、韓国、中国など、80か国に輸出しているそう。
イタリアはクラシックを重んじるので、国内では缶ワインは販売しないとのこと。




Ciaoは若い世代をターゲットにしているとのことですが、この缶デザインだと未成年が清涼飲料と間違えやすいのでは?と私が言うと、別のデザインも出していると、こちらの2アイテムを紹介してくれました。




上品なデザインで、ピンク缶はロゼのフリッツァンテ、水色缶は甘口のモスカートのフリッツァンテで、サイズは250ml。
リクエストを受け、他の国に出荷しているそうです。




ロゼのフリッツァンテを試飲しましたが、甘みが抑えられ、泡のキメも細かく、おいしいじゃないですか!
ブドウ品種は、メルロとロボーソ。
できれば、こちらを日本に入れてほしいかも。




Cantine Sgarzi Luigi

オシャレな紙パックワインも紹介されていました。
なかなか意欲的なワイナリーのようです。


[参考]

缶ワインがトレンドになる?
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/2ab53995fc51a10843e8cb11a56ad010

「缶ワイン Wine in cans」をもう少し考える
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/cfe988a703adb2bc06d0d4b213a8e6e5


コメント
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