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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

レパントの海戦ー塩野七生

2020年12月06日 | 読書

評価3

東地中海の大部分を支配下におくようになった大国トルコとキリスト教西欧諸国との戦いは1571年のレパントの海戦にもつれ込む。それは、スペイン・ローマ法王庁・ヴェネツィアの連合艦隊とトルコ軍合わせて500隻の船と17万人の激突だった!

結果は連合艦隊の勝利で終わったものの、その中心的役割を担ったヴェネツィアとしては要衝キプロスの奪還を果たすことができなかった。そこで、翌年以後何度か連合艦隊としての出撃を計画実行するが華々しい戦果を得ることができず、1573年西欧諸国の非難の中、ヴェネツィアは「キプロスをトルコ領とする替わり、トルコ領内での経済活動の保証を得る」ことで単独でトルコと講和を結ぶのであった。

3部作ラストのこの作品も、艦隊の並びとその戦術に多くの頁が割かれ、全体的な醍醐味が感じられないのが残念。1つの戦いにテーマを絞っているから致し方ないのかもしれませんが・・・

病室からー徳永進

2020年12月06日 | 読書

評価4

鳥取赤十字病院の内科医による、病室での出来事、患者との触れ合いを温かなまなざしで綴った作品。死と向かい合う本人、家族とのふれあいが心に浸みる。また、徳永医師の思い出話が同世代の私にはとても懐かしい風景としてよみがえった。周囲を見る目が少し変わった気がします。良い本に巡り合えました。姪っ子に感謝(笑)!