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ローマ亡き後の地中海世界(3)ー塩野七生

2020年12月15日 | 読書

評価4

15世紀に入るとアラブ・イスラム勢力に代わってトルコが台頭、1453年にはビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルを陥落。海軍力が劣っていたトルコは海賊を有効に使ってキリスト教国家との間で熾烈な地中海の覇権争いを演ずる。1502年のキリスト教艦隊、1516年の神聖同盟との戦いでは敗れたものの、1522年のトルコは、ロードス島攻略を果たしヨーロッパ諸国を震駭させる。

この時期、交易国家としての存亡をかけたヴェネツィアの深謀遠慮はさすがだが、なかなか一つにまとまらないヨーロッパ勢には苦笑するしかない。神聖ローマ帝国皇帝の座をスペイン王カルロス1世と争って敗れたからといって、トルコと同盟を結んでスペイン追い落としを謀るなんざぁ~ちとやり過ぎじゃ~ありませんか!?フランス王フランソワ1世さん!これでは、仲立ちをした時のローマ法王も大変だったことでしょう(笑)。

トルコの残虐性を物語るエピソード。開城の約束に「降伏した者の首を斬るようなことはしない。」と言っておきながら、胴体を真っ二つに斬って殺した・・・ということです。