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老人と海ーヘミングウェイ

2021年03月12日 | 読書

評価5

再読(前回2018年9月8日)。
84日間不漁だったハバナの老人サンチャゴは一人で沖まで出てマカジキの手ごたえを綱に感じ、丸4日間格闘するも、港に帰る時は獲物の姿は頭と尻尾を残し骨だけとなっていた。

自然に挑戦する老漁師の気骨と気迫がビンビンと伝わる誰でも知っている不朽の名作。

サンチャゴ老人のマカジキとの格闘を振り返る。

マカジキの姿を確認し、栄養をつけるためマグロを生で食べる ⇒ シイラ、トビウオを食すもシイラの不味さに辟易し少し眠ったところでマカジキが飛び上がったところを確認 ⇒ マカジキが舟の周りを回遊し始め水面に姿を現すも、めまいを感じて気を失いかける。そんな状況の中、ついに銛をマカジキの横腹に突き立て獲物を仕留め舟に括り付け港へ向かう ⇒ 途中、まず青鮫がマカジキに食らいつき撃退したが、銛と銛綱もろとも海底に沈んで行ってしまう ⇒ ガラノー(メジロザメ科ヨゴレ)が2匹やって来てマカジキの四分の一を食べられてしまう ⇒ ガラノー1匹にナイフの刃を持って行かれる ⇒ ガラノー2匹をこん棒で打ち付け撃退するもマカジキの半分を失う ⇒ 鮫の大群に襲われて反撃手段を失ったサンチャゴは最後の手段として舵の柄で打ち付ける ⇒ 港へ帰りつく

文庫本でわずか110頁の作品ながら、老人の執念に圧倒される。
何度読んでも全く飽きない!