
評価

江戸城明け渡しの官軍の隊長を命ぜられた尾張徳川家の徒組頭・加倉井隼人は困り果てていた。江戸城西の丸御殿に居座ってしまった御書院番士がいたからだ。「悶着を起こしてはならず」との西郷の命もあり、どうする?加倉井!下巻へ続く。
場所を変えつつ、無言の抵抗を続ける的矢六兵衛。六兵衛は、どうやら数年前に金で旗本株を買った俄か武士のようであるが、その真意を計りかねる加倉井、福地源一郎があの手、この手で篭絡を試みるも失敗に終わるのだった。
六兵衛対策が続くが大きな動きはない。六兵衛の大方の素性が明らかなったので、動きのある下巻でありますよう~に、と期待して下巻へゴーっ!