11月14日 経済フロントライン
KDDI研究所。
テレビの前で視聴者がより臨場感を味わえる映像を開発している。
現在のサッカー中継の映像ではカメラが移す方向しか見ることができない。
ところがこの技術では見たいと思うあらゆる視点で映像を見ることが出来る。
たとえばゴール裏に回ったり
ピッチにいる選手とほぼ同じ目線で見ることが出来る。
こうしたことが可能になったのは4Kや8Kと呼ばれる解像度の高いカメラが開発され
複数のカメラの映像を合成できるようになったためである。
まだリアルタイムに見ることは出いないが
次の東京オリンピックでは生中継でも使えるようにしたいと考えている。
(KDDI研究所 超臨場感通信グループ 内藤整さん)
「2020年は東京オリンピックを世界中に発信する重要な任務がある。
タイムラグなく生中継で同時に3次元の映像を世界中に楽しんでいただきたい。」
体に身に着けるエアラブル端末も進化している。
オリンパスが開発したのはメガネなどに装着できるもの。
観光の情報などがスマホからワイヤレスで送られ
人の目に直接情報を投影する。
これを使えばオリンピックで初めて日本を訪れた外国人でも簡単に目的地に行くことが出来る。
進む方向が矢印で表示され
それに従って歩いていけば地図を見なくても到着できる。
到着した現場で首を傾ければ
スマホに観光地の詳しい情報が表示される。
(オリンパス 光学システム開発本部 富田晃央さん)
「観光もアプリもひとつ
業務 作業を支援する使われ方であったり
いろいろな現場で使われるシーンが出てくると思う。」
さらに2020年にはこんな光景も見られるかもしれない。
空飛ぶクルマが向かうのは多くの観客が集まる東京オリンピックのメイン会場。
開会式で華麗に宙を舞い聖火に灯をともす。
この目標に挑んでいるのは大手自動車メーカーなどに勤める15人の有志。
(“空飛ぶクルマ”を開発 中村翼リーダー)
「いちばん夢があったのが“空飛ぶクルマ”というアイデアだった。
できるかわからないがやってみようと挑戦することにしました。」
去年 5分の1のサイズで試作機を作り飛ばした。
現在目指す大きさの機体で実験を続けている。
今年9月に行った実験では1mの高さまで浮上することができた。
(空飛ぶクルマを開発 平野功さん)
「飛びたいですね。
どういったかたちで操縦するか
まだまだ課題はあると思うが
飛んでみたいですね。」
2020年の東京オリンピック。
どんな技術が私たちを驚かせてくれるのか。