11月25日 おはよう日本
来年3月に開業する北海道新幹線。
新函館北斗と東京の間を約4時間で結ぶ。
北海道への移動時間が縮まったことで関東や東北からの観光客誘致の動きが進む一方
いま大きな期待がかけられているのが外国人観光客の増加である。
(スペインからの観光客)
「京都 広島 宮島 金沢に行ったわ。」
外国人観光客が注目される理由は
長時間の移動をいとわない旅の仕方である。
そのたびを支えているのがジャパンレールパス。
JRが海外でのみ販売している周遊券で
新幹線を含む国内のJRが乗り放題となる。
1週間から3週間にわたって利用可能で
最も安いもので1日当たり2,800円余。
周遊券は海外で予約し日本に到着後JRの窓口で受け取る。
昨年度の取扱数は60万枚余と前の年より40%と増えた。
(JR東日本成田空港 訪日旅行センター 星野節子店長)
「今年はもう朝早くから終日来ていて
ヨーロッパからの客が多い。」
1日多い時で500 600 700枚いくときもある。」
周遊券を使って北海道へ向かうというイボ・フェレイラさん(35)。
フランスでワインを作っていて今回 日本の取引先の招待で来日した。
東京での仕事を終え帰国までの間
北海道を訪れて地元ワインを楽しもうと考えた。
(イボ・フェレイラさん)
「鉄道に乗って景色眺めながらどれくらいの距離があるのか感じたい。
北海道の自然を楽しみたい。
北海道のワインや食も堪能したい。」
東京から東北新幹線に乗り込んだ。
3時間半後 終点の新青森に到着。
ここから特急列車に乗り換える。
函館に到着したのは東京を出てから約6時間後。
フェレイラさんはその行程を楽しめたようだった。
(イボ・フェレイラさん)
「あまり長くは感じなかった。
景色も楽しめたよ。」
その後 市内の飲食店を訪れ函館産のワインを楽しんだ。
周遊券を使って旅費が浮いたことで飲食代に多くのお金をかけることができた。
(イボ・フェレイラさん)
「節約した金はレストランで使いたい。
来年新幹線が開業したら7月にまた来たいね。」
周遊券を使い長い時間をかけて移動する外国人たち。
そうした人たちに北海道への移動が楽になる新たな新幹線は大きな魅力になると専門家は指摘する。
(日本政府観光局 インバウンド戦略部 谷口善秀次長)
「外国人観光客の移動手段が確実に快適になることが魅力の1つ。
道内での滞在時間が伸びるので
地元の方と触れ合ってもらいそこで消費してもらい
さらにその先に足を延ばす可能性が広がる。」
日本を訪れる外国人観光客は今年すでに1,500万人と過去最高を記録した。
その目を移管道内へとひきつけるか。
北海道新幹線の果たす役割が期待されている。