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拡大続く中国のネット通販市場

2015-12-13 18:39:23 | 報道/ニュース

11月24日 キャッチ!


中国のインターネット通販の売り上げは
去年 前の年より約50%増加し約53兆円にのぼった。
その規模は日本の約4倍。
今年も去年を30%以上上回る伸びを見せていて
日本企業や外国企業もこの巨大市場を取り込もうと動き出している。

11月11日 中国では年に1度のネット通販のバーゲンセールが行われた。
最大手のアリババが運営するサイトの取引額は
開始後12分で100億人民元(約1,900億円)を突破。
(消費者)
「値段は秘密だけど12も商品を買いました。」
「2万元(38万円)でテレビ3台と空気清浄機など家電を買いました。」
この日1日の総取引額はアリババのサイトだけでも去年の同じ日を大幅に上回る約1兆7,000億円にのぼった。
中国で急速に広がるネット通販。
利用者はすでに3億人を大きく超えていると言われている。
上海で外資系企業で働く許麗墦さんは毎日のようにネット通販を利用する1人である。
(許麗墦さん)
「家にあるモノの8割はネット通販で買いました。」
買い物の時間が節約できるうえ価格も実際の店舗より割安だという。
この数年サイトで販売される商品が充実したこともあって
今では洋服から家電製品、洋服まであらゆる物を購入している。
(許麗墦さん)
「今はいつもネットで買っています。
 以前買えなかったものも買えるので。
 通勤中に携帯で買い物をして家で受け取りができるので便利です。」
中国で拡大するネット通販に進出しようと外国の大手企業も売り込みを強めている。
この中国企業では外国企業のネット通販への参入を仲介し
顧客サービスや商品の保管などを請け負っている。
大勢のスタッフが顧客の細かい問い合わせにもチャットを使って迅速に対応。
注文を受けた後はすぐに商品を発送し
早ければその日のうちに客のもとに届ける。
バーゲンセールが行われた11月11日には1日で42万件もの注文に対応した。
この会社では今後も参入する外国企業の増加が続くとみている。
(宝尊電商CEO 仇文彬さん)
「ネット通販は将来も安泰です。
 今は100ブランドですが5年後には5倍に増す予定です。」
さらに外国企業のネット通販への参入を促す「越境EC」と呼ばれる新しい取引の仕組みも広がっている。
この仕組みは2年前から中国政府が設けている特別な保税区に倉庫を置けば
税金の負担が軽くなり手続きも簡素化されるという制度を利用するものである。
外国企業が中国に店舗を置かなくても
中国全土の消費者に早く割安に商品を届けられるようになった。
日本の子ども服メーカーも越境ECを利用して今年8月から中国のネット通販に参入した。
獏買いとして知られる中国人観光客の購買力を日本の店舗で実感し
ネットを通じて中国全土の消費者に売り込めないかと考えたのである。
(ミキハウストレード 千田弘志さん)
「中国は内地へ行けばインフラも少ないがスマホだけは普及している。
 スマホひとつで注文すれば届く。
 すごいビジネスチャンスがある。」
このメーカーはネット通販サイトを運営する中国の会社を訪れては
ネットでの宣伝の仕方など販売戦略を議論している。
11月11日に行われたバーゲンセール向けには
日本の全120店舗の1か月半の販売量に当たる3万足余の子供用の靴を用意した。
セール当日 中国全土から次々と注文が入る。
結局 用意した靴の9割を売ることができ
売り上げも目標額を大きく上回った。
(、ミキハウストレード 千田弘志さん)
「自分たちには無い世界が現実には起きている。
 今日をスタート日だと思って新しい世界で売れるように努力していかないといけない。」


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信仰の自由

2015-12-13 07:30:00 | 編集手帳

12月10日 編集手帳

 

 いまはあまり詠まれることのない春の季語に「絵(え)踏(ぶみ)」がある。
江戸の昔、
キリシタン信者でない証拠に、
奉行所で聖母マリアやキリストの絵像を踏ませた踏み絵のことである。

松(まつ)瀬(せ)青々(せいせい)の句に、
〈怖(おそ)ろしきことをはじめし絵踏かな〉とある。
明治生まれで昭和に没した俳人だから、
歴史に思いをめぐらせての作にちがいない。
こちらは「怖ろしきことを言いはじめしお人かな」である。
イスラム教徒かどうかを見分けるために、
何を踏ませるつもりだろう。

新たな公約だという。
「イスラム教徒の米国への入国を全面的かつ完全に禁止する」。
米国の大統領選挙で共和党指名候補争いのトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)である。

罪のない、
善良なイスラム教徒まで敵に回してどうする。
宗教間の憎悪を煽(あお)るイスラム過激派組織「イスラム国」が喜ぶだけだろう。
その人の見識を疑う。

一休禅師の作と伝わる歌がある。
〈分け登る麓の道は多けれど同じ高嶺(たかね)の月を見るかな〉。
人は皆、
心の平安という同じ「月」を仰ぐために、
信仰という一つの「山」を登っている。
イスラム教徒もキリスト教徒もない。

 

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