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ネット接続で自動運転 求められるハッカー対策 

2015-12-15 07:30:00 | 報道/ニュース

11月26日 おはよう日本


11月 ロサンゼルスで開催されたモーターショー。
年間の販売台数が14年ぶりに1,700万台を超えるとみられるアメリカ市場。
高級車を中心にネットとつながる車が増えている。
アメリカの電気自動車メーカーは車に搭載されたソフトが10月から更新され自動運転ができるようになった。
搭載されたソフトが周囲を認識。
速度調節や車線変更まで自動で行う。
こうしたコネクテッドカーは年々増え続け
2017年には新車の60%がネットにつながるようになるとみられている。
(電気自動車メーカー広報 リカルド・レイセスさん)
「常にネットにつながり定期的にソフトが更新され自動運転できる。」
その一方でリスクとして浮上しているのがハッカーによる攻撃である。
シアトルでサイバーセキュリティーのコンサルタントをしているクレッグ・スミスさん。
どんな車でも簡単にネットにつなげることが出来ると言う。
通信機能を備えた小型装置は2,000円程度で購入できる。
これをエンジンの回転数などを調べるための接続口に取りつけると車がネットにつながる状態になる。
実際の車から取り出したスピードメーターなどの表示計。
パソコンのキーボードで特殊なコードを打ち込みネットを通じて車をコントロールする。
「これから車のエンジンの回転数を変えます。
 これが本当の車ならエンジンの爆音が聞こえるでしょう。」
遠隔操作で意図的に事故を起こすことも可能だと言う。
スミスさんはこうした被害を防ぐため
自動車メーカーと共同でハッキングされにくいソフトウェアの開発などに取り組んでいる。
(サイバーセキュリティーのコンサルタント クレッグ・スミスさん)
「自動車はもはや機械ではなくソフトウェアで動いています。
 自動車メーカーもソフトウェアの会社と自覚すべきです。」
メーカーも対応に追われている。
今年7月にネット上に車をハッキングする実験を行い実際に成功した映像が投稿された。
これを受けて製造したアメリカのクライスラーは140万台のリコールをせまられた。
ボルボの自動運転の機能を備えた車はソフトウェアに外部からの侵入を防ぐ対策をしているという。
(ボルボ・カー・グループ自動運転担当 マーカス・ルートフさん)
「外部からの侵入を防ぐ壁と作ることが重要です。
 安全運転の提供は極めて重要なので対策を続けます。」
アメリカの自動車メーカーで作る団体はハッカーの手口を共有するなど
ハッカーへの対策を講じる組織を発足させ年内にも活動を始めることになった。
それでも専門家はメーカー側の対策は十分ではないと指摘している。
(ミシガン大学 交通研究所 アンドレ・ヴァイマスクシュ研究員)
「数か月前実際に車がハッキングされることが証明されました。
 ハッカーの攻撃はどんどん進化しています。
 実際に被害が出ないよう備えを強化しなければいけません。」
いまや「走るスマホ」と言われるほどIT化が進む自動車。
利便性を追求する一方でメーカーには万全のセキュリティー対策が求められている。

 

 

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