日暮しの種 

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京橋3丁目 レ ロジェ ビストロ ド ロア (LES ROSIERS BISTROT DE L’OIE)

2015-12-05 20:30:24 | グルメ

    

   

 

東京メトロ銀座線「京橋駅」3番出口直結
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口より徒歩2分
都営浅草線「宝町駅」A4番出口より徒歩2分
JR「東京駅」八重洲南口より徒歩6分
JR「有楽町駅」京橋口より徒歩6分


http://kyoubashi.lesrosiers.jp/

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朗らかなニヒリズム

2015-12-05 07:30:00 | 編集手帳

12月1日 編集手帳

 

 ねずみ男が鬼太郎に告げる。
俺は人気者だ。
〈これからビビビのねずみ男として売り出すからな〉(中公文庫『ゲゲゲの鬼太郎〈1〉』)

「ビビビ」とは何か。
水木しげるさんは以前、
本紙の取材に「ビンタの音です」と語っている。
軍隊にいた頃、
上のご機嫌取りを一切しない水木さんは隊の誰よりもたくさん殴られた。
人間の血を引く“半妖怪”で、
やたらにビンタを張るねずみ男の役柄には、
忌まわしき古兵殿の記憶が投影されているらしい。

部隊は全滅し、
多くの戦友 を失った。
自身も左の腕をなくしている。
評論家の呉智英(くれともふさ)さ ん評するところの「朗らかなニヒリズム」は戦場で生まれたのだろう。

「私の描く漫画にメッセージがあるとすれば
 〈少年よ、頑張るなかれ〉ですかね」。
水木さんが93歳で死去した。
数年前、
東京・神田の書店で水木しげる展を見た。
水木語録をプリントしたTシャツが売られていたのを覚えている。
〈人のうしろをあるきなさい〉。
フッと肩の力が抜ける朗らかなニヒリズムは終生、
色あせることはなかった。

オイ鬼太郎、
曇って何も見えぬわ。
赤く腫れた目玉おやじの声がする。

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