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韓国で成長するフィンテック

2017-08-02 06:00:00 | 報道/ニュース

7月5日 キャッチ!



今年韓国ソウルに誕生した高さ555mの超高層ビル。
その31階に一風変わったコンビニが登場し今話題となっている。
一見すると普通のコンビニだが
レジを見ると店員がいない。
フィンテックで無人化を実現した。
このコンビニは韓国の大手ロッテグループがオープン。
生体認証を導入した珍しい店舗である。
店を利用できるのは
クレジットカードに加え
1人1人形の違う手のひらの静脈を事前に登録した人に限られる。
購入したい商品をベルトコンベアーに乗せるとセンサーを通過。
形が瞬時に読み取られ
人工知能が商品を特定して金額を算出する。
支払いはセンサーに手のひらをかざすだけである。
静脈の読み取りによって個人認証が行われ
決済が完了する。
(利用客)
「財布を持たずに利用できるので便利です。
 他の店にも導入されたらいいと思います。」
この店舗では
冷凍や商品の補充をする店員は必要だが
普通の店舗に比べて業務を65%削減したということである。
現在はビルに入居する会社と職員だけが利用できるが
今後改善点などを洗い出し
全国に展開したいとしている。
(コリアセブン代表理事 チョン・スンインさん)
「決済の利便性がありますし
 人件費の上昇に備えることにもなり
 その分良いサービスが提供できます。」
消費者の生活に浸透し始めたフィンテックを
 ビジネスチャンスと見こんだベンチャー企業が相次いで誕生している。
ソウルにあるベンチャー企業。
開発したのは
眼の瞳孔の外側にある「虹彩」と呼ばれる部分を認識するシステム。
カメラに両目を読み込ませるだけで認証が完了する。
このシステムは国内外の9つの金融機関のTMに導入された。
去年までは年間の売り上げが日本円にして1億円ほどだったが
今年は6月の時点ですでに5億円を突破したという。
今後財布などを持ち込めないソウルの売店などに
眼で決済できるシステムを導入を目指していて
さらなる成長を見込んでいる。
(ベンチャー企業 チャン・ソクジンさん)
「技術力のある中小企業ならアイデアを出せます。 
 フィンテックこそ韓国の進むべき道です。」
急成長しているフィンテック産業を支援しようと政府も動き出している。
ベンチャー企業の支援に加え
いま特に力を入れているのが人材育成である。
政府は大学生を対象にしたフィンテックのアイデアを競うコンテストを開催。
表彰式が行われた。
大賞を受賞したチームには日本円にして賞金10万円相当が送られるほか
7月にイギリスで開かれるフィンテックの展示会に参加することができる。
見事大賞を受賞したのはソウルにある大学の学生3人。
銀行の口座にスマートフォンのアプリを連結させ
飲み会の日程の管理や割り勘のやりくりを一括して行うというアイデアを提案した。
(受賞者)
「海外に行って多くの経験がつめますし
 アイデアの事業化をしたいです。」
(フィンテック支援センター長 チョン・ユシンさん)
「優秀な人材は大勢いると思います。
 若い世代には多くのアイデアがあるので
 ベンチャー企業によって経済は上向きます。」



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