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“タンゴの革命” 世界へ

2017-08-06 06:00:00 | 報道/ニュース

7月13日 国際報道2017


6月
兵庫県で開かれたコンサート。
ジャズやクラシックといったさまざまな音楽の要素を取り入れ
従来のタンゴを進化させたニュータンゴが演奏された。
(観客)
「クラシックとか他の音楽と関連性が強くて興味深い。」
コンサートを開いたのはニューヨークを拠点に活動するパブロ・シーグレルさん。
もともとはクラシックのピアニストだった。
シーグレルさんがタンゴの世界に入ったのは34歳のとき。
アルゼンチンの作曲家アストル・ピアソラと出会ってからである。
ピアソラは1950年代後半から従来のタンゴのイメージを破る新しい曲を次々と発表し
“タンゴの革命児”と呼ばれていた。
しかし
シーグレルさんはピアソラに誘われた当初
全く違う音楽を演奏することに迷いがあったという。
(パブロ・シーグレルさん)
「彼は僕がタンゴ演奏家ではないからあえて一緒にやりたいと言った。
 クラシックやジャズなどの技術を持った音楽家が欲しいのだと。
 ピアソラは従来とは違うやり方でタンゴ音楽を変えていたんだ。」
“タンゴを進化させたい”というピアソラの思いを世界に広めるために
シーグレルさんは各国の音楽かとバンドを組んでニュータンゴを演奏している。
そして5年前
日本でも若手の音楽家たちとバンドを結成した。
(パブロ・シーグレさん)
「次世代に何か新しいものを残すために
 新しい音楽をニュータンゴを取り入れたかった。
 日本で楽団を作ろうと思い立ったとき
 僕の音楽に興味を持っている音楽家がたくさんいることが分かった。」
ベース 西嶋徹さん
パーカッション ヤヒロトモヒロさん
バンドネオン 北村聡さん
ギター 鬼怒無月さん
メンバーはジャンルを超えて活躍する個性派ばかりである。
鬼怒無月さんは前衛的なロックを弾くギタリスト。
前衛ロックに秘められた挑戦の精神は
ニュータンゴの進化を求めるシーグレルさんの精神に通じていると感じている。
(ギター 鬼怒無月さん)
「プラスアルファで新しいものを作っていかないといけない。
 そこは挑戦ですよね。」
新しいメンバーでの初のコンサート。
(パブロ・シーグレルさん)
「たまにロックみたいな音になることもある。
 ジャズ・ロック・タンゴみたいだ。
 すばらしい!
 これがニュータンゴの進化なんだ。」
シーグレルさんは
これからも世界中のさまざまな音楽家と演奏活動を続け
ニュータンゴをさらに進化させていきたいと考えている。




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