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米社会の“トランプ疲れ”

2017-08-05 15:15:00 | 報道/ニュース

7月12日 キャッチ!


トランプ大統領が就任してから半年。
この間とくに目立ってきたのは大統領とメディアの対立だが
いっこうに収まる様子もなくむしろエスカレートしている。
こうしたなかアメリカの人々の中には“トランプ疲れ”とも言われる現象も生まれはじめ
メディアの中には伝え方を工夫しようという動きも出ている。

自分に批判的なメディアを「インチキ」「偽(フェイク)ニュース」と呼んで徹底的に避難するトランプ大統領。
7月初めには
CNNのロゴが顔に合成された人をトランプ大統領が手荒く倒している映像をツイッターに投稿。
過去にプロレスに登場した際の映像が加工されたものと見られる。
一方でメディアを使ったトランプ大統領批判も。
6月メディアの女性が公表した映像では
女性がトランプ大統領に似せた作り物の頭を手に持っている。
さすがにやり過ぎだという批判を受け謝罪に追い込まれる事態となった。
(コメディアン キャシー・グリフィンさん)
「ごめんなさい。
 心から謝罪します。」
ニュースがトランプ大統領一色となるなか
国民からは「もうたくさんという声も聞かれるようになっている。
「トランプだらけだよ。」
「見るのに疲れたね。
 何か他を映せって言いたい。」
「疲れ切って家族も友人も同僚も誰もトランプについては話したくないよ。
 “トランプ疲れ”だね。」
こうした状況に変わった方法で対応しようとするメディアも現れている。
政治や社会問題を中心に扱うオンラインメディア「サロン」。
去年の選挙戦からトランプ大統領の一挙手一投足を追いかけてきた。
しかし6月突然「トランプ禁止デー」と銘打った1日を設定。
“トランプ・フリー・デー”
私たちは彼の名前も写真も載せません。
これがその日のニュースである。
「トランプ大統領」とするところは単に「大統領」。
トランプ大統領の補佐官は「ホワイトハウス補佐官」に置き換える徹底ぶり。
読者の反応は上々だったという。
(サロンCEO ジョーダン・ホフナーさん)
「トランプ大統領のことを聞くのに皆うんざりしているんです。
 逃げ場を作ることは健全なことだと思います。」
さらには名前を使わないどころか
トランプ大統領に一切触れないメディアも現れている。
ニューヨーク近郊のラジオ局WFMU。
通勤客のために毎朝ニュースを放送している。
でもその内容は
マダガスカルのm科学者が
ティラノサウルス並みの歯を持った巨大ワニのような生物の化石を見つけました。
生き物に化学
それに地域の話題。
トランプ大統領関連のニュースに嫌気がさした人向けに
あえてリラックスできるニュースを選んでいる。
「ちょっと動物のニュースが多すぎかな。
 救助とか科学の新発見とかがいいかな。」
「ヒューマンストーリーかな。」
「そうだね。
 困難を乗り越える話とか。」
このラジオ局の熱心なリスナーであるメ―ガン・マキ―さん。
毎朝通勤中ニュースを聴いている。
スパイクという名前のカブトムシが
マーカーでクネクネ線を描いたそうです。
(リスナー メ―ガン・マキ―さん)
「ちょっとしたプライベートな時間
 幸福で静かにできる場所が必要なんです。」 
有権者としてトランプ大統領の動向をチェックしなければと思う一方
メディアにあふれるその姿を見ること自体が苦痛になってきていると言う。
(リスナー メ―ガン・マキ―さん)
「大統領は毎日何かやるから
 彼のニュースから逃れられないわ。
 ニュースを知るのは大切だけど
 休息は絶対必要です。
 聞くと疲れるから。」
(ラジオ局局長 ケン・フリードマンさん)
「この局はトランプのニュースから避難できる“聖域ラジオ局”です。
 他のメディアがトランプを集中的に扱うのは人の気を引くためですが
 中にはトランプのニュースから非難する場所を探す人もいるのです。」
トランプ大統領のニュースで溢れかえるアメリカで現れた
あえて大統領に触れないという選択。
メディアのあり方に新たな一石を投じている。




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