7月25日 おはよう日本
職場に行かずに自宅などで仕事をするテレワーク。
働き方改革や交通混雑の緩和につながると期待され
導入する企業が増えているが
一方で廃止する企業もあり
課題が見えてきた。
スマートフォン向けのアプリを開発しているITベンチャー。
社員の姿はまばら。
大半はテレワークで出勤しない。
テレワークの「回数の制限」や「上司への申請手続き」も無いという。
(ITベンチャー ジュビリーワークス 深川泰斗代表)
「朝のチャットで“きょうはテレワークします”と報告。
仕事したいけど会社に行くのが大変だという時とか
すぐに仕事にかかれるのですごいいいというメンバーは多い。」
この会社に勤めるエンジニアの藤木祐介さん(32)。
1歳の娘の子育てをしながらテレワークを活用している。
必要な連絡はテレビ会議やチャットで行う。
(テレワークを活用 藤木祐介さん)
「午前中は家で仕事
午後子どもが帰ってきて家で一緒に過ごすみたいな使い方ができて
子どもにとっても家族にとってもいい。」
一方でテレワークを廃止した企業もある。
育児や出産の情報サイトを運営するITベンチャー。
2年間テレワークを実施したが
業務に悪影響が出ていると考え廃止した。
(ITベンチャー エバーセンス 牧野哲也代表)
「テレワークがあるっていうのは当初はすごく喜ばれたけど
お互いへの関心や仕事への関心があんまり深くなっていかない。
結局はチームで仕事をする中でいい影響が出せなかった面はある。」
仕事の生きがいや働きがいを生むには顔を合わせての雑談も重要だと考えている。
(ITベンチャー エバーセンス 牧野輝也代表)
「顔を合わせることでウェットな関係になって
すごく感情の面でご機嫌になれるというか
いいものづくりを
仕事を楽しもうという気持ちになれる。」
テレワーク先進国のアメリカでも大手のIBMやヤフーが廃止に踏み切っている。
政府は2020年までに3割超の企業にテレワークを広げる目標を掲げているが
普及にむけては如何に社員同士のコミュニケーションを保つかがカギとなりそうである。