学校には、難聴の障害を持つ児童生徒がいる場合もあります。
その子たちは口話法(相手の口の動きを読みとり、なにを話しているかを理解する方法)、または手話を使ったりして、コミュニケーションをとっています。
そして、補聴器を併用している場合が多いです。
その補聴器は、最近10年間で大きく進歩しました。
わたしが難聴の生徒を担当していた30数年前と比べるとその進歩・進化には大きなものがあります。当時、生徒たちがよく使っていたのは「耳かけ型補聴器」でした。
まわりの雑音を補聴器が拾ってしまい、教室の休み時間のざわざわした音が「ワー」と聞こえしまう点を雑音抑制機能が解消します。、休み時間には、補聴器をした両耳を手で押さえていた難聴の子の光景を思い出します。
また、音の増幅についても、聞きとりづらい音は大きくでき、聞き取れる音は小さくできる機能がついている補聴器もあります。
また、本人に対して前から来る音は大きくして、後ろからの音は小さくできる補聴器もあります。
難聴の子に後ろからけっこう大きな声をかけて、相手を驚かせてしまった経験が、わたしにはあります。
難聴の子にとって、補聴器はからだの一部のようなものです。補聴器によって、かなりの音がわかるようになります。
また、口話法を使う児童生徒にとって、相手がマスクをしていると口の動きがまったく見えなくなります。
その場合は、距離を開け、マスクを取って話すなどの工夫が求められます。
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