近年、学校では他者への信頼感が低い子どもがすこし増えているという実感を、教育関係者はもっています。
人に対する基本的な信頼感が薄い原因は、いろいろと考えられるでしょうが、一つは幼少期からの「愛着」の形成不足があると考えられます。
たとえば、赤ちゃんが泣くと、親があやしてくれ、ミルクをくれます。また、おむつを交換してくれます。
これが「愛着」の芽生えで、子どもの欲求に対して、親からの適切な対応が重ねられていくことで、子どもはおとなへの基本的な信頼感を高めていくのです。
「愛着」が十分に形成されると、その子は愛情をもって他者に接することができます。
また「認めてほしい」という欲求(承認の欲求)も正常なやり方で人に示すことができます。
愛着形成が不十分な子には、教職員はたっぷりと愛情を注ぎこみ、人との出会い直しを促します。
愛着形成が不十分な子には、教職員はたっぷりと愛情を注ぎこみ、人との出会い直しを促します。
これは不可能なことではなく、教育のもつ可能性です。
それを怠り、問題が顕在化してから子どもとのかかわりを深めたり、コミュニケーションを図ろうとすると、指導や支援は困難をきわめることになります。
このように、子どもは生まれてからずっと、大人から「守られている」という感覚や実感を内面に蓄えていくことがとても大切なのです。
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