今の若い人たちの多くは、SNSを使いさまざまな価値観や生き方に触れて生活しています。
さまざまなグループやコミュニティとつながっています。
そのことにより、恋愛と同列に並ぶ楽しみをもっています。
恋愛がすべてとはならない人が少なくはないのです。
もちろん恋愛に第一の価値を置く人もいますが、学業を優先する人もいますし。仕事を優先したい人もいるのです。
しかし、いまの日本の少子化対策を進める歳の離れたおっちゃん・おばちゃんの前提には、「結婚して子どもを産む」という価値観があります。
そうなると、若い世代は「なぜ」と思うし、「なぜそんなことをきめつけるのですか」と感じます。
異次元の少子化対策と言われても、多くが子どもを産み、育てる場合の補助金であり、前提が違うので、「はあ?」という受け止めになるのです。
また、若い人には人生でのリスクを避けたいという思いが強く、その点ではたいへん慎重なところもあります。
結婚して子どもを産み育てるには、お金かかるし、女子の場合、最近は子育てに父親も関わることが増えてはきましたが、依然として女子の仕事に関するキャリアがどうなるかという不安は拭えません。
さらに、「こうあるべき」という固定的な価値はもっておらず、自分がよいと思うことを選びます。
自分らしさといえる人生を選びたいのです。
こういうことですので、少子化対策として、若い人の心に届くのは、結婚して、出産して、子育てをしても、自分らしく生きることができるという見込みや安心感がないと、結婚する人は増えないと思います。
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