一般的に学力がきわめて高い生徒は、医学部を目指す場合があります。
もちろん、医師の仕事に深くやりがいを感じて目指す生徒もいます。
でも、とても学力が高い→大学進学を医学部で受験するという、進路選択の一つとして医学部を志す生徒がいないわけではありません。
つまり、動機の問題です。
医学部に進学するということは、受験の段階で医師という職業を選択することを意味します。
そうでないと、熱意のある医師は生まれません。
社会の中で、医師会や弁護士会の見解や考え方は、だれからも一目置かれます。
それだけ、社会や世間で認知されているので、医師の意見や考えに、人びとは価値を置くのです。
わたしはそれを専門性とは言わず、「専門職性」と呼んでいます。
特定の職の領域に関する高度な知識と経験に裏打ちされ、職が専門職としての地位を確立しているが専門職性です。
見方をかえれば、それだけ医師の責任は大きく、重いのです。
医学部を志す生徒は、その点をわかっていなければならないのです。
医師の中には患者に寄り添い、緩和ケアに従事する人もいます。
貧困地域で労働者の医療にあたる医師もいます。
難しい手術を成功させ、患者のいのちをつなぐことができる人もいます。
医療に携わることは、社会とかかわることであるという覚悟を医学部を目指す、あるいは医学部の学生はもってほしいのです。
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