Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

「世界が食べられなくなる日」シネマジャック&ベティでやるんだ!ラッキー。

2013-06-18 22:43:02 | 映画
もう、この記事タイトルがすべてを表現しています。

映画「世界が食べられなくなる日」が横浜は黄金町の「シネマジャック&ベティ」で近日上映されるそうです。

正直言って、横浜黄金町だって家からは遠いです。でも渋谷よりも行きやすいかな?

絶対観に行く。(きっぱり!)

これから観る映画

2013-04-13 20:25:46 | 映画
それは「世界が食べられなくなる日」です。
フランス映画なので、タイトルのフランス語バージョンが気になりました。
「Le jour où le monde ne pourra plus nous nourrire.」ズバリ!「世界が私たちをもう食べさせられなくなる日」です。
しかし、フランス公開時の原題は「Tous cobayes?」意味は「誰もがモルモットなの?」です。

この映画は2つの問題を提起しているそうです。ひとつは原発、もうひとつは遺伝子組み換え食物。
この作品の監督は、この2つに相通じるものがあると考えていらっしゃるそうです。
原発事故が起こるまでもなく、原発があるために環境に放出された放射性物質の影響、そして遺伝子組み換え食物がこれから先
私たちの体にどのような影響を与えるのか。
ただちに健康に影響はないけれど、長い時間(私たちの次の世代、や次の次の世代)の後にどのような影響が出るのか。
私たちはデータを提供するモルモットなのか?というのが「Tous Cobayes?」のタイトルに込められていますね、きっと。
6月8日公開なのです。渋谷まで観に行くか!

ちなみに、この監督は「未来の食卓」という映画も作っていられます。
原題は「Nos enfants nous accuserons.」(我々の子供たちは我々をとがめることになるだろう)です。
なぜ、大人はとがめられるのか?それは子供たちにまっとうな食物を与えなかったから。
添加物、遺伝子組み換え作物などなどが、ただちに健康に被害はないけれど、長い時間には確実に被害を及ぼす、という
ほら、やっぱり原発とそっくりなのでしょう。

折しも、ネット視聴している「ビデオニュースドットコム」という番組で「世界が食べられなくなる日」と「フードインク」という映画を紹介していました。「フードインク」では劣悪な環境で飼育されている家畜の状況が語られているようです。映像の一部が紹介されていましたが、パワーシャベルでまるで解体工事現場のコンクリートの塊のように扱われる生きた牛を見たときは「嫌なもの見てしまった」と思いました。

更にはグッドタイミングでフランスの「ル・モンド」サイトでこんな記事を見つけてしまったのです。
「アメリカでは、養鶏場や養豚場などで隠し撮りをすることは犯罪になる」そうです。映画「フードインク」に出て来たような残虐なシーンがYoutubeなどを通して表に出るのを防ぎたいのでしょうか。州によって違いはあるようですが、隠し撮りをした人には懲役刑や罰金刑が科せられるそうです。

私たちが日々口にしている食物はどのように作られているのでしょうか?
強力な除草剤にも負けないように遺伝子を組み替えられた種子からできたトウモロコシを、劣悪な環境で餌として与えられた牛の肉を食べているのでしょうか?
遺伝子組み換え作物を原料にした調味料を使って調理しているのでしょうか?
衛生面で問題があっても、抗生物質を餌と一緒に与えられているから病気にはならない鶏の産んだ卵が原料になった外国産のクッキーを食べたりして?

そんなことを気にしていたら、何も食べられなくなるよ!なのでしょうか?
そんなに気になるなら、自分の口に入れるものは、全部自分で栽培・飼育したら?なんて言われそうですが、それはできません(汗)
どこでどんな方法で栽培・飼育されたかが分かる食べ物って、お値段高くなります。
でもなにも知らないでモルモットになるのは嫌ですので、少しお勉強しようと思っています。







「愛・アムール」観てきた

2013-03-19 21:43:24 | 映画
まえもって公式サイトで”予習”していきました。
私は映画を観る場合、たいてい予習していきます。
しかし今回はミヒャエル・ハネケ監督作品なので、「予習したからと言って安心してはいけない」という
心構えで臨みました(笑)
私が観たハネケ監督の映画はこれが3作目。
前の2作(「隠された記憶」と「白いリボン」)はDVDと、Wowowの録画で観ました。
2作ともに最後まで「見切る」のに努力を要する!という感じでした。
今回の「愛・アムール」は一番”易しかった”です。
少なくとも、理解不能意味不明で眠くなることはありませんでした。

テーマは、「夫婦愛」??あまりに陳腐な表現でしょうか!

パリのある程度の広さのあるアパルトマンに住む元音楽教師の老夫婦。
教え子のリサイタルへ行きバスで帰宅。
夫婦二人で暮らしていました。
お互いを思いやり尊重し合って暮らしていたのですが、
妻の脳の病気を機に夫が妻を介護する生活に入ります。
妻は「2度と病院へは戻さないで」と夫に頼み、夫は在宅介護を決意。

映画のほとんどすべてのシーンはアパルトマンの中。
映画を見終わったとき「アパルトマンの間取り図描いて」と言われたら描ける気がしました。

介護生活は当初穏やかに緩やかに展開されました。
夫婦二人、キッチンの窓側に置かれたテーブルで食事をし、サロンで各々が好きな本を読みます。
広いサロンの窓側にはグランドピアノが置いてあります。
今は有名なピアニストである昔の教え子が訪ねてきたときその教え子に練習曲を弾かせるシーンは印象的でした。
サロンにある本棚にはどのような本が収納されているんでしょうと興味がわきます。

徐々の妻の病状が悪化し、ヘルパーや看護士を雇わなければならなくなってきます。
しかしそのヘルパーも解雇してしまうのです。
映画には少しだけ描かれていましたが、妻の人間性を尊重しない介護に夫が異を唱えた形です。
やがて夫だけで妻を介護することになり、最後には最後なりの展開があるのでした。

ハネケ監督はとても注文が多いのだそうで、シーン1つ1つにとても時間をかけ、俳優さんにも細かく要求するそうです。
この映画の中には鳩も出てくるのですが、その鳩にも演技指導したとかしないとか・・・。

この映画の中で一番好きなシーンはサロンで妻は長椅子に横たわり雑誌を読み、夫は椅子に座って新聞を読んでいるシーンです。
妻が「私の今週の運勢はこうだわ」と星占いのページを音読します。
本当に何気ないけれど平穏で幸せな日常です。こういう日常が本当は大切で幸せの真髄なのでしょうね。

夫ジョルジュを演じたのは、ジャン・ルイ・トランティニャン。どっかで観たことある人だなぁと思っていたら
なんと映画「男と女」の「男」でした。
妻役のエマニュエル・リヴァさんは「ヒロシマ・モナムール」で日本の俳優岡田英二さんと共演された女優さんだそうです。
「ヒロシマ・モナムール」観てみたいです。

さて、この「愛・アムール」よい映画でした。
1週間ほど前に観た映画なのですが、今でもシーンを断片的に思い出しては、観てよかったと思われます。

お時間のある方、上映映画館が近くにあるかた(電車で1時間ぐらいなら「近く」とみなします、この映画なら)は是非。





Les Misérables観てきた雑感いろいろ

2013-01-23 21:50:53 | 映画
レ・ミゼラブル」日本でもミュージカルが上演されてきていましたが、私、そのミュージカルを観たわけでもなく、この超有名なお話の内容を今日までよく知りませんでした。

ジャン・バルジャンという登場人物がいるということぐらいしか。

映画の中で歌われた「I dreamed a dream」を聴いたときも

「あれ!この曲、イギリスのスーザン・ボイルさんが素人喉自慢で歌って話題になった曲だわ(こちらクリック)、『レ・ミゼラブル』の中の曲だったのね」と
初めて認識した次第で。


映画もミュージカル仕立てで、登場人物のキャラクターも1人1人際立っていて、よくできた映画だったと思います。

ただ、セリフは英語なのに、映画の中に出てくる文書はフランス語で書かれていたのが、ちょっとチグハグ感あり。

ま、原作がヴィクトル・ユーゴーだから、当たり前って言えばそうなんですが。


3時間近くの長編でしたが、「長い!」という感じはしませんでした。

この映画、「英国王のスピーチ」と同じ監督さんの作品です。

「英国王のスピーチ」で英国王ジョージ6世の妻を演じた女優さんヘレナ・ポナム=カーターさんは、「レ・ミゼラブル」の中では

売春宿の女主人の役をこなしていらっしゃいます。

ヘレナ・ポナム=カーターさんは、監督お気に入りの女優さんなのでしょうか。

さて、ジャン・バルジャンを執拗に追うジャベールを観ていて、1つのテレビドラマを思い浮かべました。

「逃亡者」です。

ハリソン・フォードが主演した映画「逃亡者」ではなく、テレビドラマの「逃亡者」。

私は、オンタイムで観ていたわけではありませんが、深夜の再放送は観たことがあります。

「リチャード・キンブル、元医師・・・」で始まるナレーションが印象的なこのドラマ。

キンブルを執拗に追跡するのはジェラール警部です。

ジャベール、ジェラール、似てる!






Merci Joelle

2012-12-31 16:16:22 | 映画
今日、Toulouseのお友達Joelle から、小包が届き、中に素敵なものが入っていました。

まずは映画「最強のふたり」のDVD。
残念ならが家のテレビでは見られませんが、パソコンでは見られます。
残念ながら日本語字幕はありませんが、「フランス語しかないのだ!」と腹をくくって観てみれば、すでに劇場で観ている映画なので、問題なしです。
それから2013年のダイアリー。かわいらしい猫の美しい写真と説明が豊富です。
ありがたや、ありがたや。
使うのも使わないのも勿体ないので、
「フランスのお友達が送ってくれたの~~」と自慢げに日本のお友達に見せびらかすことにします(爆)
そして、年末に郵便局の人が各戸に配るらしいカレンダーのToulouseバージョン。
次にフランスに行ったら、モンサンミッシェル、アルルの跳ね橋をスルーしてもトゥールーズには行きまっせ。

大晦日に嬉しい贈り物でした。



東京国際映画祭東京サクラグランプリはフランス映画

2012-10-28 20:24:06 | 映画
東京国際映画祭。

あ、始まったな。あ、終わったな。
ぐらいの関心しか持ち合わせていませんでしたが
東京サクラグランプリ(=最優秀作品賞)をフランス映画が受賞したと聞いて、
この映画祭に関する興味がちょっと湧きました。

そう言えば、「最強のふたり」も去年の同映画祭のグランプリだったので、フランス映画2年連続グランプリ受賞です。

さて、今年の最優秀賞は「もうひとりの息子」という作品です。

フランスで今年の4月に公開された作品だそうです。

まだ日本公開ではないのでこの作品の公式ホームページがありません。

というわけで、ここを参照してみました。



Synopsis et détails

Alors qu’il s’apprête à intégrer l’armée israélienne pour effectuer son service militaire, Joseph découvre qu’il n’est pas le fils biologique de ses parents et qu’il a été échangé à la naissance avec Yacine, l’enfant d’une famille palestinienne de Cisjordanie. La vie de ces deux familles est brutalement bouleversée par cette révélation qui les oblige à reconsidérer leurs identités respectives, leurs valeurs et leurs convictions.


ジョセフという青年、徴兵制でイスラエル軍への入隊準備をしているときに、自分は生物学的に両親の子供ではないということを知ってしまったのでした。そして生まれたときに、ヨルダン河西岸地域に住むパレスチナ人の家族の子供ヤシンと取り違えられたということも知りました。この二家族の生活はこの事実のために突然ひっくり返されたのです。彼ら各々のアイデンティティ、価値、信条を改めて考えさせられることになるのです。


って感じでしょうか????

この映画、日本で公開されたら観に行くべし。


「最強のふたり」観てきた

2012-09-20 19:59:28 | 映画
フランス映画なのに日本でテレビCMもされている「最強のふたり」(原題:Untouchable アントゥシャブル)を観ました。


首から下が麻痺している大富豪と彼に雇われたスラム街出身の青年、この二人が主人公のお話です。

奥さんに先立たれ、麻痺した体を持て余し、自分の殻の中にこもりがちな大富豪の気持ちを、自由に解き放っていくスラム出身の青年。

金持ちだ、ハンディキャップのある人だとフィルターをかけることなく1人の人間として、男性同志として大富豪に対峙していく青年に次第に心を開いていく大富豪。

生きるのに精いっぱいの青年は大富豪の生活を通じて、クラシック音楽や絵画、詩を感じる気持ちを自分の中に発見する。

お互いがお互いに与えあい対等の関係の中から「その先」へ繋がる希望を見つけていく・・・みたいな映画でした。

この大富豪、どうして大富豪なのかは最後まで明かされませんでしたが、この映画は実話に基づいて作られており、モデルとなったお二人は今でもそれぞれの人生を歩まれている真っ最中です。


よい映画でした。

フランス映画にありがちな「で、結局何を言いたかったの?」とか「ここで終わるの?」のような、消化不良感は全くありません。




観る映画観たい映画

2012-08-18 20:24:02 | 映画
今日は8月18日。

まだ秋の虫は鳴きはじめてはいないものの、盛んに鳴くせみはアブラゼミからツクツクホウシになってきた。

ほ~ら、秋はもうすぐよ。

秋になったら真っ先に観に行く映画は「最強の二人」

これは以前このブログにもかきました。(ここ

このほかにもう一つ、かなり気になる映画がある。

それは「ニッポンの嘘

90歳の報道写真家、福島菊次郎さんの今までの活動を伝えてくれるドキュメンタリーだ。

報道写真家と言えば、週刊文春に写真を出されていた”不肖宮嶋”こと宮嶋茂樹さんと、テレビによく出てやたらゆっくり喋る、ええと、名前は忘れてしまいましたが、その方しか、すぐに浮かんでこない、というか、このお二方しか知らない。

山口県に1921年に生まれた福島菊次郎氏は、広島原発投下以後、10年にわたって被曝者の写真を撮り、お話を聞いてきたそう。

そのほか、安保闘争、三里塚闘争などなど、最前線の取材をされてきたそうな。

いや~観たい。この映画。

上映映画館は銀座は三原橋の「シネパトス

ずっと昔「ロザリンとライオン」というフランス映画を観に行った映画館だ。

すごく古くて、「え?こんなところに映画館があるの?」「入っちゃって大丈夫?」などと思いつつ入ったことを思い出す。

今はきっと、綺麗にリニューアルされているんでしょうねぇ。

と言うわけで、フランス語レッスンで銀座行くついでに観に行きたいけど、フランス語レッスン前に見終わるようなプランだと、時間的に間に合わない公算大!

終わってから観るというテもあるが・・・・。

よくよく考えよう。




「ミツバチの羽音と地球の回転」観てきた

2012-03-31 20:01:50 | 映画
ツィッターでこの映画の自主上映があることを知った。
家の近所!とは言えないけれど、電車乗り継いで3~40分もあれば行ける場所での上映会。
雨が横から降りつける荒天の中を行ってきました。

ミツバチの羽音と地球の回転
原子力発電所建設反対を26年住民全員で訴えてきた山口県祝島の人々の様子、そして再生可能エネルギーにいち早く取り組んだスウェーデンの実態を伝えるドキュメンタリー映画だ。
2時間半以上。
途中ちょっと寝てしまった部分もあるけれど、やはり島の人々と中国電力や経産省役人とのやり取りには引き込まれてしまった。
島の人々は農業で漁業で自立を図っている。そしてそれはうまく回転しているように見える。
「儲かって儲かって仕方ないよ」、とは言えないかもしれないけれど、「今度はこうしてみよう」「来年はもっとたくさん収穫できるように工夫しよう」などと、先へ繋がる、継続可能な生活が島にはあるのは確かだ。

原発反対のデモは、過激などとは程遠い、緩くほのぼのとしたもの。島のほとんどが70を超えているようなそんな人たちのデモだから当たり前か。でも、守らなければならないものは何なのかをきっちりわかっている人たちの気持ちにはブレがないなぁ。

一方、中国電力の社員は島民との交渉のときに、「第一次産業だけではいずれ島はやっていけなくなります、原発ができれば雇用が生まれます」と実情を知らない余計なお世話の上から目線の物言いをする。ナンセンスもいいところだ。

島民の代表が、原発建設反対の署名を携えて経産省へ行ったときは、担当の若い官僚を相手に全く怯むことなく対等以上に渡り合っていた。
昨日や今日担当になり、明日か明後日には他の部署に異動になるような若手官僚に20数年以上反対運動を繰り広げてきた人々を説得することも納得させることもできるわけがない。



島には人間の生活があるのだ。
自然は、産業界や政治家の便利に使われるものではなく、そこに生活するすべての生命のためにあるのだ。
自然を削り、そこで生活している人の権利を、継続不可能な原子力発電というもので踏みにじることは、やっぱりしてはいけなかった。

島にUターンし結婚して子供を育ている男性が、映画の最後に言っていた。
「5年間でもいい、モラトリアムの期間をもらって、原発なくてもここまでできるということを証明させてほしい」と。

原発がなくてもできる・・・・これを証明しなければならないのは、祝島の彼だけではなく、日本国民全員なのだ。
新しいエネルギーの可能性に目をつぶっている思考停止の政治家にまかせっきりにしてたら、難民になってしまうかもよ、日本人は。
意識を持って生活していこう、悲観的にならずに、もっとよくなるように考えなきゃね。

ところで、スウェーデンでの再生可能エネルギー活用については、ちょっと寝てしまって観てない部分もある(汗)のですが、波力発電では日本はスウェーデンの3倍のポテンシャルがあるとのこと。
地熱発電は結構いけるだろうなぁと思っていたけれど、波力発電っていうのもあるのね。




La Rafle(ラ・ラッフル)

2011-05-23 21:04:39 | 映画
以前にもこのブログに書きました、映画「La Rafle」のこと
日本ではいつ公開されるのかなぁ、と思っていたのですが、この夏の公開が決定しました。
TOHOシネマズシャンテです、日比谷です。あと新宿武蔵野館。で、全国順次公開だそうです。

本日、月刊誌「ふらんす」(フランス人の先生によると、フランス好きのオタク雑誌)6月号を買いました。そして対訳シナリオのコーナーの今月の紹介映画がこれでした。

以下、白水社発行雑誌「ふらんす」70ページからの引用です。

 ヴィシー政権の時代、フランス政府によってユダヤ人の一斉検挙が行われた。この隠されてきた実話を、生き残った人々の証言をもとに映画化した作品である。その事実の重さに観る者は心をゆさぶられるだろう。
 1942年、ナチス支配下のパリ。11歳のユダヤ人ジョーは、両親と姉とともに貧しいながらも幸福な生活を送っていた。だが、胸に黄色い星をつけることを義務付けられ、公共施設への立ち入りを禁止されるなど、ユダヤ人排斥の動きが目立ってきた。7月のある朝、ユダヤ人の一斉検挙が行われ、ジョーの一家を含め、1万3000人のユダヤ人が逮捕された。老若男女を問わず、15区の冬期競輪場に押し込まれ、5日もの間、水も食糧も供給されず監禁されたのだ。その中でユダヤ人医師シェインバウムが1人で数千人の患者を診ていた、そこに赤十字から看護婦アネットが派遣されてくる。競輪場から最終的に強制収容所へのユダヤ人の移送が始まり、子供たちと親は引き離される。ジョーは母親に生きぬくと約束し、収容所から脱走する。まもなくアネットは残りの子供たちの運命を知り、絶望するのだった。主人公ジョーはジョセフ・ヴァイスマンという実在の人物がモデルになっている。彼はこの事件で生き残った数少ない人物の一人である。女性監督ローズ・ボッシュの制作意図に賛同していたジャン・レノ、シルヴィー・テステュ、メラニー・ロランら有名俳優が出演している。



引用終わり。

ちなみに邦題は「黄色い星の子供たち」
日本語による公式サイトはまだできていないようです。
ジャン・レノは日本でもお馴染の俳優さんですね。シルヴィー・テステュは「エディット・ピアフ」でピアフの親友役を演じた女優さん。
メラニー・ロランは「オーケストラ」でヴァイオリニストを演じた方かな?

絶対絶対観るのだ。







さすがは「ジャック&ベティ」

2011-05-03 21:50:54 | 映画
ええ、以前にもブログに書きました。(こちらをクリック、シルヴプレ)
横浜の黄金町の映画館「ジャック&ベティ」。
大きな劇場では上映されないような映画を多く上映してくれる、とても魅力的な劇場です。

この劇場で「ミツバチの羽音と地球の回転」という映画が上映されます。

福島原発の事故をきっかけとして原発の問題を考えるのに、ひとつの資料になるかもしれません。

さすがは「ジャック&ベティ」と思いました。

ここの劇場は良いですねぇ。


「神々と男たち」観てきた

2011-03-25 22:01:19 | 映画
本当はもっと早く観にいくはずだったけど、地震あれこれで今日になった。
1時50分からの回を観にいくつもりで、早めに銀座に着く、どこでお昼食べようかと歩いていたけれど、なんか人が少ない!
車も少ないような気がする。
地震のせいで、皆さん外出を控えていらっしゃるのかな?と思ったが、違うのだ!中国からの観光客がいないのだ!
デパートは営業時間を短縮せざるを得なく、更に「爆買い」してくれる中国人々の不在となると、売り上げはガタ落ちでしょう。

さ、お昼をささっと済ませ、1時25分には「シネスイッチ銀座」に到着。
すでにかなりの人々がロビーにいらした。
フランス映画というと、座席も空きのほうが多いのに、この映画は殆どの席が埋まっていた。

さて、この映画は事実を基に製作されている。

1996年3月26日にアルジェリアでイスラムゲリラに誘拐され、5月21日に殺害されたトラピスト修道会の神父と修道士たちの物語だ。
この事実の裏側には、当然のこととして、フランスがアルジェリアを植民地支配していた事実がある。
そういえば、以前観た「隠された記憶」もフランス=アルジェリア関係がバックグラウンドにあった。

さて、「神々と男たち」は全くもって、静かで重い映画だった。
修道士たちの普段の生活は質素で簡素で勤勉で禁欲的。
神に仕えることのみを喜びとし祈りをささげ、イスラム教の地元の人々とも日常を過ごす。
畑を耕し、地元の人たちの相談事にのり、医師でもある修道士は病気や怪我の治療もしてあげる。
農作物は地元の市場で売る。
イスラム教徒の町でキリスト教修道士が馴染んでいる。
たとえ地元の人を1人もキリスト教の改宗させられなくても。

しかし、イスラムゲリラの活動が顕著化し、修道院自体の存在も危ぶまれる事態に陥る。アルジェリア政府もフランス政府も修道士たちに、本国への帰国を促すけれど・・・・。




最後の晩餐とも言える食事のシーン。
赤ワインが1人1杯ずつ振舞われた。
修道士一人ひとりの表情がアップになる。
それぞれが、どのような生涯をたどってきて、どのような経緯でそのときそこにいるのか。一人ひとりが本当によい表情で、見とれてしまう。
この映画のクライマックスシーンだと思う。

穏やかな笑顔の直後の涙。この涙はなんなのか?
後悔の涙とは思えない。無念の涙なのか。

普段なら涙する映画かもしれない。
でも、現実のほうがすごすぎて、涙は一縷も流れなかった。