DELFの面接は、私を担当してくれた試験官のお人柄もあり、受験者本人が気まずい思いをせずにすみました。気まずくなかったからと言って、私の喋りが水準以上だったという証明にはなりません。(汗)
筆記試験では仏検とDELFの特徴に違いが出ましたが、面接でもDELFははやり実用的側面、運用能力を見る試験だということが感じられました。
とにかく試験官との距離が近いです。
物理的にも近いです。(お互いが座っている椅子の前の机の間は50センチほど)
その上、試験官が一人だということは、1対1での対話になるということで、それだけ一時的な親密感(近さ)を感じます。
①自己紹介では、出生地の説明、仕事、ヴァカンスについて訊ねられました。
出生地について聞かれるとは意外で、焦ったよ。国際的な港があります、中華街があります、2002年のワールドカップでは試合会場にもなりました、しか言えなかった。(トホホホホホ・・・・・・)
仕事についてはあらかじめ準備していったので、すらすら答えられたんですが、問題はヴァカンス。ヨーロッパの人々が考えるヴァカンスは最低でも2週間。でも私は最近そんな長い休みや旅行をしたことがありません。
しかし、そこは日本人試験官「そうだよね、日本人はそんなに長い休みはとらないもんね」と言ってくれて気が楽になりました。
で、去年、奈良へ行ったことを話しましたが、そこで「うっ」と思ったのが
「鹿」です。
ご存知のように、奈良には鹿がいます。そうです!鹿ってフランス語でなんて言うんでしたっけ?
「どうして、調べておかなかったんだよぉ~~~」と心の中で思ったと同時に口から突いて出た言葉、それは「J'ai dû chercher ce mot dans mon dictionnaire(辞書で調べときゃあよかった)」です。
そこで、面接官は「その動物の色は何色?」などと助け舟をだしてくれました。
なんて優しいの!!
ででで、「C'est en couleur maron et des taches blanches(茶色で白い斑点、と言ったつもり)」すると、試験官が教えてくれました。
le cerfだと。
冷や汗ドバドバ
はい、お次が②
状況に合わせて試験官との観客のない寸劇です。
私は兄弟とチャンネルを争う、という設定を選択しました。
私はテレビで歴史番組を観たいけれど、兄弟は同じ時間に他チャンネルで放送されているアニメを観ている、さぁ、兄弟を説得してチャンネルを変えましょう、という設定です。
私が使った表現は
Tu n'a qu'à reinregistrer cette émission.
録画すればいいじゃん
Je dois la regarder pour mon examen d'DELF demain.
明日のDELFの試験準備で観なきゃならないの
Ok je vais acheter pour toi le DVD de ce bande dessiné.
分かった、このアニメのDVD、買ってあげる
もうボロボロでした。試験官の台詞が終わるか終わらないかのうちに、喋りだしてしまっていました。やっぱり緊張してたんですね。
さて、口答試験の中でも、多分一番配点が大きいと思われる③になりました。
ある意見について、自分がどう思うかを3分使って語る試験です。
試験準備室で渡された紙切れに踊っていた単語は
environement, pollution,induristrie,la terre,l'eauなどなど。
15分間使ってできた理解は「この記事は産業の発展は環境汚染を引き起こしただけだ」ということを言っているのだ!ということのみ。
そこで、私は下書きメモに次のような単語を並べました
la voiture hybride(ハイブリッドカー)
le combustible (燃料)
couvrir le toit avec des verts(屋根を緑で覆う=屋上緑化って言いたかった)
anti-rechauffagement(温暖化対抗策)
pour eviter la pollution
喋った内容は「私は、この記事の内容には反対です。確かに産業の発展によって環境破壊が起こったことは事実だけれど、人間はそれを止める手段を考えるだけの知恵も持っている。例えば、ハイブリッドカーの開発や屋上緑化など、温暖化現象を食い止める手立ても取り入れられている。また、新しい燃料を開発し試用も始まっている」などなど。
そうしたら試験官がなにやら質問してきました。
でも、なにを質問されたのかが分からない(焦り)
なので、正直に言いました「Frainchement dit je ne pouvais pas bien comprendre cet article(正直言って、この記事よくわかってないんです)」
そうしたら「いや、あなたはちゃんとわかってますよ」と言ってくれたのはよかったんですけど、その後の会話はしどろもどろ。
試験官は「温室効果」のことをなにやら言っていたみたいです。
そして、「あなたは、温暖化を防ぐために何かしていますか?」と聞かれたので「車を使う回数を減らしています」と言ったら「それだけですか?」と返されたので「しかし、大事なことです」とはねつけてやりました(笑)
ここで時間が来て終わり。
最後に「Bonne journée Madame」と言われたので 「Merci vous aussi!」と言って教室を出ました。
あっという間の15分というにはムリがあります。でも、自分のできることはしたという気持ちにはなれました。
結局、まだまだだね、ということですけど・・・・。
こんな長い、支離滅裂な文章を、ココまで読んでくださったあなた、本当に有難うございます