Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

気分がアガル

2013-03-31 20:25:02 | おっ、と思ったこと
金曜日、フランス語レッスンの前に、友人と待ち合わせして、Kitte 丸の内に行ってみました。

1階から6階まで吹き抜けで周りの回廊のようなところに店舗が張り付いているという感じ。

オープン後1週間ということもあってか、人がすごくて、更には関西方面の言葉も多く聞こえ、「ああ、ここは新幹線に乗って帰る人のためのお土産売り場のようなものなのだなぁ」と思いました。

唯一、また来ようと思えた場所が日本郵便と東大が協働で運営をしている「インターメディアテク」という博物館。

博物館といってもKitte丸の内の2階の3階の一部が使われているだけのものです。

しかしそこには昆虫や鉱石の標本、動物の剥製や骨格標本などが並べられ、観れば観るほど味がありそうなものがずらりと並んでいます。

派手さはないけれど、落ち着いたらもう一度言ってみたい場所です。

ただちょっと展示の仕方が素っ気ないですが。

さて、Kitteはほどほどにして、お次は日本橋高島屋の「北海道物産展」へ。

売り場の人とのコミュニケーションを取るのが上手な友人と行ったので楽しかったです。

でも「このあとフランス語レッスンだし」とカニシュウマイなど数点を買って友人とは解散。


ここでそろそろ4時です。

銀座へ行って春ぽいスカーフでも買おう、と地下鉄で銀座へ。

やっぱりKitte丸の内より松屋銀座のほうが落ち着くわ・・・と思いつつも、スカーフありすぎてどれがいいか迷う。

それにちょっと座りたい!

そうだ、春らしいスカーフではなく、春らしい目元になるようにアイシャドウを買おう、と作戦変更して

エスティーローダーへ行き、カウンターに座り、おしぼりを出してもらいつつ長時間の歩行でヨレたメークを直してもらいました。

今年の新色っていうアイシャドウを使って。

で、どうして気分がアガったかというと、アイメークに「開眼」できたからです。

まずはよいアイシャドウベース(下地)が見つかったこと。

これは、普通は頬などにあるシミやくすみをカバーするために使うコンシーラーを瞼にも塗るというだけのものなのですが

このコンシーラーが優秀で、そのあとにつけるアイシャドウの色がばっちりとキレイに出るのです。

そしてさらに、アイラインの引き方を会得したことです。

いままではまつ毛のすぐ上を筆ペンのようなアイライナーでスススーっと描いていたのですが

どもう野暮ったい、重たい、キツイ。

でも、エスティーローダーのお嬢さんにコツを教えてもらってきて、土曜日の朝早速実践してみたら

いままでよりも垢ぬけた目が出来上がり、嬉しくなってどこへ行くわけでもないのに熱心にメークしてしまいました。

さらには、メークブラシもキレイに洗って乾かしたりして。

いつくになってもオンナゴコロはかわいらしいものではありませんか、と自分を見てて思ったのです。

さて、教えて頂いたコツですが。

まつ毛の上ではなくまつ毛の間を1点1点埋めるように、筆ペンではなくペンシルタイプのアイライナーで描くのです。

ちょうど、去年のクリスマスに買った「クリスマスセット」の中にペンシルタイプのアイライナーが入っていたので、

それを引き出しの中から探し出して使いました。

ちょっと芯が柔らかめの黒にペンシルライナー、お勧めです。

新年度からは目ぢからアップで、他の力もつられてアップを狙います。








「遺体・震災津波の果てに」読了

2013-03-24 22:43:47 | Weblog
東日本大震災による津波被害に遭った釜石市の遺体安置所での出来事が語られたルポルタージュです。

西田敏行さん主演で映画化公開されています。

地域の民生委員の男性(西田敏行さんはこの方を演じていらっしゃるのだと思います)、医師、歯科医、葬儀社の社員、市の職員、消防団員、寺の住職、等々の証言によって

構成されているこの本は、その時の「現実」を私に分からせてくれました。

「現実」を前にして極限の状態でも、できるだけのことをしようと行動された人々。

人間の底力を知った気持ちがしました。

その「現実」が展開されていたとき、私の頭は原発事故と計画停電のことで占められていて

津波被害に遭われた方、そのご家族、そしてこの本の中で語られている方々のことにまで思いが至りませんでした。

東日本大震災。

誰もが心に傷を負った災害だと思います。

そして、誰もが「日常生活を追われ、避難生活になる」リスクを持っているのだと否が応でも改めて確認しました。

そうなったとき、私はどのような行動がとれるのだろうか・・・と思います。


この映画、観に行くかどうか思案中です。

予告編を観ただけで、本編を見切った気持ちになっているのですが。



「愛・アムール」観てきた

2013-03-19 21:43:24 | 映画
まえもって公式サイトで”予習”していきました。
私は映画を観る場合、たいてい予習していきます。
しかし今回はミヒャエル・ハネケ監督作品なので、「予習したからと言って安心してはいけない」という
心構えで臨みました(笑)
私が観たハネケ監督の映画はこれが3作目。
前の2作(「隠された記憶」と「白いリボン」)はDVDと、Wowowの録画で観ました。
2作ともに最後まで「見切る」のに努力を要する!という感じでした。
今回の「愛・アムール」は一番”易しかった”です。
少なくとも、理解不能意味不明で眠くなることはありませんでした。

テーマは、「夫婦愛」??あまりに陳腐な表現でしょうか!

パリのある程度の広さのあるアパルトマンに住む元音楽教師の老夫婦。
教え子のリサイタルへ行きバスで帰宅。
夫婦二人で暮らしていました。
お互いを思いやり尊重し合って暮らしていたのですが、
妻の脳の病気を機に夫が妻を介護する生活に入ります。
妻は「2度と病院へは戻さないで」と夫に頼み、夫は在宅介護を決意。

映画のほとんどすべてのシーンはアパルトマンの中。
映画を見終わったとき「アパルトマンの間取り図描いて」と言われたら描ける気がしました。

介護生活は当初穏やかに緩やかに展開されました。
夫婦二人、キッチンの窓側に置かれたテーブルで食事をし、サロンで各々が好きな本を読みます。
広いサロンの窓側にはグランドピアノが置いてあります。
今は有名なピアニストである昔の教え子が訪ねてきたときその教え子に練習曲を弾かせるシーンは印象的でした。
サロンにある本棚にはどのような本が収納されているんでしょうと興味がわきます。

徐々の妻の病状が悪化し、ヘルパーや看護士を雇わなければならなくなってきます。
しかしそのヘルパーも解雇してしまうのです。
映画には少しだけ描かれていましたが、妻の人間性を尊重しない介護に夫が異を唱えた形です。
やがて夫だけで妻を介護することになり、最後には最後なりの展開があるのでした。

ハネケ監督はとても注文が多いのだそうで、シーン1つ1つにとても時間をかけ、俳優さんにも細かく要求するそうです。
この映画の中には鳩も出てくるのですが、その鳩にも演技指導したとかしないとか・・・。

この映画の中で一番好きなシーンはサロンで妻は長椅子に横たわり雑誌を読み、夫は椅子に座って新聞を読んでいるシーンです。
妻が「私の今週の運勢はこうだわ」と星占いのページを音読します。
本当に何気ないけれど平穏で幸せな日常です。こういう日常が本当は大切で幸せの真髄なのでしょうね。

夫ジョルジュを演じたのは、ジャン・ルイ・トランティニャン。どっかで観たことある人だなぁと思っていたら
なんと映画「男と女」の「男」でした。
妻役のエマニュエル・リヴァさんは「ヒロシマ・モナムール」で日本の俳優岡田英二さんと共演された女優さんだそうです。
「ヒロシマ・モナムール」観てみたいです。

さて、この「愛・アムール」よい映画でした。
1週間ほど前に観た映画なのですが、今でもシーンを断片的に思い出しては、観てよかったと思われます。

お時間のある方、上映映画館が近くにあるかた(電車で1時間ぐらいなら「近く」とみなします、この映画なら)は是非。





王子の血液検査

2013-03-16 23:08:14 | パスカル王子
パスカル王子に慢性腎不全の診断がくだって1年が過ぎました。

老猫(15歳以上)の3匹に1匹はかかる病気です。

家猫の先祖は砂漠に暮らしていたリビア山猫だと言われています。

砂漠に暮らす猫は、水をあまり飲まなくても大丈夫なように自分で体の水分を調整する機能が高いのです。

そう言えば、パスカル王子も子供のころほとんど水を飲みませんでした。

心配になって獣医さんに相談したら「猫はもともと砂漠の動物だから、食べ物から水分を摂ることができるんだ」と

説明を受けたことがあります。

腎臓は水分の吸収排出だけではなく、必要な栄養分やミネラル分をろ過して再び血中に戻す仕事もしているのだそうです。

腎臓はよく働いているのですね。

これは猫の腎臓だけではなく人間の腎臓も同じですね。

しかし、よく働く分だけ負担がかかっていたわけで、年をとると若いころからの負担のしわ寄せがどっと現れてくるのでしょう。

多分、老猫は多かれ少なかれ腎臓が参っているんですね。

さて、腎臓は老廃物を排出する役割を果たしますが、機能が低下してくると排出しきれなくなり、再び血中に戻ってしまいます。

そこで血液検査の出番です。

腎臓から出る老廃物であるBUN(血中尿素窒素)値とクレアチニン値が血中にどのくらい残っているかによって腎臓がどれくらい機能しているのかを測ります。

パスカル王子、一時BUNが50を超えました(正常値は12~41)でも今回は33でした。これは一安心。

しかし、クレアチニン値は2.7(正常値は0.7~2.5)です。

クレアチニン値も3.0超えもありました。


採血して検査器にかけ、結果が出てくるまでの時間、不安なものです。

しかし、検査結果を見て、先生が「食事と薬でうまくコントロール出来てる、と言えるんじゃないかな」とおっしゃってくださったので

気持ちが軽くなりました。

ただ、体重が減って行っているのが気になります。最盛期は6.6キロあったのに、今日獣医さんの診察台兼体重計で測ったら5.05キロでした。

「年齢的なものもあるけどね」とのことでしたが、この先急速に減るようなことがあったら血液検査の数値が悪くなくても心配なことです。

でも、急に食べなくなったとか、元気がなくなったということはないので、これからも処方食と投薬(ネフガードとフォルテコール)を毎日飲ませて行きます。

王子は私の宝ですから。

しかしながら、王子は昼間から唸りっぱなしで、エルメスとシラクがビビりまくりです。

病院へ行って採血された”不愉快”にプラスして来客もあり、非日常が重なってしまったからでしょう。









辞書の上に物を置かない

2013-03-03 21:18:24 | フランス語
それは、語句の意味を調べるのが億劫にならないようにするためです。
まめに辞書を引くことは語学学習の「イロハのイ」ですよね。
でも、辞書が何かと何かの下にあったり、遠くにあったりすると面倒になって、「まぁ、いいか」と
すぐに折れてしまうダメなわたし。
なので、ノートパソコンのすぐ裏にあります、仏和辞書。おまけにLe RobertのDictionnaire des Synonymes et Nuancesもあります。
さて、時間だけは長く、しかし中身は決して濃いとは言えないフランス語学習者の自分。
しかし今更etreやavoirの活用の説明が載っている本を買うわけにもいかず、(しかしplaindreなどの活用は辞書を頼ります)一応中級学習者だと勝手に思っているものですから、こんな本も持っています。
中級フランス語 つたえる文法」(白水社)
著者の曽我祐典先生は、同じく白水社から出版されている「コレクションフランス語」シリーズでお世話になりました、と胸を張って言えるほど「コレクションフランス語」シリーズを使い倒しているわけでもないのですが。


さて、この「中級フランス語 つたえる文法」はフランス語表現の微妙なニュアンスを日本語で説明してくださっています。なので丁寧過ぎる説明を一読で飲みこめず、読んでいるうちに眠くなるという情けない私。
仕事の行き帰りに読むだけでは身に入らないので、フランス語レッスンのときにこの本を使ってみようと思います。

例えば同書128ページにある「人の発言内容は事実か?-発言動詞の個性」の課では、発言動作を示す動詞が8個示され、それぞれどのような状況で使うことができるのかが説明されています。
日本語でも、言う、話す、ほのめかす、もらす、言いきる、打ち明けるなどいろいろあります。
フランス語ででもaffirmer,avouer(正直に告白する),décraler(感情意向を正式に表明する), insinuer(悪意を持ってほのめかす),prétendre(広く受け入れられている通念に反することを主張する行為), raconter, rappler, signaler(聞き手が知らないでいることを知らせる、指摘する)などあるそうですので、それぞれの動詞を使って短文を作って、その短文の伝えたい内容と選んだ動詞のニュアンスが合っているかどうかを確かめてみるのも面白いかな・・・と思います。

さ、仏作文の練習です。日本語のスキルも必要なことは言うまでもなく・・・・
さ、ボケ防止ボケ防止(笑)




三味線の皮は?

2013-03-02 21:37:52 | Weblog
今日は叔母夫婦の招待で九つ井「山の上ギャラリー」で行われるサロンコンサートへ出かけました。
毎年、お雛様の時期にお邪魔しているコンサート。
今年は津軽三味線の福居一大さんのコンサートです。

コンサートに行く前に九つ井本店で雛祭り御膳を頂きました。
掘りごたつのある離れ、ちょっと贅沢な気分でした。
お料理もおいしかったですが、お値段は不明です(笑)ご招待なので・・・


〆のお蕎麦がいつも通りおしかったので、帰りにお土産として生蕎麦(3人前)とそばつゆのセットを買って、
留守番の相方Hに「今日の夕飯は天せいろです」と電話を入れておきました。

さて、お食事が終わり、山の上ギャラリーに移動。

演奏者の福居一大さんはトークもお上手な実力者。
力強い演奏と巧みなトークでした。

さて、三味線と言えば、猫の皮・・・と思いますね。
猫好きの私としては「三線は許せるけど三味線は許せん!」と日頃思っておりました。
ただ今回は、叔母夫婦のご招待で尚且つ母のお供ということで出かけたのです。


さて、トーク上手な福居氏によりますと、津軽三味線には猫ではなく犬の皮を使っているとのこと。
それも秋田犬。
秋田犬の皮には傷が少なく良質なのだそうです。

三味線には細棹・中棹・太棹の三種類があります。これは昔、一般教養として勉強した記憶があります。
細棹は長唄、中棹は地歌、太棹は津軽で使われるそうで、太棹の津軽は胴の部分も大きいので猫の皮では大きさが足りないのだそうです。
へえ~~知らなかったわ。


家に帰ってきて「三味線の作り方」をキーワードにして検索すると、読んでいて決して心地よいとは言えないページが多々出てきました。
皮に使う猫は雌で一度も出産したことのない個体のものが理想的である・・とか。

でも、三味線は民族楽器。それを制作されるかたは貴重な存在。
こちらをクリック
その業界の方には動物愛護法は適用されないそうですわ。

津軽三味線の音は力強く芯があり、リズミカルでした。
やはりライブはいいですね。

でも、三味線は犬猫の皮なんですよね~~
フクザツです。

そんなこと言うなら、ステーキ食べるな、化粧品使うな・・って言われてしまうかもしれないのですが・・・(^_^;)