フランス映画祭へ行ってきました。
毎年6月に横浜で行われていたこの映画祭ですが、今年は3月15日から19日まで東京(お台場&六本木)と大阪(高槻)で開催されます。
私が観た映画は「オーケストラシート」(Fauteuils d'orchestre)です。
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なんらかの可能性を見つけるために地方都市マコンからパリにやってきた20歳の娘ジェシカ(セシル・ドゥ・フランスが演じています)が勤めた先は、モンテーニュ通りにあるシャンゼリゼ劇場前のカフェ「カフェ・ドゥ・テアトル」でした。
本来ならば、女性のギャルソン(と言っていいのか・・・)は採用しないのだけれど、カフェの前の劇場で、演劇、ピアノコンサート、骨董品の競売が一度に開催される日があり、その日は人手がほしいということで、例外的に臨時に採用されます。
彼女は劇場内の楽屋から注文されたサンドイッチやカフェを届けに行き、そこでいろいろな人に会い、様々な人間関係を垣間見ます。
昼メロ女優として有名にはなったけれど、もっとまともなお芝居がしたいと思っている女優やら、本当は恵まれない人、病気で苦しんでいる人の前で演奏したいと思っている有名ピアニスト、自分一代で集めた骨董品の数々をすべて競売にかけようとする老人、ずうっと劇場の裏方として何十年を過ごし、定年間近の女性などなど。
ジェシカを軸にして、話が広がっていきます。
日本映画「The有頂天ホテル」のドタバタ抜き、ギャグ抜き、冗談抜きでもっとしっとり落ち着いた映画という感じかな。
登場人物も魅力的ですが、パリの美しい風景もいいですよ。
プラザ・アテネも出てくるし、モンテーニュ通りの歩道の感じも懐かしかったです。行ったことはないけれど
シャンゼリゼ劇場(Le theatre des Champs Elysees)の中も見れたしね。
日本で公開されたら、また観にいくね、きっと。いつ公開されるのかなぁ・・・。
そして上映後には、映画祭らしく、監督さんや出演者による舞台挨拶。
そしてQ&Aコーナー。
Cécile de France嬢もご来日で、舞台にご登場でした。
前から5列目の席を取ったのは、このため、といっても過言ではないのに、デジカメを忘れた間抜けな私。後悔先に立たずでした。(来年は・・・)
でも、今年は映画祭のプログラムブックにサインをしてもらったのでよしとします。
今年は、去年までとは違って、座席が指定されていたので、上映開始30分も40分も前から並んで待つ必要がなくてよかったです。
その点は横浜の時よりは改善されていました。
でも、来年は横浜に戻ってほしいなぁ・・・。
この映画祭を主催しているユニ・フランスの会長さんは「東京を会場にするのは一時的なこと」とおっしゃっているので、それに期待しています。