Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

ピエール神父のお葬式 Les funerailles de l'abbe Pierre

2007-01-29 23:59:45 | フランス語
1月22日になくなった、フランスのピエール神父のお葬式が26日金曜日、パリのノートルダム寺院で行われました。
(読売新聞からの記事はコチラをクリックしてみてください)

私はキリスト教信者ではないし、ピエール神父の活動にとりわけ関心を寄せていたわけではありません。
彼のことは、フランス人がもっとも好きなフランス人ランキングで常に1位を取っていた人、ということで知っていただけです。

インターネットでお葬式(葬儀ミサっていうのかな?)の中継があるというので、1時間40分ほど、じっ~~と見ていました。
そこには、シラク大統領や、ドゥ・ヴィルパン首相、今年の大統領選の候補サルコジ氏、名前は分からないけどフランスのニュースでよく出てくる政治家の顔顔・・・、そして俳優ジャン・レノもいました。


ノートル・ダム寺院といえば、わたしにとっては観光名所。
寺院にはガルグィユ(gargouille)っていう怪物の彫刻がパリの街を睨んでる、ってフランス語の先生が説明してくれたっけなぁ~~~程度のものです。
そこが、本来の大聖堂としての役目を果たしているのを初めて見ました。
そして、わたしには初めてのキリスト教のお葬式、それも大規模なお葬式見学だったのです。

人が一杯で、中に入りれない人々は大聖堂の周りに集まり、大きなスクリーンに映し出される葬儀の内容をじっと見守り、一緒に祈り、歌い、時には拍手もしていました。
フランスで、葬儀中に拍手が起こるのは珍しいことだ、と中継を解説している人が言ってました。

中で行われることすべてが「へぇ」と思ってみるものばかり。
映画などでチラッとみたことはあるけど...

最初に驚いたことは、ピエール神父の棺が大聖堂の床にじかに置かれたこと。
白い花に囲まれた台なんてなかったんですよね。
キリスト教のお葬式ってこうなの?と思いつつ続きをみていたら、どうもこれはピエール神父のご遺志らしいです。
大げさにしないでほしかったのだそうです。
そういえば、彼が作った慈善団体「エマウス」の代表が「このような形の葬儀は彼の虚栄心や名誉を求める心から行うものではない」と言っていたような・・・・(イマイチ自信ないけどね)

でも、葬儀ミサを仕切ったのはパリの大司教さまだし、追悼の言葉はリヨンの、ええとキリスト教の役職(?)のヒエラルキーはよく分からないのですが、とにかく、リヨンのキリスト教のえらい人が述べたのだそうです。
まだまだ、教会関係のえらい司教さまやらがミサに参加されていましたよ。

日本で言えば、法隆寺と薬師寺、延暦寺と東大寺のお坊さんが築地本願寺で、ある1人の人の葬儀をあげているようなものなんでしょうねぇ。
そこに、政治家も芸能人も作家もスポーツ選手も集まり、一般の人も遠巻きに見守るということですよ。

日本でそこまれされる人って誰?

というか、もっとも好ましい日本人として1位に挙がる人って誰なんでしょう?
ピエール神父のような、そういう人が1位に挙がることは、きっとないでしょうね。
ミスター・ジャイアンツ氏でしょうか?








狩りの本能か?

2007-01-21 13:51:16 | ねこねこ


とうとうやっちまいました。
シラクがメジロをおもちゃにしています。

自分で獲ったのか、死んでいるのを拾ってきたのかはわからないけれど
私があげるねずみのおもちゃを相手にしているときの何倍もの真剣さと熱心さで遊んでいたよ。
前脚でチョチョイと転がしてみたり、でんぐり返ってみたり、二本の前脚で上に投げ上げてみたり。

でも、食べてはいない。
彼にとっては獲物はおもちゃであって、食べ物ではないのだ。

だって、見てください、シラクのデブっぷりを。
春になったらダイエットだよ!シラク!
(その前に自分・・・ )

PASMO

2007-01-20 12:57:38 | Weblog


私はこのカードが欲しいのだ。
3月18日から運用が開始される交通用ICカードPASMOがJRのSuicaと相互利用されることを記念にした「PASMO+Suica 記念カード」が。

実は、(って改まって告白調に書くことでもないけれど)私はSuicaを持っていないのだ。
今まで、強い必要性を感じなかった。
決まった区間を行き来するなら、回数券を買ったほうがいいし、車で外出することもあるし、電車に乗るときに、毎回、券売機で切符を買うことを億劫には思わなかった。
よって、Suicaは無視してたのよん。

でも、今回は無視できないね。
このPASMOを持っていれば、JRも私鉄もバスも地下鉄の改札も通れるのだ。
よく使う私鉄も、都内にお出かけしたときにチョコチョコ乗る地下鉄も、そして私のメイン路線のJR東海道線もこれでカバーできるとなると、このカードの存在感はSuicaなどとは問題にならず、無視もできない。

今まではパスネットを買って、私鉄と地下鉄に乗っていた。パスネットの絵柄(写真)が猫のときは必ず買っていた。そして、カードを使い切って、残額ゼロ円になっても、カードを捨てられないでとってあるのだ。
PASMOにしてしまうと、絵柄を選ぶという楽しみはなくなってしまうけれど利便性には代えられないね。

そして、私は、普通のPASMOカードではなく、Suicaとの提携記念カードが欲しいのだぁ~~~~~。11万枚限定だってさ。
駅へ行って予約がきくなら予約する、ゼッタイ

 


年の言い方

2007-01-16 21:39:55 | Weblog

 

面と向かって「おいくつですか?」などとは訊かれない年になりました。
いえいえ、もうとっくになっています。
20台前半なら「ねぇ、年、いくつ?」とか「何年生まれ?」などと、訊く方も躊躇なく自然な流れて訊くことができたし、こちらもただすんなんりと自分の年を言っていました。

しかし、30過ぎるとだんだんと訊かれなくなりますね。
訊かれなくなるから言う必要もなくなります。
ま、強いて言うなら、アンケートに答えるときぐらいですね。でも、「30台」とか「40台」とかざっくり答えればよいわけです。

そうそう、フランス語クラスで、一番最初の自己紹介のときにもおおまかな年を言ったことがあります。
30台です。 J'ai la trentaine.
40台です。 J'ai la quarantaine.

今日、ポッドキャストでフランス語の番組を聴いていたらいい言い方を知りました。

J'ai l'âge oû les dames ne disent plus leur âge.
日本語にすると、「私は、女性がもう自分の年を言わなくなる、そんな年齢です」もう少しやわらかく言うと「自分から進んでは言わない、そんな年です」かな。

これ、使うチャンスあるかなぁ。
これから、新たに、会話するのにフランス語を使う、そんな人との新たな出会いですよ。男性でも女性でも。年下でも年上でも。
ま、一番の可能性としては、プライヴェートレッスンの先生が変わることかな・・・。
でも、今の先生、いい感じなんですよね。

また、これを使うチャンスが来たとき、噛まずに言えるかなぁ


エルメスの独り言

2007-01-14 23:28:40 | ねこねこ

 


エルメスです。
置物じゃないよ、生きてるよ。

去年の夏過ぎにさ、「シラク」っていう新入りが来てさ、その上やたら元気なもんで、姐さんはこのところシラクばっかりデジカメに収めてるのさ。
シラクが来るまで蝶よ花よでちやほやされてきたパスカルなんて、いじけちゃってさ、慰めるのが大変さ。

 


その点ボクは、出身が都会の駐車場だから、どんな環境の変化にもフレキシブルに対応できるのさ。ホント、ブランドのお坊ちゃんは打たれ弱いね。

 

そんでもって、飛ぶ鳥も落とす勢いのシラクにも、敵が出現したようだぜ。
裏の家に暮らすムッシューさ。

1日に1回は必ずやってきて、シラクのことを脅すのさ。
「そこの若いの、あんまり勝手気ままに過ごすと痛い目に遭うぜ」とチクリとやってくれてるようで、僕たちインドア組としては、溜飲が下がる思いなのさ。

でも、姐さんが言ってた。
「この庭はシラクの縄張りだよ」って。

ま、シラクとやら、お互い、領土侵犯はしないで、穏やかにやっていこうぜ。


i-podにフランス語を詰め込みました(^_^.)

2007-01-14 19:14:20 | Weblog

 

お正月もとっくに過ぎ、そろそろ「ツケ」を払うときがやってきましたよね、皆さん。そうです、増えた体重を元に戻すことです。

 最近、あまりに消費者をバカにした行動を内部告発(でしょ?)され、にわかにクローズアップされてしまった、ペコちゃん。
私は、中学時代にペコちゃんに似てるといわれて過ごしました。 かわいいとか、そういうことじゃもちろんなくて、あのぷっくりとしたほっぺたが似てたわけで、そして、その類似点は過去形として語れるものではなく、今現在も続いております。
もちろん、今は「ぷっくり」ではなく、「太ってもったり」した頬でございます。(涙)
顔の輪郭をシャープに導く、というのが謳い文句の化粧品も使ってはいますが効果あるやらないやら・・・。

 やはり、お正月のカロリー過剰摂取と運動不足のツケはたまりにたまって、「すいません。一度にはお支払いできないので、向こう半年ぐらいに分けて払わせていただきたい」ということで・・・・散歩しなきゃね。

ああ、長い前置き。

というわけで、散歩&電車移動の友であるi-Podに新たにCDからいろいろコピーしてみました。

まずはDELF B2対策問題集の付属CD。
DELF試験の聞き取り対策のために聴くCD。

次がフランス語会話集「Conversation Pratique de l'oral」付属CD。
これはずいぶん前に買ったのですが、最近復活。
DLEF B1をの口述試験の中にある与えられた題材にあわせて、即興で会話をする場面で、咄嗟のちょっとした一言を知っていることの重要性を痛感。
この本はシチュエーション別に会話が組み立てられているので、きっと役立つはず。まぁB2の試験にこういうものがあるのかはわかりませんが・・・。

そして、最後が「フランス語のシッフルなんてこわくない」付属CD。
シッフル(Chiffre)とは、フランス語で「数字」という意味。
フランス語で数字を言うときの言い方を説明した本です。
いまだに、例えば、35,687,597なんて数字をフランス語で言われようものなら、脳みそが即座に固まるわたし
この本は、大きな数字の聞き取り練習ができる、そのほかにも序数や分数、身長体重の言い方なども確認することができ、数字に関することはカバーできます。

これで私のi-PodはPodcastも含めて、全部フランス語がらみのものになりました。
ちゃんと聴こうね。


ネットでお買い物

2007-01-10 22:14:07 | ねこねこ

ネットでするお買い物。
皆さんはどのようなものをお買いになりますか?

私は、①キャットフード②本・CD③化粧品、です。
以前はワインもネットで買っていましたが、最近はもっぱらお店で、対面売買(笑)

今日も買いましたよ、キャットフード。
でも、キャットフードも種類がありすぎて、迷う、決まらない、結局「ま、いいか、あとにしよう」などとなってしまいます。

が、もうストックがないのです、明日辺りは、近くのお店に行って補充しなきゃならないくらい。
何せ、シラクがよく食べる。
今日なんて、上げるものがないので、お正月の残りのかまぼことハーブのテリーヌあげちゃいました。

お尻に火がついた状態で、いつも買っているネットショップへ。

これはゼッタイに食べてくれる(←何?この”食べてくれる”って)のは、モンプチドライのオレンジの箱のヤツ。まずはこれを6箱。
そのあとは、室内飼い猫用のドライフード2袋、肥満猫(←パスカルのこと)用ドライフード2袋。でも、このフードを主に食べるのはエルメス(-_-;)

あとはウェットフード、いわゆる猫缶。

これが大変。
昨日まで食べていて猫缶に、今日は見向きもしなくなるとか、床を前脚で擦って埋める身振りをするとか・・・「あんたたち、昨日まではあんなにむしゃむしゃ食べてたじゃないのぉ~~~」と本当に話しかけてしまいます。


ということで、今回はヤツらにとっては、全く初対面の猫缶を選んでみました。どんな反応をしめすことやら・・・・

シラク用には、ちょっと安い猫缶。4個1パックで250円ぐらいのヤツね。
でも、これを、エルメスとパスカルがムシャムシャ食べるときもあるので、本当に猫の気持ちはわかりません。

ま、人間だって、ハンバーガーを食べる日もあれば、サーロインステーキを食べる日もありますもんね。
あ、あまり説得力のない例えでしたか?

というわけで、迷いに迷って8700円のお買い物。

猫たちよ、お願いだから、買ったフードは残さず食べておくれ!!

やっと来ましたDELFの結果

2007-01-09 22:23:44 | Weblog

 

今日1月9日、待ちに待ったDELFの結果が来ました。

合格でした。

封筒の中にA4の紙が2枚。1枚は日本語で2枚目はフランス語で書かれています。

日本語の方はDELF・DALF試験管理センターである関西日仏学館から「受験者の皆様へ」というタイトルで、発送が遅くなったことのお詫びとディプロム(証明書)の発行についてなどが書かれていました。
肝心の合否については以下のように書いてありました。
「結果点数表(Relevé de résultats à une session)をご覧下さい。50点以上が合格です」と。

 

てなことで、早速2枚目の、全部フランス語で書かれている方の紙に目を移すと、最初の方に、私の名前、生年月日、出生地、国籍、現住所、受験番号があり、その下に100点満点中何点か(Note finale)で、75.00、と合否(Décision)admis と印刷されていました。

 

最初、自分が合格なのか不合格なのか分からずに「admis」を仏和辞典で調べましたよ。「admettreの過去分詞だよね、許すとか認めるって意味だよね」なんて思いながら期待をこめて調べました。

そして「admis」には「(入会を)許された、入学を許可された、合格した」という意味があることがわかり、「ああ、受かったんだぁ~~~」と実感できました。

 

さて、得点75点の内訳ですが
Compréhension orale (聞き取り)20.00   Compréhension écrite(読解) 18.50  Production écrite (作文)22.50  Production orale (口述)14.00 です。

 

喋りが極端に低いですが、私としては、半分以上点がもらえて、ありがたいという印象。

思い起こせば、控え室で面接試験10分前に、2枚の短冊の紙切れを渡され、それぞれに書かれている文章の意味も正確につかめず、真っ白な頭のまま、螺旋階段を3階まで登り、試験会場の教室のドアを閉めることも忘れ、あらかじめ用意していった仕事の話題は披露できず、出生地について訊かれるという予想外の展開、極めつけは試験官に「本当は、課題の文章の意味がよくわかってないのです」なんて告白しちゃったのに・・・です。

でもとりあえず面接時間の15分間、笑顔はキープしたかな?なんて、これから受験されるかたには、毒にも薬にもならない理由です・・・よね。

 

予想外によい点数だったのが作文。
問題文はうろ覚えですが 「un sujet qui vous est cher についてのサポートを求めるための手紙を書いてください」、とかいうもの。

un sujet qui vous est cher の意味がイマイチわからないまま書いた手紙が22.50点とは。
人生一か八かやってみて、結果がよく出るときもあるってことです。

 

さぁさぁ、これでDELF B2 に向かって行くっきゃなくなりました。

手始めに、NHKラジオフランス語講座1月号のテキストとCDを買ってみました。
応用編の方をi-Podに入れて、明日から電車の中で聴くのだぁ!!

 


今日からまたERが始まります

2007-01-08 20:45:37 | Weblog

 

今日の夜11時から、再び「ER・緊急救命室」の再放送が始まります。
今年から月曜日の夜11時からになったんですね、再放送の時間。

今回は第11シリーズ、これ、以前も放送されてたものですね。

でも観ちゃうんです。テレビの前に正座すること45分。
本編が終わり、来週の予告を見て、テーマ曲まで聴いて視聴終了です。

この番組は緊急救命センターで日夜関係なく働く医師やインターンの物語。
そこに、エイズ、麻薬、家庭内暴力、子供の虐待、移民などの社会問題が絡んでゆくのです。
話題の展開のテンポの速さ、カメラワークのよさで見入ってしまうのです。
観終わったあとの心地よい疲れ、で、そのまま寝るのがベストなのです。


ガレット・デ・ロア

2007-01-05 22:57:25 | Weblog

 

今日、ケーキ屋さんで、フランス菓子「ガレット・デ・ロア」を買おうと思いついた。
明日土曜日に新年会をするので、そのデザートに、と思って。

行ったのは「FLO」です。

あるにはあったのですが、フェーブ(陶器製の小さいお人形)がパイ本体の中に入ってなくて、ただ付属しているだけなのです。お誕生日ケーキのろうそくみたいに・・・
これじゃ、つまらないじゃない!!
みんなで切り分けて食べてみて、誰のところにフェーブが行ったのかで盛り上がるのに・・・。

お店の人に「この小さい人形、最初からケーキの中に入ってるんじゃないの?」と訊いたらお返事はこうです。

「誤食を避けるためにこうしております」

やはり、ガレット・デ・ロアの習慣は、日本ではまだまだマイナー。ひょっとしたら未来永劫マイナー、アングラ、裏街道かもしれないです。

 

1月6日追記
「ガレット・デ・ロア」にまつわる詳しいお話がclub_3さんのブログ「La Rose Bleu」にあります。是非!

 


母と映画に

2007-01-03 22:29:39 | 映画

 

もしかしたら、子供のころ以来かもしれない、母と映画に出かけました。
観た映画は「硫黄島からの手紙」です。

箱根駅伝の道路規制をかいくぐって、映画館に到着。
少し余裕があったので、コーヒーを飲んだりして過ごしました。
母とは3年ほど前に、天王洲アイルに木の実ナナさんと浅丘ルリ子さんのお芝居「伝説の女優」を観にいって以来の”文化的お出かけ”です。(笑)


 

母は第二次世界大戦の空襲体験ありです。
なので、映画の中で描かれる、「憲兵」とか「召集令状」とか「千人針」の存在を生で経験しています。
子供心に、戦争の恐怖や戦争が終わった開放感を身をもって感じているたくさんの方がたのうちの1人です。
その母が帰りの車の中で言いました。
「戦争って、戦地で戦っている兵隊一人ひとりは、本当に普通の人。敵も見方もないのよね。戦争は嫌だね。でも、国益に絡む戦争よりももっと厄介なのは、宗教や民族紛争よね。シーア派とかスンニ派とかさ」


 

母、ちょっと見直したわ。
ツチ族とフツ族の対立を描いた「ホテルルワンダ」も観てみてね。

母、映画の途中でトイレに行きたくなり、途中退場しました。
トイレから戻って、自分の席には戻ってこなかったのですが、適当に空いてる席に座って、続きを観ていたそうです。

母、やるわね。

 

さて、「硫黄島からの手紙」ですが、よかったです。

硫黄島での戦いを、アメリカ側からと日本側から見て描かれた2部作のうちの1つがこの作品。アメリカ側から描かれた「父親たちの星条旗」は観ていませんが、この「硫黄島からの手紙」も英語字幕がついて、アメリカで公開されるのでしょう。(もうされているのかな?)


戦闘シーンは「プライベートライアン」みたいでした。
さすが、スピルバーグ監督も参加しているだけあります。
出演者は日本人でも、やはりハリウッド映画です。
主演は渡辺謙ということになっていますが、私としては憲兵崩れの清水を演じた加瀬亮さんがよかったです。

この映画も、観てムダじゃないです。
DVDになるのを待ってもいいですけど、戦闘シーンは大きなスクリーンとドルビーサウンドでぜひどうぞ。


新年最初のフランス映画

2007-01-01 21:02:13 | 映画


明けましておめでとうございます。

Bonne Année 2007

元旦の一日いかがお過ごしですか?

私はDVD鑑賞。
フランス映画「親密すぎるうち明け話(Confidences Trop Intimes)」を観ました。
監督は「髪結の亭主」のパトリス・ルコント。
もう「官能」の一言の映画でしたよん。
官能と言っても、ベッドシーンがあるわけでもなく、キスシーンすらありませんでしたが・・・。

<あらすじ>(月刊誌「ふらんす」6月号より)
 税理士のウィリアムは、付き合っていた女性とも別れ孤独な生活を送っている。ある日、アンナという美しい女性が彼を訪ね、突然、夫婦生活の悩み事をウィリアムに語りだす。アンナはウィリアムを、同じ階に診療所を構える精神分析医と間違えたのだ。ウィリアムは彼女の打ち明け話に戸惑いながらも、話の内容に興味をかきたてられる。アンナは夫婦の秘密を告白し始め、そんな彼女にウィリアムは次第に惹かれていく。


 

この映画で面白いと思ったのは、税理士と精神分析医は、仕事上、顧客(患者)の個人的なことを知る立場にあるということで共通点があるということ。
離婚に伴う税務上の問題、会社の税金対策、相続税の問題などなど、税理士は顧客の話に耳を傾け、ベストの解決法を提示する。
精神分析医も同様。まず聞いて、助言する。

だからこそ、アンナは最初、自分の間違えに気づかなかったのだけれど。

途中からアンナは自分の間違えに気づく。でも、ウィリアムのところへ通うことをやめない。そして、服装が次第に華やかに露出多めになってくる。この裏にある気持ちの変化、分かるよね、女性なら。

 

もちろん、ウィリアムの方もどんどん変わっていく。
彼女のちょっとした一言がきっかけで、仕事中、ノーネクタイになってみたり、彼女との時間を最優先にするようになる。

 

さすが、フランス映画、大人の男女の気持ちの盛り上がりを静かに、でも強く確実に描きます。私の大好きな映画「とまどい」のクロード・ソーテ監督もうまいけど、パトリス・ルコント監督も、うまい。職人技です。