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脱原発世界会議

2012-01-15 16:50:05 | 原発
1月14日15日の両日、パシフィコ横浜で「脱原発世界会議」が開催されました。

14日は現地で参加。
オープニングセレモニーには是非参加したいので、早めに会場へ。
寒いなか、会場外でオープニングセレモニー入場整理券のために並んだ甲斐もあり、良い席を取ることができました。

セレモニーの登壇者は、今まで原発やエネルギー問題で読んできた本の著者の方々で、半分ミーハー気分でオープニングセレモニーに臨みました。
「内部被曝の脅威」の著者の肥田舜太郎先生からは「放射線被曝に負けないように、自分が持っている免疫力を強くするほかはない、睡眠、栄養、運動・・・・をバランスよく」とのサジェッションがあり、福島県の前知事佐藤栄佐久氏は「原発というのは、世代をまたいでかかわることはできない(=親の世代では恩恵を受けられても、子供の世代ではそうではない)」との指摘が。そして環境エネルギー政策研究所の飯田哲也氏は「福島原発事故は、日本にとっていろいろな意味での”第三の”である。広島長崎に続いての第三。スリーマイル、チェルノブイリに続いての第三、そして、明治維新、太平洋戦争に続いての第三。」と示唆に富むコメント。
さらに、印象的だったのは、オーストラリアの原住民でオーストラリア非核連合共同代表であるピータ・ワッツ氏の「Leave uranium in the ground」というメッセージでした。
そうですよね。ウランがなければ、原発は動かないんですからね。

14日に参加したのは、このオープニングセレモニーと、そのあとに開催された「福島原発で何が起きたのか」と「コミュニティパワーが創り出す100%自然エネルギーの世界」

100%自然エネルギーのセッションでは、カナダとデンマーク、そして長野県飯田市での再生可能エネルギー使用への取り組みが紹介され、原発がなくても電気は賄えるのだと実感することができました。このセッションはとても興味深かったです。
原発ノーというだけではなく、その後をどうするのかしっかり考えるのは不可欠です。

各セッション、会場が毎回入れ替え制だったため、前の方に座ることができたり、後ろの方になってしまったりありましたが、毎回満員状態でした。幅広い年齢層の方たちが参加されていました。

15日は家のパソコンでUstreamを通じて参加。
内部被曝についてのセッションと、日本メディアの原発報道の在り方についてのセッション、そして、原発被曝労働の実情についてのセッションを視聴しました。
今までに読んできた本の内容を裏付け、また掘り下げるデータや証言の連続で、仕事する手も止まりがち。
ああ、仕事が忙しくなかったら15日も現地参加したかったです。

しかし、これだけ「脱原発」のムードが盛り上がっているのに、日本政府は原発再稼働をあきらめていないどころか、海外へ輸出しようとしています。
その根源的理由は何でしょう?「日本だって、その気になれば核兵器作れるんだよ」って世界に向かって発信したいからですか?よく言われていることですが。
もしもそうだとしたら、その「裏の理由」は自民党から民主党へ引き継がれているのでしょうか?それとも経産省や防衛省のトップの代々引き継ぎ事項なのでしょうか。


とにかく、無関心でいることなくこれからもフォローしていかなければならない原発問題です。

しかし・・・今日テレビでやってた、富士山の噴火可能性もとてもとても気になります。