Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

Mr.Peter Jennings

2005-09-22 22:26:35 | Weblog
今日、NHKBS放送で「ピーター・ジェニングスからのメッセージ」という特別番組が放送されていました。
多分NHKが作った番組ではなく、アメリカABCテレビが作った番組だろうとおもうけど。
ピーター・ジェニングスさんは、先月7日に肺がんで亡くなられた、アメリカのニュースキャスター(アンカーマン)です。
日本では、いつもお昼ごろからBS7で「ディス・イズ・ABCニュース・トゥナイト・ウイズ・ピータージェニングス」とタイトルコールが流れてきて、アメリカのニュース(というか、ジェニングス氏がセレクトしたニュース)を観ることができました。

亡くなった、と知ったときはびっくりしました。

今日の特別番組では、彼の報道に対するスタンスが描かれていました。
「メディアは権力の見張り番にならなくてはいけない」、と。
ジェニングス氏は、9.11の後、アメリカがイラク開戦へと向かっていく中、アメリカだけの目ではなく、イスラムの国々の目、ヨーロッパの目を通してアメリカの振る舞いに「本当にそれでよいのか」と疑問を投げかけ、そのため、「ABCニューストゥナイト」は視聴率を下げてしまったそうです。

しかし、そのようなことに態度を軟化させることなく、自身の信念を貫くために自分自身の視線で報道をし続けました。
それを、サポートしたABCというテレビ局もすばらしいと思います。

ジェニングス氏は「世界中で起こっていることを、きちんと知る必要がある」とおっしゃっていました。

日本のような島国で、表面上は単一民族ということになっている国に暮らしていると、鈍くなりがちだと思いますけれど、宗教や民族に根付く紛争、国境を隔てただけで、政治体制がガラリと変わってしまう現実がある、ということを、もっともっと敏感にならなくてはいけないと思いました。

外国語を学んでいると、その国で報道されているニュースにも関心を持つことになります。そして、その国が大きくかかわりを持っている国のことにも関心をもつことになります。
決して深くはないのですが、まったく関心を持たないよりは、よいと思っています。
外国語を学ぶ意義はここにもあると思っています。




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4 コメント

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同感です! (o)
2005-09-25 19:28:38
こんにちは。時々覘かせて頂いています。

私もフランス語の勉強をするようになってから、インターネットでフランスのニュース番組を見ることを覚えて、非常に有意義なことだと思っています。

日本はどうしてもアメリカ寄りの報道・意見になるので、フランスの番組も見ることで、日本ではほとんど報道もされないような情報に接することができますよね。

フランス語を学んで良かった、と思うことの一つです。
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アフリカ (miauleuse)
2005-09-25 23:28:38
Oさん、Merci pour votre commentaire!!

フランス語お勉強されていらっしゃるんですね。

長くやっていらっしゃるんですか?



日本で殆ど報道されない情報にアフリカ報道があると思います。



シラク大統領がアフリカの旧植民地の国を訪問し、ピックアップトラック(という表現が正確なのかは自信ないのですが)の荷台に、その国のリーダーと乗って、手を振っているシーンを観ると、フランスという国の多様性を強く感じます。



多様な視点からの報道は、私自身のものの考え方に影響を及ぼしてくれている・・・と思いたいです。

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アフリカ (o)
2005-09-26 20:48:30
そう、フランスの報道で異なる点の一つに、アフリカ関連のニュースが多いということがありますよね。さすが「旧宗主国」と思いました。rFIでもmondeとafriqueがありますものね。
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RFI (miauleuse)
2005-09-26 23:15:31
エレフィーでは、アフリカンな音楽がかかることも多いですよね。でもmondeとafriqueがあったの、Oさんからコメントを頂くまで意識していませんでした。 チラッと聴いてみましたが、なかなかハードルが高かったです。 



ところで、今日、ネットでF2とF3のニュースを見たら、最後の方に「Les ames grises」という映画の紹介がありました。日本公開はまだまだでしょうけれど、観てみたい映画だと思いました。(余談でした )
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