★不忍画廊「線の芸術・Ⅱ」に
墨のドローイングシリーズ「SUMI JUNGLE」を出展いたします。
(今週は4日、8日昼過ぎより在廊)
何年か前より、制作中に余った墨を絵皿に溜めて宿墨(しゅくぼく)にし、
ある時ベランダの植物を一気にドローイングして使い切るという
密かな「儀式」(あるいは「遊び」)をしておりました。
宿墨とは墨をすって液状にした後、時間の経ったもので
一般には嫌われるようですが、
私はトロリとした澱(オリ)のたまった宿墨に魅力を感じます。
宿墨の奇妙な線は決して引こうとして引ける線ではなく、
かといって偶然まかせでもありません。
その出現には理屈が追いつかないのです。
★展示の現場では、オーナー荒井さんの突然の「曼荼羅」アイデアに
まるでパズルが一気に噛み合うような展開が起こりました。
作品が自らすーっと壁におさまっていく感じです。
同じ方向を向く人達との尽きない模索は個人の限界を軽々と飛び越えるのだと学びました。
そんなわけで今回はSUMI JUNGLE-MANDARA-
是非ご覧頂けましたら幸いです、よろしくお願いいたします。
「線の芸術・Ⅱ」@不忍画廊
2/4-23(日祝休廊) 11:00-18:30