
品川インターシティと品川グランドコモンズ、二つの高層ビル群に挟まれている南北方向に広がっている緑地帯「品川セントラルガーデン」を散策していきます。平坦な緑地帯のイメージが強かったこの緑地帯ですが、実際に歩いてみるとかなり起伏のある地形の上に造営されています。

高層オフィスビル街やタワーマンション群、駅前繁華街の中心に位置している緑地帯であり、都心の中に広がる緑豊かな空間を形成しています。

数多くの木々が整然と植えられている品川セントラルガーデンの緑地帯、11月初旬の散策だったので、まだ紅葉には程遠かったです。

緑地帯の西側(JR品川駅側)に壁のように林立している高層ビル群「品川グランドコモンズ」もインターシティと同じく、旧国鉄の貨物ヤードや車両基地の跡地に再開発工事によって誕生しました。

品川グランドコモンズは東海道新幹線の車両基地のあった品川駅東口地区再開発地区計画のB-1地区にあたり、隣接するA-1地区は1998年に先行開業した品川インターシテイです。

国鉄民営化に先立つ1984年(昭和59年)に興和不動産が旧国鉄品川駅東口貨物ヤード跡を取得(現在の品川インターシティの部分)します。その3年後の1987年(昭和62年)には民営化され、再開発計画が始まることになります。同じような計画は新橋駅西側の汐留貨物ヤード(現在の汐留シオサイト)でも始まっていました。

国鉄民営化後、それに伴い国鉄清算事業団に貨物ヤード跡地に隣接する新幹線基地の部分が移管され、(品川グランドコモンズなどの部分)ここも追加で開発されることになり、興和不動産の取得部分と一体なって大規模な再開発が検討されることになります。

品川グランドコモンズは2004年3月に竣工しました。約52770平方メートルの敷地に5棟の高層オフィスビル、2棟の高層マンションと、幅45メートル・長さ400メートルの品川セントラルガーデンの緑地帯から構成されています。

品川インターシティの2階部分に設置されている歩行者用ペデストリアンデッキ「スカイウェイ」を散策していきます。

緑地帯を上から見下ろしていきたいと思います。

緑地帯が造営されてから丁度今年で10年目になりますが、植えられている木々も程良く成長してきました。

品川グランドコモンズの高層ビル群を個別に見ていきます。どの高層オフィスビルにも日本を代表する大企業の本社機能が入居していて、東京駅周辺の高層ビル街にも挑めるくらいの集積が進んできています。左側がキャノンSタワー、中央が三菱重工ビルです。

「三菱重工ビル」。地上23階地下3階建て、高さ146.8メートルの高層ビルで、三菱重工業株式会社の本社機能が入居しています。以前の本社機能は東京駅の丸の内にあったのですが、2003年3月の品川グランドコモンズ開業時に、ここ品川へ移転してきました。

高層ビル群の南側の一角には2棟の高層タワーマンションの「品川Vタワー」「ストーリア品川」が林立しています。

スカイウェイのペデストリアンデッキから見下ろして撮影した緑地帯です。緑地帯の中には様々な形の植栽が植えられていて、丸で博物館の中庭を散策している雰囲気です。
