
この日の関東平野は、丹沢山地や関東山地が広がっている南西側から西寄りの強風が吹き荒れていて、雲が物凄い速さで流れ去ってきている状況でした。とは言っても、地上ではそんなに風が強いとは感じませんでしたが…。

どんなに天気のいい日でも、丹沢山地や三浦半島の稜線はぼやけて写ってしまうものですが、この日は思った以上にそれらの稜線がくっきりと写っていました。

フロア450より南西方向(JR東京駅方向)です。2000年代前半から始まった再開発工事ラッシュによって、現在では東京最大の高層ビル群に成長しています。

正面に写っているのが東京タワー、その右側がJR東京駅(丸の内地区や大手町地区)の高層ビル群、左側にはJR品川駅周辺の高層ビル群やタワーマンション群です。

高層ビル群の手前側を蛇行しながら流れているのは隅田川で、隅田川の両岸は空いている土地が全くないほどの中低層ビル群や住宅によって埋め尽くされています。

JR山手線の浜松町駅~田町駅~品川駅周辺にかけての長大な海岸線に沿って、オフィスビルやタワーマンションなどの高層ビルが壁のように連なっているのが見えます。

品川駅周辺の高層ビル群の遙か後ろ側には、多摩川沿いに林立している「二子玉川ライズ」のタワーマンション群がシルエット上に写っているのが見えます。

この日は高速で流れていく雲が、目の前の市街地に作り出す影などをやり過ごしながら撮影していたので、何度も写真を取り直していました。

フロア450より西北西方向(JR秋葉原駅方向)。丹沢山地と関東山地のくっきりと写っている稜線の上には、冠雪の富士山を撮影することが出来ました。

東京駅周辺の高層ビル群の西側には、皇居の広大な緑地帯が広がっているのが見えます。

皇居や皇居東御苑、赤坂御用地、明治神宮外苑など、千代田区の西側地区(城西地区)には広大な緑地が何箇所も存在しています。

高さ450メートルからの眺望だと、多摩川の河川敷のラインもくっきりと見通すことが出来ました。

近年は秋葉原やお茶の水地区といった城北地区も高層化が進んできています。

フロア450より西方向(JR新宿駅方向)。正面には西新宿の高層ビル群と、関東山地の幾重にも折り重なっている関東山地の稜線が広がっています。

中低層オフィスビルやマンションが密集している中に建っている、秋葉原とお茶の水地区の高層ビル群を見下ろして撮影しました。皇居北側の神田川沿い周辺も近年は、高層オフィスビルやタワーマンションが林立して来ています。
