緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

1月の大手町:玉突き方式で再開発が進むオフィスビル街散策 PART2

2014年01月16日 20時00分00秒 | 東京駅周辺


休日で人通りが全くない大手町地区のオフィスビル街の中を散策していきます。1960年代の高度経済成長期に建てられたオフィスビルと、2010年代になって進められている再開発工事によって誕生した最新鋭高層オフィスビルが林立しています。




逓信ビルを見上げて撮影しました。バブル崩壊後の1990年代は東京都心部の西側の新宿や渋谷、池袋などの副都心が新たなビジネス街として発展を遂げ、古いオフィスビルが取り残されていた東京駅周辺は相対的に地盤沈下してきました。




1990年代には東京都庁やJR東日本本社ビルが西新宿へ移転し、日経新聞に「黄昏(たそがれ)の丸の内」と揶揄されるほど落ちぶれてしまった経緯があります。そして2000年代に入って東京駅周辺の壮大な再開発計画が始まります。




その第一弾として2002年9月に華々しく竣工した「東京サンケイビル」です。産経新聞東京本社などが入居していて、低層階は「大手町サンケイプラザ」(貸会議室・イベント会場)と商業施設で構成される「メトロスクエア」が整備されています。




現在の日本で最も発展している地域の一つである大手町地区、建設中と今後の計画分を合わせ、今後数年内に延べ床面積約100万平方メートル、東京ドーム21個分のフロアが新たに供給される予定だとなっています。




この大手町ビルもそのうち解体されることになるでしょう。現在の丸の内や大手町の再開発の快進撃はすさまじく、新宿や渋谷などの副都心、同じ都心部内の六本木や汐留のオフィス街を圧倒しつつあります。




既に完成している大手町サンケイビルと、その北側にツインタワーとして林立している「大手町フィナンシャルシティ」の高層ビル群を撮影しました。




アーバンネット大手町ビル前から見上げて撮影した「東京サンケイビル」の全景です。




すでに大型オフィスビルが林立する大手町の再開発には、大規模な建て替えと既存オフィスの仮移転が必要です。解体・建て替え工事の3~5年は他のオフィスに移り、完成後、また戻ってくると2回引っ越さなければなりません。それならば1回の引っ越しで他のオフィス街への移転を考える企業も多くなります。





そこで採用されたのが「玉突き方式」「ドミノ方式」と呼ばれる再開発手法です。古いオフィスビルを取り壊して再開発工事によって新しい高層オフィスビルを建て、隣接している古いビル内の企業がスライドするように新しいビルに入るという方式です。




2000年に更地となった合同庁舎1・2号館跡地に隣接していた経団連、日本経済新聞社などが新社屋を建て、21年に入居しました。経団連などが引っ越したビル跡地などには2012年10月に「大手町フィナンシャルシティ」が完成し、やはり隣接する日本政策投資銀行などが入居する…という流れとなっています。




東京サンケイビル前の広大な広場を見渡して撮影しました。この日は年末年始の休日だったので、人通りは全くなく無人状態でした。




この「玉突き方式」「ドミノ方式」だと、再開発による建て替え時の入居企業の仮移転が不要になり、地域全体でスピーディーに再開発工事が進めることが出来るという利点があります。




広場前から見上げて撮影した東京サンケイビルです。これから隣接して建っている大手町フィナンシャルシティへ向かいます。



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1月の大手町:玉突き方式で再開発が進むオフィスビル街散策 PART1

2014年01月16日 08時00分00秒 | 東京駅周辺


1月上旬の休日、東京地下鉄東西線の大手町駅にやってきました。この日は休日で人の気配が全くなくなっている、大手町地区のオフィスビル街の中を散策していきます。永代通りの「丸の内一丁目交差点」から散策を開始します。




丸の内一丁目交差点脇から東京駅丸の内駅前広場方向を撮影しました。頭上には、東京駅へ向かっているJR中央快速線の高架橋が通っています。




ズームで撮影してみると、丸の内駅舎の北ドーム建屋と、丸の内駅前広場南端に建っている東京中央郵便局の「JPタワー」の高層ビルが綺麗に写っていました。




東北・上越新幹線の高架橋脇を北へ向かって歩いていきます。常磐橋公園前から再び高架橋の下を通り抜けて、大手町地区のオフィスビル街へ入っていきます。




常磐橋交差点前から振り返って撮影した「日本ビルヂング」の全景です。日立製作所や日本水産の本社機能がこのビル内に入居しています。




高架橋の下を通り抜けると、目の前には広大な高層オフィスビル街が広がっています。大手町地区の北側を散策していきます。正面に写っているのは「東京国際郵便局」ビルです。




東京国際郵便局の南側に建っていた「日本郵政公社東京支社」ビルは現在は取り壊されていて、跡地には駐車場として整備されています。近いうちに再開発工事が始まるのではないでしょうか。




大手町地区は戦前から続いているオフィスビル街であり、1960年代の高度経済成長期に当時の近代的な建物に建て替えられてきました。




現在の大手町のオフィスビルの大部分は1960年代前後に建てられたものです。正面に写っている「NTTデータ大手町ビル」を始めとして、そろそろ寿命が近づいてきているビルが大半になっています。




「NTT逓信総合博物館」が低層階に入居していた「逓信ビル」を見上げて撮影しました。




都市再生機構が進める「大手町連鎖型都市再生プロジェクト」に伴い、2013年8月末をもって閉館しましたた。このうち、通信文化協会が運営する部分については2014年3月に東京スカイツリータウンに移転の上、「郵政博物館」の名称で再開館予定になっています。




数年以内にはこの「逓信ビル」も取り壊されて更地となり、高層オフィスビルへと建て替えをする再開発工事が行われるわけですね。大手町地区ではこのような再開発工事が今後20年くらいは続くと見られています。




しばらく道なりに西側へ向かって歩いていると、前方に「大手町ビル」の建物が見えてきました。このオフィスビルも層等古く、そのうち取り壊されるのではないでしょうか。




三菱住所が所有している「大手町ビル」は1958年(昭和33年)4月に竣工したオフィスビルです。普段は多くのビジネスマンで賑わっている大手町ですが、この日は人の気配が全くありませんでした。




大手町ビルの南側に隣接して建っているのが2014年4月末に全面開業する高さ200メートルの「大手町タワー」です。後ほど周囲をウロウロしてみることにします。



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