みどりの野原

野原の便り

5月30日 宝が池~深泥池  & アオバズクも見れた

2010年05月30日 | Weblog
国際会館駅から少し歩いて東山に入る。
ここから山を超えて宝が池~深泥池が今日のコース。

ユリノキやイタチハギ・ガマズミの咲く憩いの森を抜けて右へ入る。

 
キショウブ 花の造りを見る。メシベはどこ?オシベは?
外来種 繁殖力が強い。

東山経由で宝が池へ
公園から少し入ったらいきなり急な山道でびっくり。
這うように登って途中でいきなり滑ってしまった。
きつい登りの後、尾根を歩いて着いた東山の最高地点は186m。
真下には五山の「法」の字があるそうだ。

 
尾根筋はチャート層と言われる岩石が多い。
崩れないため土の層が浅いので深い森にはならないそうだ。
                        右)ソヨゴ雌花
宝が池~深泥が池周辺は明治ごろまではアカマツ林だったが、松枯
れなどでコナラ主体の二次林に移り変わってきた。

 
   ネジキ まだほとんど蕾             ナツハゼ
コナラに混じりやせ地に多いつつじ科やマツがちらほら・・ 
そこから宝が池に下る。

宝が池 
江戸時代に作られた農業用の溜池で、最初は湧水をせき止
めた小さなものだったらしい。今は整備されて公園になっている。
池には渡りをさぼったマガモ夫婦とコブハクチョウがいた。

お弁当の後、松ヶ崎を通って深泥が池へ。

深泥池  
以前にも何回か来ているが、いつもとは違う方向から半周した。

 
深泥が池は14万年前から湿地だったところで、ミズゴケなどで出来
た貧栄養の高層湿原。池の中ほどに浮島があり、メタンガスの発生
により夏は浮き冬は沈むという。低木の生える沈まない部分もある。
多様な動植物が生息し、生物群全体が天然記念物となっている。

注目種
 
氷河期の生き残りといわれるミツガシワ 主に東日本に生育
右)ミズユキノシタ(在来 葉は互生 花に花びらなし 宝が池で)

  
     白花カキツバタ  ジュンサイ(昭和30年ごろまで出荷)


   クロミノニシゴリ  
他にミヤマウメモドキ(南限に近い)・ホロムイソウ(分布の南限)
など。

在来種を脅かす外来種

アメリカミズユキノシタ(外来種 葉は対生 花がは黄色)
他の外来種 キショウブ・ナガバオモダカなど・・

見たところ環境がよさそうな深泥池だが、数多くの植物が姿を消し
たという。
(1929年の調査から水生植物38種→20種減 湿性植物10種減)
水質の富栄養化・phの中性化・水道水の流入による残留塩素など
の影響で多くの水生植物が絶滅
富栄養化のに伴って侵入した外来種との競争や盗掘などで湿性植物
も10種以上が絶滅したそうだ。近年はシカの食害も懸念されている
そうだ。

カキツバタの中に・・
 
ドクゼリかな? 尋ねたらやっぱりそうだった。花が咲いていた。

アオバズクも見れた。
解散になってから友達とオプションで御所のアオバズクを見に行っ
た。 双眼鏡で上を覘いている時首筋に「ベチャッ」 まともに鳥
の(たぶんヒヨドリ)に糞をかけられた。紫色の種混じりの糞が襟元から上着にかけてベッチョリ。もう!
アオバズクは前に見た場所と少し違った高い木に止まっていた。
じっと動かず、貫禄あるなあ。
しばらく見ていたが、カラスに接近されて飛び立ってしまった。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする