みどりの野原

野原の便り

3月24日 五島列島ツアー②-2 福江島~上五島 中通島へ キリシタン洞窟 青砂ヶ浦教会 神楽

2015年03月24日 | Weblog
福江島から水上タクシーでキリシタン洞窟などを巡るクルージング。

 
水上タクシーに乗り込む。波は穏やか。

五島にはキリシタン弾圧の歴史がある。
秀吉や江戸幕府による禁教令による迫害の歴史がある。
キリスト教徒は改宗させられたり、寺に帰属して隠れキリシタンとなるなどひっそりと生きたが、見つかれば捕えられ命を落とした信者も多くいた。
クルーズでそんなキリシタン迫害の歴史の一端を想像した。

 
洞窟のマリア像 ごつごつの岩に降りたちマリア像の近くまで行く。マリア様は奥まった岩の中に隠されるように祀ってあった。ここへ来るには船しかない。危険を冒して祈りに来たのだろうか?   右)岩の穴は「ハリノメンド」信仰の深い人にはマリア様に見えるとか。
ハリノメンドは「針のメド=針の穴」のことかもしれないと思った。


若松島と上五島をつなぐ若松大橋の下をくぐる。

上五島町中通島 郷の首港に到着
またバスに乗る。


車窓より「洋上石油備蓄基地」を見る。
「石油備蓄基地」とは石油の供給が途絶えるような事態に備えて、原油を備蓄しておく施設。
全国で10か所あるという(12か所と書かれたものも)
地上、地下、そしてここのように海の上に造られたものがあるそうだ。
波の穏やかなここは洋上備蓄基地の適地なのだろう。
5隻の貯蔵船を繋留 タンカーからの原油を移され保管される。
貯蔵船はエンジンはないが、定期検査が必要で、定期的にドックまで曳航してメンテナンスが行われるという。 初めて見聞きするものだった。

「矢堅目(やがため)の塩本舗」見学。
 
海水を炊いて蒸発させ塩分濃度を上げる。かまどの火が赤々と燃えていた。
                   右)横に積んだ薪は1日分とか。


長い日程をかけて「五島の海水のみでつくった」塩はできる。
お土産に物産館で何個か買った。

青砂ヶ浦教会
 
レンガ造りの天主堂 多くの教会建築を残した鉄川与助の設計施工 
明治43年に建てられた3代目の建物だそうだ。
見学にあたっていろいろと注意を受け、内部を見学
ステンドグラスが美しい。天井はコウモリ天井といわれる構造 
写真を撮れないのが残念。

明治政府により禁教令が解かれると、信者たちはこぞって教会を建てた。
貧しい中、力を合わせレンガを背負って運ぶなど労力も提供して3年間もかかって完成したという。信仰の力はすごい。

ホテルで夕食を食べた後、「上五島神楽」を見に行く。
バスがついたのは政彦神社
宮司さんから説明の後、神楽が舞われた。

   
 
 
神楽は全部で30番あるらしい。そのうちの6番?の舞いを鑑賞した。
天岩戸を象徴する扇を持った舞い。五穀豊穣を祈るもの。東西南北中央を意識した舞。獅子舞や翁媼が登場するもの・・おもしろい仕草のものやきりっとした舞・・変化に富んだ神楽だった。
2日目も終わった。   後に続く。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月24日 五島列島ツアー②-1 大瀬崎灯台 高浜海水浴場 水の浦教会

2015年03月24日 | Weblog
コンカナ王国の庭
 
庭の大木はタブノキだった。五島にはタブノキが多い。
             オオタニワタリ 植栽 ウグイスが盛んに鳴いていた。

次の目的地に行く車中、ガイドさんの説明を聞く。(聞き違い御容赦)
「福江島は小さい島と思っていませんでしたか?」
全国の6852個の島の内9番目に大きいのだとか。海を知らない人もいたという。
茶畑や牛舎も見えた。昔は桑畑がひろがっていたが高齢化で桑畑はなくなり、今はブロッコリーが栽培されている。
島だから漁業が多いと思われるが、平地の多い所は農業が盛ん。
風力発電で島の電気を半分ぐらい?まかなっている。

山地にはイノシシが出て、駆除のために尻尾を持って行けば5000円で引き取ってくれる制度があったこと。そして福江島にいたイノシシが上五島へ渡り、そこでは尻尾と耳で10000円もらえた。
サル・タヌキ・キツネはいない。 五島の秋は紅葉がない。
平家ゆかりや江戸とのつながりから言葉も京都の言葉・江戸の言葉が混じっている。
五島列島の西端から中国大陸まで6000キロ 済州島までは200キロの近さ・・他にもいろいろ。
山内盆地といわれる平地には延長3キロの直線道路が伸びていた。

大瀬崎灯台近くに到着。
 
東シナ海につき出す断崖の上に建つ大瀬崎灯台 「日本の灯台50選」「日本の夕日100選」に入る名所らしい。
見学を予定していた井持浦教会が都合で見学不可となったため時間に余裕が出て、この辺でちょっとゆっくりできた。 
展望広場に登る。
 
        ホウロクイチゴ         これは何かな?
この大瀬崎は西海国立公園に属する。そしてここは猛禽「ハチクマ」の渡りで有名なところらしい。ハチクマはハチを餌にする猛禽で『主に本州で繁殖し、秋に越冬のために中国大陸に向かう時(9月中旬~10月上旬)、ここを通過するそうで、10000羽を越えるハチクマが観察され、1日1500羽を越える日もある』とのことで、バーダーの垂涎の地なのだろうな。

次に立ち寄ったのが、高浜海水浴場
 
白い砂 青い水 サンゴ礁のようだが、砂は貝殻が砕けたものらしい。 砂浜も広い。
こんなところで泳いだら気持ちよさそう。

次に三井楽の「五島列島酒造」を見学
 
    焼酎の原料のサツマイモ   麦焼酎も造られている。説明と試飲
遣唐使ふるさと館で昼食 五島うどんが出た。細めで食べやすい。    

「水の浦教会」が見学できることになった。
 
木造の教会で、教会を多く手がけた日本の大工 鉄川与助の設計施工
  内部は撮影禁止 コウモリ天井といわれる梁?やステンドグラスが美しい。

 
洞窟の聖母マリア これも「ルルド」って言うのかな? 
                   右)教会への登り道にキケマンが咲いていた。
五島の信者や教会も厳しい迫害を受けたキリシタン弾圧の時代があった。


右)福江港に戻った。建物に描かれているのは「玉の浦ツバキ」玉の浦で発見された、縁に白い斑の入る品種。
ユーミンの「瞳を閉じて」の歌碑もあった。「風が止んだら~・・・」  歌えるよ。

次につづく。  少しずつ まとまり次第、アップして行きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする