京都上京区にある「植藤造園」の桜を見に行った。
遠い。京都駅からバスで50分かかる。家から2時間半ぐらいかかってちょっと疲れた。
場所不案内なのでどうしても早めに出てくることになる。
集合時間までの間、お向かいの印空寺のお庭散策。
花はまだ少ないが、たくさんの木が植えられていた。
メモしたものだけでも27・8種類の木が植わっていた。
中でも見事なタラヨウの大木(樹齢300年以上 樹高15m)京都市の保存樹。
双眼鏡で覗くとつぼみが見えた。雄雌 どちらだろう。
シデコブシ
みなさん集合してお向かいの「植藤造園」へ。
ここは造園屋さんの敷地の桜畑のようで 一般に開放されていて桜はちょうど見ごろだった。お花見の客が三々五々入ってくる。
道路にもかぶさるように、園内にもいろんな桜が植えられ、枝垂桜が満開ですばらしい。
溜息が出るばかりで言葉がでない。うっとり・・
木の根元にはフキが植えられてフキノトウがたくさん伸びていた。
桜の庭をひとめぐりした後、「おられたらお話してくださる」と聞いていた、私でも名を知っている超有名な桜守「佐野藤右衛門氏」からお話を聞くことができた。
名前だけは存じているが、どんな方なのか知らず、「植藤造園」もどんなところなのか下調べもせずに参加していた。
帰って調べたところによると、「植藤造園」は江戸時代(天保)に創業し、代々御室御所(現仁和寺)に仕える植木植で、明治より造園業を営む。
「佐野藤右衛門」というのは植藤造園に代々継承される名前で、今お話を聞いているのは16代目の「佐野藤右衛門」さんだった。
桜も人間と一緒で3時ごろには疲れてくる。夜のライトアップでも疲れる、
雨上がりの朝の今は桜が一番きれいな時です。と言われた。
今も全国の山を桜を探して歩いているといわれ、最近の桜の状況について、このところ冬の寒さがなくなって亜熱帯化して来て、桜にとって大事な冬の営みができないままに春を迎えるため、つぼみの膨らみが悪く、花の量も少なくなってきている。この10年桜はだんだん悪くなっている。とおっしゃる。
道路の舗装・都市化で水は地下を流れるようになり、太陽光パネルによる気温の上昇。LED化で虫もよらなくなる・・など環境の変化が起こっている。
昔は桜やコブシなどを農作業の目安にしたが、人間生活は自然とかけ離れている。
今は人間に合わせて咲かせようとする。
花を見るだけの桜になって、ソメイヨシノばかり植える。虫や鳥も少なくなりヤマザクラの実付も悪い。
ソメイヨシノは「咲いていく速度が見える」ところはいいが、みんな同じ顔。ただ咲いている時だけ楽しむだけ。ソメイヨシノの植樹をやめていく方向にあるようなことも言われたと思う。
全国あちこち見て回っておられるというヤマザクラは鳥や虫によって交雑が起こる。
咲き方は水や風光斜面などによって違う。「1本が1種」ほども違いがあるらしい。
ヤマザクラは虫や鳥のいる標高の低い山にある。虫や鳥がいることは猛禽類も来る。生態系はつながっている。
単一化した環境には単一化した環境に住めるものが入ってくる。
絶滅危惧種も人間が作り出したもの。
自然と人間がどうやったらうまく付き合っていけるのか、自分の感性で花を見て生き方を振り返り、人工のものに頼るのか、自然を活かすのか考えてほしい。など・・
国の内外で有名な庭園作りや受賞など華やかな業績のお話は出ず、ユーモアを交えながらも辛口のお話はさすがに長年桜の保存活動などのお仕事に携わっておられるだけに説得力がある。
私たちが椅子に座って聞いている間、佐野氏はずっと立って熱弁を振るわれていた。
後で昭和初年の生まれと知ってびっくり。
きっとヤマザクラから精気をもらっておられるのだろう。
話の内容、不正確なところがあればごめんなさい。
その後、もう一度枝垂桜の間をめぐり解散となった。
せっかくここまで来たので、どこかへ寄り道すればいいようなものだが、来る時のバスでちょっとしんどかったので帰ることにした。
遠い。京都駅からバスで50分かかる。家から2時間半ぐらいかかってちょっと疲れた。
場所不案内なのでどうしても早めに出てくることになる。
集合時間までの間、お向かいの印空寺のお庭散策。
花はまだ少ないが、たくさんの木が植えられていた。
メモしたものだけでも27・8種類の木が植わっていた。
中でも見事なタラヨウの大木(樹齢300年以上 樹高15m)京都市の保存樹。
双眼鏡で覗くとつぼみが見えた。雄雌 どちらだろう。
シデコブシ
みなさん集合してお向かいの「植藤造園」へ。
ここは造園屋さんの敷地の桜畑のようで 一般に開放されていて桜はちょうど見ごろだった。お花見の客が三々五々入ってくる。
道路にもかぶさるように、園内にもいろんな桜が植えられ、枝垂桜が満開ですばらしい。
溜息が出るばかりで言葉がでない。うっとり・・
木の根元にはフキが植えられてフキノトウがたくさん伸びていた。
桜の庭をひとめぐりした後、「おられたらお話してくださる」と聞いていた、私でも名を知っている超有名な桜守「佐野藤右衛門氏」からお話を聞くことができた。
名前だけは存じているが、どんな方なのか知らず、「植藤造園」もどんなところなのか下調べもせずに参加していた。
帰って調べたところによると、「植藤造園」は江戸時代(天保)に創業し、代々御室御所(現仁和寺)に仕える植木植で、明治より造園業を営む。
「佐野藤右衛門」というのは植藤造園に代々継承される名前で、今お話を聞いているのは16代目の「佐野藤右衛門」さんだった。
桜も人間と一緒で3時ごろには疲れてくる。夜のライトアップでも疲れる、
雨上がりの朝の今は桜が一番きれいな時です。と言われた。
今も全国の山を桜を探して歩いているといわれ、最近の桜の状況について、このところ冬の寒さがなくなって亜熱帯化して来て、桜にとって大事な冬の営みができないままに春を迎えるため、つぼみの膨らみが悪く、花の量も少なくなってきている。この10年桜はだんだん悪くなっている。とおっしゃる。
道路の舗装・都市化で水は地下を流れるようになり、太陽光パネルによる気温の上昇。LED化で虫もよらなくなる・・など環境の変化が起こっている。
昔は桜やコブシなどを農作業の目安にしたが、人間生活は自然とかけ離れている。
今は人間に合わせて咲かせようとする。
花を見るだけの桜になって、ソメイヨシノばかり植える。虫や鳥も少なくなりヤマザクラの実付も悪い。
ソメイヨシノは「咲いていく速度が見える」ところはいいが、みんな同じ顔。ただ咲いている時だけ楽しむだけ。ソメイヨシノの植樹をやめていく方向にあるようなことも言われたと思う。
全国あちこち見て回っておられるというヤマザクラは鳥や虫によって交雑が起こる。
咲き方は水や風光斜面などによって違う。「1本が1種」ほども違いがあるらしい。
ヤマザクラは虫や鳥のいる標高の低い山にある。虫や鳥がいることは猛禽類も来る。生態系はつながっている。
単一化した環境には単一化した環境に住めるものが入ってくる。
絶滅危惧種も人間が作り出したもの。
自然と人間がどうやったらうまく付き合っていけるのか、自分の感性で花を見て生き方を振り返り、人工のものに頼るのか、自然を活かすのか考えてほしい。など・・
国の内外で有名な庭園作りや受賞など華やかな業績のお話は出ず、ユーモアを交えながらも辛口のお話はさすがに長年桜の保存活動などのお仕事に携わっておられるだけに説得力がある。
私たちが椅子に座って聞いている間、佐野氏はずっと立って熱弁を振るわれていた。
後で昭和初年の生まれと知ってびっくり。
きっとヤマザクラから精気をもらっておられるのだろう。
話の内容、不正確なところがあればごめんなさい。
その後、もう一度枝垂桜の間をめぐり解散となった。
せっかくここまで来たので、どこかへ寄り道すればいいようなものだが、来る時のバスでちょっとしんどかったので帰ることにした。