みどりの野原

野原の便り

11月3日 大淀遺産を巡るハイキング 吉野川 大川淀 鈴ヶ森行者堂 下渕頭首工 桧垣本釈迦堂「張子の釈迦坐像」 桧垣本 八幡神社 

2022年11月03日 | Weblog

大淀町の方の案内で、下市口駅から、大淀遺産に指定されたの町の名所を巡る。

大正元年、吉野口ー下市口ー吉野(現 六田駅)吉野軽便鉄道が開通。
鉄道の発達と共に、活気があふれていただろう下市口周辺。
それから110年・・社会の変遷・・


賑わっていただろう「下市マーケット」今は真っ暗。廃墟と化している。
うら寂しい風景。


大正時代創業以来、長年営業されていた「旭湯」も2020年に閉店されたとか。
時代の流れとはいえ淋しい。


「鈴ヶ森」そば。大きく蛇行しゆったり流れる吉野川。
このあたりには、街道をつなぐ「渡し場」もあったという。  

語り部さんのお話で、万葉集に「美芳野」の「大川淀」を詠んだ歌を紹介してくださった。
万葉歌碑も建っている。
万葉集に歌われた「大川淀」が「大淀」の地名のルーツではとも言われる。


「鈴ヶ森」は小高い所。カヤノキの大木。


鈴ヶ森行者堂 修験道の開祖 役行者の石像を祀る。
昭和13年頃までは、車坂峠の頂上にある「石塚遺跡」の付近に建っていたのを移されたという。


石塚付近で見つかった五輪塔の地輪
地輪には正和4年の銘があり、在銘のものでは吉野最古の五輪塔だったらしい。


「下渕頭首工」 大和川分水のために吉野川から取水する水門
大和平野の恒常的水不足解消のために、昭和31年「大和川分水」が始まった。
吉野川から取り込んだ水は6~9月、専用水路やトンネルで大和盆地の各地に送られるようになった。


下市街道と伊勢南街道の交差点に建つ道標
右)大坂 左)かうや 道   安永4年


伊勢南街道の面影を残す通り。大きい木のしゃもじは商いの看板らしい。

大淀町中央公民館に立ち寄る。


階段や坂を登ると、平坦な場所に出た。
高等学校 ケヤキの大木などがある高台。


思っていたより登ってきたようだ。町がずいぶん下に見える。
遠く、尖った山は高見山だそうだ。

下って・・。


「桧垣本 釈迦堂」 


竹の骨組みに和紙を貼り重ねて作った「張子の釈迦坐像」 
木だって、土だって、信仰には変わりないありがたい仏様。
でも「張子のお釈迦様」というのは初めて見た。
明治の頃に廃寺になった三護寺にあったものが移された。


「桧垣本 八幡神社」 拝殿 
ここは「桧垣本猿楽」ゆかりの地だとか。


ボランティアさんから、猿楽のお面の話などを聞く。
桧垣本猿楽は今の能楽のルーツの1つと言われるそうだ。
拝殿の中にもお面などがあった。


大淀町文化会館近くの紅葉
お弁当の後、手づくりたわしのお土産をいただく。


「観音寺」 応永3年創建と伝わる。


観音堂?


木造 千手観音像
「美しすぎる観音さん」との紹介。
唇に朱が残る端正な姿の観音像


境内にバショウの花 雌花は花柄の基部に付く。
バナナににた果実があった。
咲き進んで先端に雄花。


「土田八幡神社」 
社を取り囲む樹叢にはスギ・ケヤキ・モミ・ヤブニッケイの他、暖地性のタブノキの巨樹もあるらしい。


道ではないところを登った・・と思ったら・・
ここは「越部古墳」の頂部らしい。土に埋もれた石室の石が数個見えた。


駅への途中。川の上に私設?かわいい小橋。


2時前「越部駅」で解散となる。

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