公園のメタセコイア みごとな紅葉
今月は「草木の実と紅葉」の観察。
親子連れの方を含め20人あまり参加された。
ナニワの伝統野菜 スイタグワイ(約1.5㎝) 初めて見た。
泥田から掘り出して準備して下さったもの。
中国原産のクワイとは別物で、スイタグワイはオモダカの栽培品種
塊茎は小さいが美味で、かつては京都御所に献上されていたとか。
農薬に弱く、年々作付け量がへっているらしい。
正月の縁起物としておせち料理に使われる。
昔、実家でも普通のクワイを田の縁で作っていて、お節に入っていたが、ほろ苦く、好きではなかったが、スイタグワイなら食べてみたい。
1株掘り上げてくださった。
花は見ても水中の根茎はなかなか見る機会はなく、ありがたい。
「河骨」の名の由来の根茎。葉の跡と細い根がたくさん出ている。
コウホネ 果実
花茎を立ち上げて咲いていた花は、咲き終わると水に倒れ込み、果実は水中で熟す。
果実 横断面
丸い種子がたくさんある。周りはスポンジ状の組織。水散布。
センニンソウの果実 名前の由来、果実のヒゲを観察
ヤブマメ 先月も見た豆のウズラ模様は、熟し過ぎて見にくかった。
地中にできた閉鎖花の果実 種子1個が入る。これにも模様があるようだ。
以前に見た家のベランダで見たものに比べ、今回のはすごく大きい。
田んぼに落ちたどんぐり。
どんぐりの根はどこから出るかな? クイズ
サンシュユの果実 中の核には筋があった。
ニシキギ 日の当たる部分がきれいに紅葉していた。
紅葉の仕組みの話をされた後、「カキの葉」の話をした。
今、一番おいしい果物はカキ。毎朝食べている。
漆の 研ぎ出し模様? 曜変天目? カラフルな柿の葉。よく拾って帰る。
最近、その丸い模様が「円星落葉病」というカキノキの葉の病変だということを知ったので、その話をした。
「円星落葉病(まるほしらくようびょう)」
(上の右の写真の黒い模様が病斑)
一般的なカキノキの病気
①落ち葉の病斑の中で菌糸で越冬 →②5.6月頃、雨風で胞子が飛散してカキノキの若葉に感染。→③潜伏期間 →④9月頃から発病しはじめ、病斑が形成される。→早期落葉が増える→①へ。を繰り返す。
ひどくなると、果実肥大の不良や早期着色 軟化などが起こり、収量に影響する。
防除には、菌糸の付いた落ち葉の処理や、5.6月頃の薬剤散布などがある。
果樹園では当然そんな処置もされていることだろう。
初めて知った円星落葉病の話を園内にある1本のカキノキの前でお話したが、そのカキノキ木の落ち葉はわりにきれいで、見本になるようなひどい病斑はなかった。
園内の水鉢に尾の長い虫がいっぱい泳いでいた。
ハエの仲間の幼虫かと思ったのは「オナガウジ」と呼ばれるハナアブの仲間の幼虫のようだった。
長い尾は呼吸管だそう。
他にも草木の実や紅葉黄葉を見て・・
今日の工作は「葉っぱのしおり」づくり。
途中で拾った落ち葉や準備して下さった落ち葉を貼ってパウチ。
一人一人個性あふれるしおりができた。
私のしおり 大きい葉もカットして使用した。