みどりの野原

野原の便り

7月19日 わくわくサラワク・クチン周辺6日間 4日目―④ バコ国立公園 ケランガスの台地

2017年07月19日 | Weblog
ケランガスの台地

 
突然現れた白い岩山・・岩の台地。何じゃこりゃ~。


台地にポコポコと丸いくぼみがある。ポットホール(甌穴)のようだがごく浅い。
この台地がどうやってできたのか?このくぼみはどんな過程でできたのか?成り立ちが気になる。
くぼ地にはサラサラの砂が溜まっていた。

ここは「ケランガス」と言われる場所らしい。

ケランガスというのはマレー語で「稲も育たない」という意味だそうだ。
保水性の低い砂地や岩の貧栄養の土地。
台地のまわりにはケランガス林が広がる。途中で見られたような大木はない。

 
そんな貧栄養の地の植物「アリノスダマ」という植物が何カ所かに生育していた。 

アリノスダマ
『アカネ科の常緑小低木で、岩の裂け目や岩上、湿地のマングローブの幹や枝に着生する。
肥大化した塊茎(擬鱗茎)から枝を数本伸ばす。
塊茎内に迷路を作り蟻を住まわせ蟻の食べ残しや糞、死体を栄養とする 』(ネット)

 
アリノスダマの塊茎を切ったのが置いてあった。 中の様子がよくわかる。
アリを住まわせるためにこんな空洞を作ってアりを利用する。
すごい知恵。不思議な植物だ。自生は初めて見た。
                    右)ウツボカズラもあった。
土から栄養を得られない分、植物はいろいろ生き抜く知恵を働かせている。

「さあ降りましょう。舟の時間がありますから」「え~っ早めに言ってよ~」
きつい上りの帰りは当然きつい下りとなる。足場も悪い。
転んだら大変。気をつけながら1歩1歩下る。

 
            麓のマングローブへ降りてきた。


シオマネキがバイバイとハサミを振る。

 
       浜に出た。       落ちていた小さいカブトガニの甲羅


       砂浜の生き物

 
裸足になって海の中を歩いて帰りのボートに乗り込む。
海の水はお湯のように温かかった。
海岸・マングローブ・森林・ケランガスの岩山・・地形にも変化がありそれぞれの生態系があるバコ国立公園。
テングザルにも会え、面白い所だった。

ターミナルからバスでホテルに戻る。

夕食はバスで中華レストランへ。
今日はお客様が一人。サラワク在住40年。広く活動しておられる有名な日本人女性の方。
お話を聞いたり、自己紹介したりと交流を深めたお食事会だった。

                           5日目―①に続く。
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