みどりの野原

野原の便り

10月5日 鳴く虫観察会

2008年10月05日 | Weblog
いつもは主人と娘夫婦に任せっぱなしの自治会の溝掃除に、久~し
ぶりに(何年振り?)に参加。(主人と娘夫婦に感謝)

できる時には頑張っとこう。
「今年は家族総出ですね」と近所の人に言われた。

午後からは、小雨降る中「鳴く虫の観察会」に堺市大泉緑地へ
雨も降ってるし夜なので、今日は来る人もないだろうと思っていた
が、一人二人と集まり、結局15人になった。熱心な人たち!
案内の「イケメンの講師」が効果大?

今回講師をお願いしたのはK大の2回生の学生さん
ボランティアでやっているとは聞いていたが、説明もなかなかの
もので感心した。頼もしい。

この頃は虫の声とも縁遠くなったが、
一言で虫の声といっても足を翅にすりつけたり、翅のやすり器と
まさつ器をこすり合わせたり発音方法もさまざまらしい。

その音を聞く「耳」は大切で、コオロギは前足の付け根にあると
いうのは聞いたことがあるが、バッタは腹部の前にところにある
とのこと。
大事な「耳」が取れやすい前足についているなんて都合が悪いん
じゃないの?と思ってしまう。
実験をしたことがあるそうで、耳を失ったコオロギは仲間との
コミュニケーションがうまくいかず、いじめられたりすることも
あるそうだ。
発音鏡などで増幅して遠くまで響かせる。外国では15㎞先まで届
くのもあるそうだ。

ボルネオのジャングルで、チェーンソウかと思った音が「シカダ」
と呼ばれるセミだと聞いてびっくりしたのを思い出した。

草むらで虫探し。
最初に見つかったのは昆虫ではなく「セアカゴケグモ」の子供だ
った。初めて本物を見た。
 
エンマコオロギやハラオカメコオロギ・ツユムシ・ショウリョウ
バッタ・ホシササキリやシブイロカヤキリモドキなどという初め
て名を聞くものもあった。捕まったのはメスが多かった。

 
      ホシササキリ          クビキリギス
クビキリギスは噛むとなかなか離さず、強く引っ張ると首が取れ
てしまうそうだ。口元は口紅を塗ったように赤い。

かそけき虫の音は私の耳には聞き取れず残念

降ったりやんだりの中、予定の8時まで観察した。
真っ暗になった池の近くの草むらでは、バッタの仲間が草の葉
にとまっておやすみ中の姿を見れた。
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10月4日 万博セミナー コケ

2008年10月04日 | Weblog
「苔」を愛でる文化をもつのは日本人だけらしい。。

午前中は講義、午後は観察をした。
 
コケについての講義
まず10問のコケ問題が出た。
その後、回答を兼ねて関連した説明があった。
「今まで学生も全部できた人はいません。8問できたらすごいです」
と言われた。
「正解8問の人」で手をあげたら、「どこかでコケを専門にやって
おられるのですか?と聞かれた。「いえいえとんでもない」
まあ学生さんよりは「年の功」があるし、5択問題なので「どれに
しようかな?」であたったのもあるし威張れるようなものではない。

名が○○ゴケでもコケではない植物もあるし、藻類とも紛らわしい。
藻類や地衣類との違いは「緑色で葉がある」ことだそうだ。

細胞が単層なのでで光をよく通しみずみずしい。
水は体表から直接吸収する。
乾燥してもすぐには死なず、水を与えればまた生き返る。
10年目に水を得て活動を始めたものもあるとか。へえ~不死身
なやつ!
人も虫も食べないというのもちょっと不思議だ。
(ガの1種には食べるものもいるらしいが)
まだまだわからない物質が含まれているようだ。

「二酸化炭素を蓄積し地球温暖化の防止にも役立っている」とは
考えたこともなかったが、海以外の地球上のどこにでもあり、
世界中の熱帯雨林の蓄積する約2倍の量の二酸化炭素をコケが蓄積
しているときいて驚く。
もっとコケを大切にしましょう。

日本は多様な環境があるため180種のコケがあるという。
これは広大なアメリカと同じ種数だとか。まさに苔の国JAPAN

緑化などの利用も今後増えていきそうだし、医学的な利用の
可能性もあるという。コケに未来あれ!

一方大気汚染の影響も受けやすく、ヒートアイランド現象などの
影響で京都の苔庭のコケの衰退が心配されている。
大台ケ原のコケの減少も問題になっている。
木の芽生えの揺り籠となるコケの減少は森にも大きい影響を与え
る。

コケの観察
 
ルーペで見るとすごくきれい。葉っぱ状のもの、線状のもの・・

コンクリートや石敷きの隙間、川の中に頭を出している石、日の
差し込む場所。その眼で見ればいたることろコケだらけだ。

カサカサの苔にスプレイで水を吹きかけると、命が蘇ったように
みるみる起き上がり緑を増した。死んでいるわけではないんだ。

なんでもないところにかがみこんだり、木に顔をつけるように
観察しているところなど、他から見れば相当あやしいかも。

  
湿度の高い所・乾燥した所、酸性の強い所コケは巧みに住み分け
ている。日の当たらない裏側にはコケはついていない。

先生は慣れてくると離れた所からでもどのコケか区別がつきます
とおっしゃる。
先生のお話は楽しく「コケが好き~」というのが伝わってきた。
まだお若い先生に「どうしてコケの世界にはまったんですか?」
と失礼な聞き方をしてしまった。
「ランの美しさに似たような美しさがあるから」との答えだった
が、その言葉では表せない何かに魅入られたのであろう若い先生
のコケを見る目は幸せそうで見ている私もなんか頬が緩んでくる。


ベンチの近く 窒素などに焼けた状態 犬や猫のおしっこが原因?

コケの名前もたくさん聞いたが、帰ってきたら案の定どれがどれだ
かわからなくなっていた。
コバノチョウチンゴケとかギンゴケとかネズミノオゴケ・コツボ
ゴケとか印象に残ったものもいくつかあるので、また気をつけて見
てみよう。
ジャゴケは今まで匂いに気づかなかったので、今度は匂いも嗅いで
みようと思う。
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10月2日 畝傍山

2008年10月02日 | Weblog
橿原神宮の森を通って畝傍山へ


駅近くの草むらに咲いていたマルバアサガオ

常緑広葉樹の多い神宮の森の周辺では、もうシイの実やマテバシイ
のどんぐりが落ちていた。
シラカシ・アラカシのどんぐりはまだ青い。

 
       スダジイ             マテバシイ


サンゴジュの赤い実・ハナミズキの赤い実が目をひく。

タンキリマメやトキリマメも色づくのはもう少し先のようだ。

 
            森はキノコがいっぱい

登山道から畝傍山山頂へ
ツクツクボウシがまだ鳴いている山道では何人もの登山の人とすれ
違った。

畝傍山の標高は199,2m耳成山・天香具山と共に大和三山と呼ばれ
る。
山頂にはビニールがかけられた掛け時計も木の枝に掛けられ、毎日
の登山を楽しんでおられる方が大勢いらっしゃるようだ。

 
  金剛山(左)・葛城山(右)        耳成山 

 
頂上にあるツガの古木 
大きい枝も枯れて切られ、痛々しいが、一部の枝はがんばって葉
を繁らせている。

初めてこの木のことを教えていただいたI先生もずいぶん前に亡
くなられた。

この山頂の思い出は、ずうっと以前、ガールスカウトのリーダー
だったか団委員長だった時か、スカウト達とここへ来た時、ちょ
うど休憩中の10数人の団体がおられ、話しかけたところ、堺植物
同好会の方たちとわかり、私の持っていた図鑑の著者のS先生の
名を言うと、「ここにおられますよ」と言われ、びっくり。
ご本人と対面し「先生のご本持ってます」と言ったのだった。
つい昨日のことのように覚えているのに、もう25年もたっている。
早いなあ。

今考えると、そうそうたるメンバーがおられたはずだ。

お弁当を食べた後、畝火山口神社へ下る。

山裾の畑ではキクイモやジンジャーやシオンやコスモスなど秋の
花が咲いていた。

 
    青空にカキの実  クサギの実とガク 色の対比が美しい
山裾を橿原神宮の方に戻る。


途中にあった池 まるで赤潮のように真っ赤。アカウキクサでもない。
バクテリア?

新撰田・深田池を通り橿原神宮駅と戻った。 
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