みどりの野原

野原の便り

11月10日 飛鳥 実りの秋。果実や種子(ヤブマメ ワレモコウ イヌタデ ハギ) 紅葉

2022年11月10日 | Weblog

サークル活動日。
午前中、高松塚周辺を観察する。

実りの秋、果実や種子を見てみました。


ヤブマメ 鞘を割ってみたら・・・
黒い斑のある豆(種子)があった。
鞘が茶色になる頃には、種子ももう少し黒っぽくなる。


花壇のワレモコウは、花はもう終わっている。
花穂を手の上で叩いてみたら・・・種?が落ちた。
ワレモコウの種?初めてみた。
宿根草だが、この種でも芽生えるのかな?


イヌタデ 「赤まんま」
蕾か花か果実か・・ピンクの花被に包まれてパット見ではわからない。
眼を凝らしてみると、花も残っている。
そして、花穂の下の方のピンクのつぼみ状のものをつぶしてみると・・
黒い果実が出てきた。(写真の左上)
ピンクの花被が果実を包んでいたのだ。

賑やかに秋を彩っていた植栽の萩も実が目立つ。


小さい鞘の中には艶やかな豆(種子)
ハギも豆の仲間なんだと改めて思う。
枝豆のようで、おいしそうだが、食べない方がいいのだろうな。

ふだんあまり目にしない小さい草木の実の観察。
面白かったけれど、果実か種子か? 小さいものではわかりにくいなあ。


メンバーの1人が「ヨモギの虫こぶを割ったら虫がいた」と。
虫こぶはヨモギクキワタフシ タマバエの仲間の幼虫だろうと思う。


1本の植栽ツツジに何匹もついていたのは・・
ツツジの葉を食草とするというルリチュウレンジの幼虫かな?
この1本 食害が目立った。


モミジやケヤキやムクノキなどの紅葉黄葉もきれいな飛鳥高松塚周辺です。

午後は、11月19日~20日に石舞台で行われる「里山あそび広場」の準備をしました。

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11月8日 皆既月食

2022年11月08日 | Weblog

ブログアップが遅れているので、時代遅れ感・・
無理無理 写真を撮った。


18:32 見上げると月食が始まっていた。

18:34 露出の加減では月の模様が見える。


18:35 雲がかかる。まもなく晴れる。


18:40 半分地球の陰に入った。クレーターの模様が見える。


18:49 地球の陰の中に入った部分も見える。


19:38 完全に地球の陰に入って赤く見える月(皆既月食)


19:41 拡大しないで撮るとこんな大きさ。(中央の白い点)

この後、陰から出てくる月は見ていません。

天王星食はテレビで見ました。 

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11月6日 多武峰周辺 アカネ ウバユリ アケボノソウ シロダモ マタタビ 紅葉

2022年11月06日 | Weblog

紅葉にはちょっと早い多武峰周辺 (記事が遅れています)


薮の中から出たアカネのつるが繁っている。果実ができていた。


根がアカネ染めの染料になるが、果実をつぶしてみたら、これもきれいな赤紫。
実では染められないのかな?


ウバユリ 茶色く枯れた果実


1個もらって割ってみた。
薄い種子がびっしり重なって入っている。
薄い翼の付いた種子は風で飛ばされるが、果皮には糸がかかって種子がすぐにこぼれ落ちてしまわないような仕組みになっている。
(写真では切れて櫛状に写っている)


林道に入る。1株だけアケボノソウの花が咲いていた。
もう花の時期には遅いのに・・私のために??


シロダモ 赤い果実と、花もあった。


完熟マタタビ


割ってみた。種子がたくさん入っている。
果肉は甘味があった。


ミズキの紅葉


シラキの紅葉

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11月5日 長居公園・植物園 コブクザクラ フェイジョア カミヤツデ 

2022年11月05日 | Weblog

長居公園


サルスベリの仲間 紅葉


イチョウの黄葉


タラヨウ たくさん果実が付いていた。


通用門のそばのコブクザクラ 目立たず咲いている。

長居植物園


秋に咲く、シリブカガシの花序が見える。


シリブカガシの葉 
私は葉だけ見てシリブカガシとわかりにくいです。


コスモス 満開 筒咲きや八重咲も。


コスモスのつぼみ? 内花被片に包まれた花序


フェイジョア まだ若い果実 花もおいしい。


カリン 幹に果柄がついているように見えたが・・
幹生果ではないらしい。今度果実の付き方をもっとよく見よう。


マテバシイ 果実(どんぐり)
先ず果皮を作ってから中身を作るとは聞いていたが・・
大きいどんぐりも中身はスカスカの「しいな」。 これほど?? 
もう中身が充実していてもよさそうだが・・これも観察が必要。


カミヤツデ 葉柄を折ってみると 空洞で、綿状の白いものが付いていた。

カミヤツデから作った紙は通草紙という。
幹の髄を薄く削って乾燥して紙をつくったらしい。
前にイラストを見せてもらったがよくわからなかった。


モミジバフウの紅葉 


「ヤバネヒイラギ」のネームプレート
別名、シナヒイラギ チャイニーズホーリーの方がなじみがある。
雌雄異株のようだ。クリスマスももうすぐ。


シナヒイラギの葉はすす病で真っ黒
枝にびっしり付いたルビーロウカイガラムシの出す甘露にカビが繁殖したもの。
葉の光合成も妨げられるだろう。

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11月4日 中家住宅 安堵町周辺 カベイラクサ? 

2022年11月04日 | Weblog

娘たちと安堵町へ。

おっ。聖徳太子 
足元には人の姿も見える。有名なのだろうがここは初めて来た。


近づいて見ると、ここは案山子公園のようだ。 
カメラマンも案山子。見えた人影も案山子だ。
草だらけで入り込めない。


岡崎川の堤防の道


墓地のそばの湿地に、ウチワゼニクサ(ウォーターマッシュルーム)

今日の目的「中家住宅」(今年4月にも来て2度目の訪問です)
「中 氏」は元、武士の家柄。
足利尊氏に従って大和入り。筒井一族の武士となり活躍。
その後、江戸時代に帰農した。

中家は大和川の北岸に建ち、中世の平城(ひらじろ)様式を取り入れた、武家造りと農家造りを具えた民家。
3500坪という広大な敷地は外濠と内濠という2重の濠に囲まれている「環濠屋敷」


外濠 今は水はない。


内濠 左向こうに橋が見える。


中家住宅 正面 
内濠に架かる橋は「跳ね上げ橋」
唯一の出入り口に架かる橋は、万一の時には中央の板を外し、外敵の侵入を防いだ。
この面は外濠はなく、濠は1重だ。
橋の向こうの建物は表門
左側の下男部屋には監視用の「物見窓」が付いている。


門の向こうには「主屋」
急こう配の茅葺き屋根、一段低く瓦葺の落ち屋根が付く、大和棟。

中家住宅は、表門・主屋 始め、新座敷・米蔵・新蔵・牛小屋・持仏堂や庫裏、宅地や竹藪・濠などすべてが国の重要文化財に指定されている。

今日は21代当主の奥様に案内していただく。


落ち屋根の下は台所。大きい「かまど」が眼をひく。
大小11もの釜が勾玉型に配置されているので、1人で釜の世話ができる。

生活には使われていないが、小学生のタケノコ掘り体験で、タケノコを茹でたりするのに使用されたり、年に3・4回は使用されるとか。
かまどを炊くことは家のためにも良い。

重文指定された際、家も解体修理されたが「かまど」も復元されたという。
かまどを作る技術を持つ職人さんも少なく、復元されるのには苦労があったらしい。
そのお陰で黒漆喰も艶やかな姿に復元された。


懐かしい「火吹き竹」「火消しつぼ」 昔、実家にもあった。


主屋の一角にある「入船の庭」
内濠が屋敷の方へ取り込まれている。
中家は江戸時代は天領(幕府直轄地)だった。
数年に1度訪れる役人を、船に乗せて観月会などを催すなど接待していたという。

必須の見どころは、梅干。甕が2つ残る。
梅干は戦の時には必須の貴重なものだった。


これは天正4年(1576)中家9代目の当主の時に漬けた「梅干」
(織田信長が安土城を築城した年)


もう一つは、安永2年(1773年)中家14代当主の時に漬けられた梅干。
(解体新書が刊行された年)

どのぐらい保存できるか試す意味で、食べずに残すように言い伝えられていたそう。

中身だけ見ると梅干しとはわかりにくいが、塩の粒はしっかり残っている。
保存食とはいえ、446年前・249年前の梅干しが腐らずに残っているとは・・
近頃の減塩梅干しではこうも持たないだろう。

当時の当主に梅干を1個もらい受けた泉州の町奉行がいたらしく、大切に保存しているらしい。

蒸し風呂
民家で蒸し風呂があるのは珍しく、姫路の三木家住宅と中家の2件だけという。
検見役人等来客用の風呂だったらしい。


戸棚式蒸し風呂 戸の向こうが蒸し風呂。


蒸し風呂の内部。
蒸し風呂は湯気で体を温めるもの。
台所で沸かした熱湯を内部の釜に入れ、板で湯気の調節をして、上に布を敷き(風呂敷)、浴衣を着て入る。
湯が冷めないように、下の焚口に「炭」を入れて保温した。


広い裏庭(昔は建物があったらしい)の向こうに「米蔵」
主屋から裏へ、だんだん土地は高くなっている。
米蔵は米を収納するだけではなく、大和川が氾濫した時など、近所の荷物を預かる場所にもなっていたようだ。

米蔵を抜けると内濠に出る。


内濠に架かる小橋を渡って、外濠との間の竹薮の道へ。
屋敷を取り囲む竹藪にはアライグマやネコなども来るという。
いたずらしないでね。
広い敷地をきれいに管理されているのに感心する。

竹藪の道をぐるりと回ると・・

左)「持仏堂」(中家の菩提寺) 
右)の茅葺屋根は「庫裏」(持仏堂を守るお坊さんが住んでいたところ)
中家一族にはお坊さんもおられたらしい。
左に「聖天堂」の建物もあった。

茅葺屋根の維持管理も大変だ。
平成29年に屋根を葺き替えたというが、15年ぐらいしか持たないという。
茅の入手もむつかしく、解体修理の時は曽爾から調達したが、平成29年の葺き替え時には、遠く、岩手県から入手。茅葺職人さんの手配も困難で、山科の職人さんに依頼されたとか。

野鳥が巣材に屋根の茅を抜いていくこともあるそうな。
網をかけるわけにもいかないし困りますねえ。

ゆっくりと見学させていただいてよかった。
建築好きの娘も大満足。


西名阪高架下で、見慣れない草が目についた。


何かな? ヒユの仲間かと思ったが、違うようだ。


帰って帰化植物写真図鑑を見ると「カベイラクサ」(ヨーロッヒカゲミズ)(イラクサ科)が載っていた。
これには載っていないが、オオヒカゲミズなど似たものもあるらしい。
種子の色も一つの特徴になるようだが、果実には少し早い。
後日、連れて行ってもらうことにする。
初めてのものを見ると、ドキドキわくわく・・

飽波神社・八王子神社にも立ち寄って帰る。

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11月3日 大淀遺産を巡るハイキング 吉野川 大川淀 鈴ヶ森行者堂 下渕頭首工 桧垣本釈迦堂「張子の釈迦坐像」 桧垣本 八幡神社 

2022年11月03日 | Weblog

大淀町の方の案内で、下市口駅から、大淀遺産に指定されたの町の名所を巡る。

大正元年、吉野口ー下市口ー吉野(現 六田駅)吉野軽便鉄道が開通。
鉄道の発達と共に、活気があふれていただろう下市口周辺。
それから110年・・社会の変遷・・


賑わっていただろう「下市マーケット」今は真っ暗。廃墟と化している。
うら寂しい風景。


大正時代創業以来、長年営業されていた「旭湯」も2020年に閉店されたとか。
時代の流れとはいえ淋しい。


「鈴ヶ森」そば。大きく蛇行しゆったり流れる吉野川。
このあたりには、街道をつなぐ「渡し場」もあったという。  

語り部さんのお話で、万葉集に「美芳野」の「大川淀」を詠んだ歌を紹介してくださった。
万葉歌碑も建っている。
万葉集に歌われた「大川淀」が「大淀」の地名のルーツではとも言われる。


「鈴ヶ森」は小高い所。カヤノキの大木。


鈴ヶ森行者堂 修験道の開祖 役行者の石像を祀る。
昭和13年頃までは、車坂峠の頂上にある「石塚遺跡」の付近に建っていたのを移されたという。


石塚付近で見つかった五輪塔の地輪
地輪には正和4年の銘があり、在銘のものでは吉野最古の五輪塔だったらしい。


「下渕頭首工」 大和川分水のために吉野川から取水する水門
大和平野の恒常的水不足解消のために、昭和31年「大和川分水」が始まった。
吉野川から取り込んだ水は6~9月、専用水路やトンネルで大和盆地の各地に送られるようになった。


下市街道と伊勢南街道の交差点に建つ道標
右)大坂 左)かうや 道   安永4年


伊勢南街道の面影を残す通り。大きい木のしゃもじは商いの看板らしい。

大淀町中央公民館に立ち寄る。


階段や坂を登ると、平坦な場所に出た。
高等学校 ケヤキの大木などがある高台。


思っていたより登ってきたようだ。町がずいぶん下に見える。
遠く、尖った山は高見山だそうだ。

下って・・。


「桧垣本 釈迦堂」 


竹の骨組みに和紙を貼り重ねて作った「張子の釈迦坐像」 
木だって、土だって、信仰には変わりないありがたい仏様。
でも「張子のお釈迦様」というのは初めて見た。
明治の頃に廃寺になった三護寺にあったものが移された。


「桧垣本 八幡神社」 拝殿 
ここは「桧垣本猿楽」ゆかりの地だとか。


ボランティアさんから、猿楽のお面の話などを聞く。
桧垣本猿楽は今の能楽のルーツの1つと言われるそうだ。
拝殿の中にもお面などがあった。


大淀町文化会館近くの紅葉
お弁当の後、手づくりたわしのお土産をいただく。


「観音寺」 応永3年創建と伝わる。


観音堂?


木造 千手観音像
「美しすぎる観音さん」との紹介。
唇に朱が残る端正な姿の観音像


境内にバショウの花 雌花は花柄の基部に付く。
バナナににた果実があった。
咲き進んで先端に雄花。


「土田八幡神社」 
社を取り囲む樹叢にはスギ・ケヤキ・モミ・ヤブニッケイの他、暖地性のタブノキの巨樹もあるらしい。


道ではないところを登った・・と思ったら・・
ここは「越部古墳」の頂部らしい。土に埋もれた石室の石が数個見えた。


駅への途中。川の上に私設?かわいい小橋。


2時前「越部駅」で解散となる。

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