La douce vie

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Carnival On Ice 2009

2009-10-05 | figure skathing、ice show
今回も頂き物のチケットで行きました。前回で慣れたせいかそんなに小さく見えない。(笑)
豪華な豪華な顔ぶれです。チケットを手に入れてくれた家族に感謝。
今回も順番や記憶が入り乱れていると思いますが会場で見た記憶を中心に。

開演前に一部客席から拍手が置きました。そのあたりを見るとタラソワコーチ入場。コーチへの敬意と真央ちゃんをよろしくお願いしますよ、というファンの気持ちが伝わってきました。タラソワコーチにも痛いほど伝わったと思います。

かなりずれた話しですが、昨年のGPFで韓国でのFSの後のキスクラで凍りかけた空気をティッシュを使って笑いをとるという「真央のためならなんでもやるわっ!」というコーチの気概を感じたものでした。

オープニングは大人数でのバレエジャンプやらロシェットとジェフの二人のパートがあったりで最後にトップバッターの小塚選手が残ります。

小塚選手:
HIP HOPの練習はこのためだったのですね!彼の今にぴったりのプログラム。
途中でシャツを脱いで、また着た時にうまく着ることができなくて、ジャンプの前に邪魔にならないよう再び脱ぎ捨てて・・・という、次に見るときにシャツ脱ぎをどうするか対策を考えてそう。テレビでの解説ではリバーシブルだとか。気がつかなかった。

グレボア選手:
髪が金髪に。ブラウン系かブラック系の髪色の印象が強いのでちょっと違和感。この後も何度かあったけれど曲が始まるのが早すぎたのか静止することなくプログラムが始まって、ダンサブルでEXらしく華があったと思います。

リャン選手:
この選手を見ると、アメリカの層の厚さを感じる。スパイラルでバランスを崩したものの繊細な表現ができていたと思います。

本田選手:
FOIでスピードのあるイーグルで涙がちょちょぎれそうになった「ハナミズキ」
プロになってから一番好きなプログラムです。

中野選手:
新SP。
ジャンプ、スピン、スパイラルどれも素晴らしく、帰るまでジャパン・オープンでトラブルがあったことに全く気付きませんでした。遠目からも衣装の美しさも印象的でした。昨年のジゼルを見た時にあまりにもプログラムの完成度が素晴らしく、「ドーナッツスピンを最後にしなくてもいい(中野選手の素晴らしさはドーナッツスピンだけではないという意味で)」と思っていたので、新しいスピン構成も満足してます。
ただ、贅沢を言えばSPに音楽のいろんなパートを詰めすぎというか、感情移入する前に音楽が変わってしまうというか、中野選手の演技が素晴らしい分そこがもったいな気がしました。競技がはじまれば慣れていくかと思いますが。

コンテスティ選手:
昨シーズンのFS。あ、嬉しい!と楽しく見ました。

レピスト選手:
新体操の赤いリボンを使った演技。彼女も曲かけが早すぎてやり直し。今までみた彼女の衣装の中で一番好きかも。

高橋選手:
新生「eye」。まだ、見るとドキドキしてしまいます。ジャンプはクリーン、FOIでは出なかった3Aも跳んで会場がわっと湧きます。
全体的な動きは以前のワイルドさからエレガントというか洗練された感じ。演技も「eye」から「eye Royal」になったという感じでしょうか。構成が変わって、SLSTが長くなりました。一年間高橋選手の演技と言えばDOIの「eye」だけだったわけで、それを繰り返し見ていた私にとっては、以前のダンスがなくなったところがにちょっとショック。ストレートラインステップに入る前の首と足をくにゃっと曲げるところやサーキュラーに入る前のぐるぐるっと回って手を伸ばして(ファンのハートを)つかむところ。素敵になったところ沢山と変わってしまったところに対するさみしさと、喜びとさみしさの入り混じる奇妙な感覚に。こちらも慣れていくうでしょう。アンコールも「eye」で。

荒川さん:
フラメンコ。やはり動きがきびきびしていて素晴らしい。2Aの大きさは特別ですね。情熱と気品にあふれた大人の美しさ。中野選手同様、今の荒川さんにはレイバックのイナバウアーを入れないプログラムを作ってもいいんではないかと思います。荒川さんが前半のトリですか・・・。なんちゅう贅沢な。アンコールは「YOU RASE ME UP」

製氷作業。製氷車が4台も出ていてびっくり。そんなに必要か?

アレクセイ・ヤグディンさん:
ここ何年か日本で見たプログラムの中で一番体が動いていたように思われます。改めてスケーティングの上手さも実感したし、ジャンプも3回転跳んでくれました。

ロシェット選手:
踊りまくりのプログラム。上手いなぁ。素晴らしい体のキレ。艶やかでパワフル。

ジェフ君:
ロック調。ラフな動きがサマになってます。ジェフの大きな動きは遠目から見ても映えます。プロになると体の動きが悪くなってしまう人も少なくないのですが、荒川さんといいジェフといい素晴らしいです。

織田選手:
新SP。マキシムの「死の舞踏」はスルツカヤの印象が強いのですが、さすがモロゾフ。編曲が上手く違う編曲でも素晴らしい編成になってると感じました。アンコールは新FSチャップリン。意外と長くてびっくり。SPの衣装は昨年のケヴィン・バン・デル・ペレンの禿山っぽい感じ。

浅田選手:
扇子をパタパタさせるプログラム。後半の音楽は今までになくPOPなダンスです。タラソワコーチはEXまで難しいことをさせて、真央ちゃんに余裕を与えないなー。

安藤選手:
新SP。こちらも出だしやり直し。曲だし担当さん・・・。結構アクの強い感じの曲。安藤さんはこういうアクの強い曲の方が体の動きや姿勢などに合っていると思います。目のあたりにペインティングを施して。テレビで見たところ蜘蛛でした。安藤さんは胸になにかついている衣装が好きですね。SAYURIは牡丹?バラ?その前のシェヘラも蓮のような。
アンコールは新FS。オリエンタルっぽい曲でSP以上にあっていると思いました。4年前にスケーティングアイドルとしてマスコミの注目を一身に浴びた安藤さん、今回はいろんな選手に注目が分散されて、マイペースに調整できているような。大きな舞台で力を発揮できる準備はできていそうです。

ランビエール選手:
トリは安藤さんか真央ちゃんかと思っていたのですが、なんだかどちらかを選びきれなくて、ランビエールに任せちゃったような気が(笑)昨年あたりから日本代表と錯覚してしまいそうなステファン。
シャンソンのEX。途中で転倒したのですが、そこすら演技かのようにリカバリ。家族も「あれは演技?」と聞いてきました。
アンコールは新SP。「ウィリアムテル」と聞いた時はなぜCMやなにかの効果音的に使い古されたこの曲をと思ったのですが、そのステップを会場で見た時あまりの圧倒的な支配力に驚愕しました。
個人的意見ですがオリンピックという祭典ではレベルをとるということよりもこんな風に会場の奥までいる観客の心を鷲掴みにするようなプログラムの方に軍配が上がる気がしてならないと思わせるほど相当奥の席に座っていた私の心を鷲掴みにされました。


エンディングも「トゥーランドット」の日本語版でポップになった曲で。
こちらもオープニング同様凝った振りつけはなく。最後の方でランビエールの長い長いスピンの周りをスケータたちが囲む感じ。やはりカーニバル・オン・アイスの主演はランビエールだった印象。私はランビエールが大好きで勿論主役の座を与えられて当然の資格があると思うけど、オリンピック女王と世界選手権女王の荒川さん、安藤さん、真央ちゃん、高橋選手と日本でもスター選手がいるのにこれでいいのかなー。と複雑な気持ちになってしまいました。主演は自分の力でつかみとれという日本選手たちに対する佐藤さんの叱咤激励なのかもしれません。

恒例のようだった、みんなで手をつないでくるくるもなし。
会場使用時間が厳守されていたのかな。曲だしもあせっている感じがしましたし。

「かぶちゃん農園」ありがとう・・・なんとなく。