La douce vie

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フィギュアスケート:Japan Open 2010

2010-10-11 | figure skathing、ice show
早くも新シーズンの到来ですね。

荒川さん:「夕顔」
「和」のプログラム。狩衣のような美しい羽織で登場。扇子を使いながら滑るプログラム。
曲で想像している以上に踊るなぁ、と思った。
フレンズの頃から2Aの軌道が最後が「6」を描くようにぐいっとまわるところが気になりますが、トータルでは相変わらず美しい。



ジェフリー・バトル:「グレン・グールド・メドレー(でしたよね?)」
これはたしか、トリノイヤーでオリンピック前まで演じていたプログラムだったかと思います。
ジェフは足元のエッジさばきがきびきびしている上、上半身の見せ方が本当に美しい。イーグルなんかもただ、足元や体の角度が素晴らしいスケーターは沢山いるけれど、それに加えて音楽を解釈した表現が素晴らしいい。小さなジャンプミスが目立ちましたが、昔は苦手だったルッツもきっちり入れてくれました。

ミハル・ブルジナ選手:「巴里のアメリカ人」
このプログラム好きだったので、引き続き使ってくれて嬉しいです。
私は好きなプログラムは2年くらい使っても飽きない人です。ポンセロのFSとか。はい。いいプログラムでスキルアップさせるというのはいいことだと思う。
怪我明けとのことですが、4Sを決めてくれました。大きなジャンプが魅力的、4Sはジュベール選手以来久々に見たような(カナダのケビンあたりも跳んでいるかな?)後半は疲れが見えましたが、GPシリーズには調整してくるでしょうね。

小塚選手:リスト
小塚選手にぴったりの正当派のクラッシック。4回転、着氷したように見えましたが、転倒。でも、頑張った!スピンとかで取りこぼしがなさそう。途中でジェフが拍手しているのがみえたてなんとなく嬉しい。

アダム・リッポン選手:「ラフマニノフのピアノ協奏曲」
彼にぴったりですね。北米のスケーターらしく、ジャンプを手堅くまとめ、他の要素でもきちんとポイントを稼ぎ、表現も丁寧に見せる。文句をつけるところなしというところでしょうか。リッポン選手をみるたびにジョニーの後継者が現れたなぁ(ルックス的にも表現のなめらかさも)といつも思ってしまう。。。

エフゲニー・プルシェンコ選手:「ニジンスキーに捧ぐ」
トリノで金メダルを取った後のプルシェンコは2回転を跳ぶのも精一杯という感じでお腹も出てしまって、それでも「どうだい!俺」という感じであまり演技がみたーい、と思えなかったのですが、バンクーバー後の彼はどうでしょう、彼のトレードマークの4回転はないものの、きちっと仕事をしている感じです。

高橋選手:ピアソラのタンゴ
気に入りました。楽曲に表現が引き上げられるというより、表現力に力量がないとおいてかれそうな音楽を濃密な表現で仕上げてくれました。
今回は4回転を決めたのがハイライト。昨年のオリンピックまではジャンプの瞬発力と軸の締め方が「あぁ、4回転決まりそうにないな」という感じだったので、本当に嬉しいです。
そのあとの3Aは失敗。3Aの後の3Loは助走が短すぎて、3Aできちんと着氷しないとリスキーだと思いました。それから、やはり3F-3Tがクリーンでないのも昨年に引き続き気になるところ。スピンは今シーズンも課題ありそう。後半は明らかに疲れが見え、まだ調整していないな、という感じ。彼にしては腕の動きが大雑把なところが節々に見られるけれど、これは滑るにつれて美しくなるに違いないという確信があるので、心配していません。でも、魅せどころはきっちり。特にスローパートの音楽の解釈が哀愁がにじみ出ていて素敵、疾走するステップとスローパートの表現のコントラストが印象的です。がくっがくっがくっと音楽にあわせて体が動くところとか、切ない思い出を振り切るような動きが素敵。


ユリエ・セベスチェン選手:
ピンチヒッターとして引退後にこられたということで、FSを滑るのは大変だったと思います。
上半身のハキハキした動きがセヴェスチェン選手らしい。ジャンプもまとめあげてくれて、今回のために練習してくれたんだなぁ、と嬉しくなりました。

安藤選手:グリーグ
なんか東京ワールドのFSを思い出しました。今シーズンのジャッジングの変更はどちらかというと安藤選手に有利なのではないかと思っています。

シンシア・ファヌフ選手:パガニーニの狂騒曲
ちょっと意外な選曲。最後のキメ顔が彼女らしい。

サラ・マイヤー選手:「コレラの時代の愛」
ロスト・バゲージで来日してから練習ができなかったという話を演技後に聞きましたが、よくここまでまとめあげてくれたな、サラ、ありがとう。サラの衣装はいつも素敵。

浅田真央選手:「愛の夢」
浅田選手の軽やかでのびやかなスケートにぴったりの選曲、振付。
ジャンプが跳んでから回転するタイミングを考え過ぎてしまっているような、回転に入るのが遅い印象。緊張やミスからくる疲れからなのか、まだ新しいジャンプに慣れてないからなのか分りませんが。
プログラム自体は好印象。目先の成績は気になるものですが、佐藤コーチのコーチングで磨かれていく姿を楽しみにしたいです。衣装は「月の光」の夏服版という感じ。
他紙は知りませんが、日経新聞ではフィギュアスケート担当の記者の方も荒川さんも彼女については「浅田選手は基礎からやり直しているところ、結果がついてこない時も長い目でみてほしい」という内容の暖かいコメントを掲載せています。本人もファンもどかしいし辛いだろうけど、長い目でみてよかったと思える時がくることを信じています。

ロシェット:「サムソンとデリラ」
素晴らしい出来。このプログラム大好きだったので、見れて嬉しい。
昨年、はじめてみた時に「あぁ、ロシェット選手の代表するプログラムが出来たな」ととてもうれしく思ったものでした。彼女のエレガントさとパワフルさを兼ね揃えた魅力あふれるプログラム。
ロシェット選手が競技に不参加を表明しているので、荒川さん、太田さん、中野さんに続き、また、お気に入りのスケーターが競技からいなくなってしまうなぁ。


ネーベルンボルン杯町田選手優勝!おめでとうございます。
パッションが体から湧きたってくる素敵なスケーターなので、シニアでも活躍してほしいと思っていました。特に全日本の層が厚くなりつつあるので、GPシリーズでこつこつとシニアのキャリアを積み上げて、全日本で活躍してほしいです。