La douce vie

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フィギュアスケート:高橋大輔選手復帰戦

2018-10-11 | figure skathing、ice show
先日、フィギュアスケート近畿選手権が行われ、高橋大輔選手が競技復帰を果たしました。

練習映像の断片だけ見るだけでも、素敵なプログラムそう!と、わくわくしていました。
でも、いざ、試合が近づくと、忘れていた競技へのざわざわとした気持ちが現れてきて・・・。とにかく、周囲の雑音に自分が惑わされるのが嫌だな、純粋に楽しみたいな。
私はプログラムを楽しむことに専念しよう、と決めていました。

技術的な面に関しては本人が体の現状と対峙して、やっていくことだと思っているので、私は作品について感想を。

SP「シェルタリング・スカイ」
「シェルタリング・スカイ」と知った時は正直、がっかり。私、この映画、映画館で観た記憶があるのですが、好きじゃなかった。曲もあんまり…。映画の印象のせいもあるのか。でも、ふと、もしかして、この曲を好きにさせてくれるかもしれない。VASや「ブルース…」みたいに、彼の表現で音楽の良さを教えてくれるんじゃないか、という期待が生まれました。

デビッド・ウィルソン氏の振り付け。ジェフが滑りそう。リフレインのように続くメロディ。もしかして、デビッド・ウィルソンはこの曲でフリープログラムを作りたかったのかも、と、ふと思う。
今までの高橋選手のSPは印象が濃いものが多かったけれど、これはさらりとしている。さらりとしているけれど、切なさやふとした色香を残す。緊張からか体が動いていない印象なので、これから先どうなっていくか楽しみ。


FS「ペール・グリーン・ゴースト」
これだけ、ミスが続く演技はざっと思い出す中ではNHK杯の「道」以来かな??ただ、その時の心配よりも、同じ年のフィンランディア杯の「道」この時も調整が間に合っていない印象を残してものの、プログラムを見る楽しみな気持ちが勝ったことを思い出します。ミスが続いても音楽の曲想を支配し続ける、それが、彼の類い稀な能力の1つである。

ラフマニノフの「鐘」の現代アレンジであるこの曲に演技も情感のあるエレガントな動きと洗練されたダンスが融合されている。「SWAN LAKE」のリショー版。振付師の若さと野心が伺えます。
ただ、SP同様、緊張と調整が遅れた影響からくる体力不足からか、本来の彼の持つスケーティングが影をひそめ、滑っていない。この先、もっと壮大になるだろうこのプログラムが楽しみ。

それから、衣装もすごく好み。ジャケットのラインはどこもかしこもカッコイイ。あの手袋のライン、あそこまで緻密に計算するんだ。


2つの作品の「デッサン」の状態を見て、その「デッサン」がとても気に入った、というところです。
油絵なのか、水彩画なのか、彫刻なのか。彼がどんな色に染め、どんな肉付けをするのか、すごく、すごく楽しみです。

高橋選手には最初に現役復帰を決めた原点を忘れず、外からの雑音に惑わされず、自分のスケートをしてほしいです。