11月26日(日)
5時35分から6時10分まで散歩。
10時少し前、コペンで出る。
結局、豊岡と朝来の境界まで行って折り返し、朝来の道の駅で「目的」の葱を買う。
生野から豊岡に向かう国道の峠を越えたところに岩津地区がある。
この道沿いに「岩津葱」直売所が点在していたのだが、ここ数年全く見掛けなくなっていた。
朝来の「岩津」という地区で生産されていたのでこの名があるのだが原種は京都の九条ネギなんだそうだ。
見た目はともかく味の方は原種の九条ネギ以上の優しい甘みがあって生野銀山の労働者は好んで食べたものだという。
ここで作られた葱のほとんどは生野銀山で消費されたと思われる。
鉱山の衰退に伴って岩津葱の生産農家も減り、一時期は僅か数軒の農家が栽培するだけになっていた。
神戸で職に就いて何年たった頃だろう、地元のサンテレビの散歩旅みたいな情報番組で、生産者の一人が「美味しいんだけど、作る者がいなくなって」と言っていたのが記憶に残っている。
おそらくはその頃が最悪の時期で、県民もほとんどその存在を知らなかったのではないか。もう四十年以上前のことだ。
それから数年後、必要に迫られてバイクに乗るようになり、すっかり沼にはまって休みの日にはあちこちと出掛けるようになった。
或る年、雪が降る前に出石まで(勿論、蕎麦を食べに)行こうとここを通り、葱直売所の営業をしているのを初めてみた。当然、バイクだから買って帰る筈もない。帰って来てから妙に気になり、たまたまスーパーマーケットに遭ったのを物は試しと買ってみた。鴨鍋もどきの鶏鍋。その主要具材にする。
何だか脱線で終わりそうだから、以前に書いた日記を部分再掲してお茶を濁そう。
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2020年12月13日 | 日々の暮らし
(略)
月曜に「岩津葱」を買いに行くつもりだった。
昔、地元のSUNテレビで兵庫県下の色々なところを紹介する、言ってみればのんびりした「アド街ック天国」の兵庫県版みたいな番組があって、そこでこの葱の紹介をしていた。
絶滅寸前になっていた珍しい葱だが「とてもおいしいから」、と地元の僅かの農家が栽培を続けているのを取材していたのだが、気が付いたらいつの間にか神戸の方でも見かけるようになり、値段も二倍くらいだけれど確かにうまい。
数年前、偶々通りかかった道がその産地で、生産農家が各自、簡易な小屋を道端に建て、販売しているのを目にした。
クルマだったのでこれは買って置かねば、と早速購入。教えてもらった通り、根元を湿った紙で包んで勝手口の隅に置いて、二週間くらいかけて食べた。全く傷む様子はなかった。
これに味を占めて、翌年も行ってみたが、まだ販売されていなかった。
下調べをしていかなかったこっちが悪い、と思いながらも、もう一度行こうと思っているうちに日が過ぎた。
11月23日が販売解禁日、というのがいつの間にか決まっていて、それまではとにかく売らないらしいと分かる。ブランド力付け?権威付け?
でも「11月23日」としたのは、間違いなく「新嘗祭」を意識しているのだろう。
それでは、と11月の末に訪れてみた。小屋は道端に在ったが販売している風はなかった。時たま「岩津葱」ののぼり旗は目に入るが、販売しているところはない。定休日??
仕方がないので、道の駅で買うことにした。聞くと高齢化で継ぐ者がいないので、みんな自分で売るよりもここに預けた方が良いということになったのだそうだ。
テレビで見たのは三十年以上前。そのころから段々に栽培する人が増えたとしても、当時の人はもう八十代だろう。冬しか採れないものだから、専業農家としてやるには無理がある。
というわけで、11月23日以降、何度も買いに行くことを計画していたのだが、半月近くたってやっと行けそうな感じになった。
12月半ばを過ぎれば、急に冷え込むらしい。そうなるとスタッドレスタイヤを付けてなければ心配だ。付けてたってこの運転技術では心配だ。何とかそれまでに行かなければ、と食い意地は意気軒高。
(略)
月曜に「岩津葱」を買いに行くつもりだった。
昔、地元のSUNテレビで兵庫県下の色々なところを紹介する、言ってみればのんびりした「アド街ック天国」の兵庫県版みたいな番組があって、そこでこの葱の紹介をしていた。
絶滅寸前になっていた珍しい葱だが「とてもおいしいから」、と地元の僅かの農家が栽培を続けているのを取材していたのだが、気が付いたらいつの間にか神戸の方でも見かけるようになり、値段も二倍くらいだけれど確かにうまい。
数年前、偶々通りかかった道がその産地で、生産農家が各自、簡易な小屋を道端に建て、販売しているのを目にした。
クルマだったのでこれは買って置かねば、と早速購入。教えてもらった通り、根元を湿った紙で包んで勝手口の隅に置いて、二週間くらいかけて食べた。全く傷む様子はなかった。
これに味を占めて、翌年も行ってみたが、まだ販売されていなかった。
下調べをしていかなかったこっちが悪い、と思いながらも、もう一度行こうと思っているうちに日が過ぎた。
11月23日が販売解禁日、というのがいつの間にか決まっていて、それまではとにかく売らないらしいと分かる。ブランド力付け?権威付け?
でも「11月23日」としたのは、間違いなく「新嘗祭」を意識しているのだろう。
それでは、と11月の末に訪れてみた。小屋は道端に在ったが販売している風はなかった。時たま「岩津葱」ののぼり旗は目に入るが、販売しているところはない。定休日??
仕方がないので、道の駅で買うことにした。聞くと高齢化で継ぐ者がいないので、みんな自分で売るよりもここに預けた方が良いということになったのだそうだ。
テレビで見たのは三十年以上前。そのころから段々に栽培する人が増えたとしても、当時の人はもう八十代だろう。冬しか採れないものだから、専業農家としてやるには無理がある。
というわけで、11月23日以降、何度も買いに行くことを計画していたのだが、半月近くたってやっと行けそうな感じになった。
12月半ばを過ぎれば、急に冷え込むらしい。そうなるとスタッドレスタイヤを付けてなければ心配だ。付けてたってこの運転技術では心配だ。何とかそれまでに行かなければ、と食い意地は意気軒高。
(略)
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今回はどうだったかという話は、また明日。