8月13日(火)
4時40分から5時15分まで散歩。
昨日8月12日は「山の日」で、今日は例の振り替え休日、「ハッピーマンデー」というやつ。
ただ、今は夏休み真っ只中。翌日は迎え盆でもあるから学校や多くの会社は、あまり祝日・振替休日等の恩恵を受けたという感じはないだろう。
まあ、大体が他の月と違って
「8月は祝日(=休日)がないから寂しい」
ということで、知恵を絞った結果、
「7月が『海の日』なんだから8月は『山の日』、がおさまりがいいんじゃない?」
という発想で提案された「休日」だ(・・・ったんじゃないかな?)。
「海と山はセット」というのは分かる。分かるけれど『海の日』は別にレジャーを推薦する意図からではなかった。それこそ近代国家になった記念の日として国内外に認識してもらおうと昭和16年に制定されたらしい。
対して『山の日』は?
そういういかにも政府が考えそうな理由からではなく、「国民が山に親しむ」という実に分かり易い設定。
でも「山に親しむ」、という一見浅薄な発想に見える祝日、見方によれば(民俗学的な見地からすれば)、なかなか深い意味のあるものなのかもしれない。
古来日本民族は「高いもの」を尊び、皆がそれを「仰ぎ見る」ことで気が付けば一致団結して行動してきた。
「高いもの」の筆頭は当然『山』で、だから山を見る(仰ぎ見る)ことで「嵩」「嶽」を「たか(い)」「たけ」「たき」などと読み(認識し)、具体的な心情を育んできたと言える。
日航機の大事故があったので、日決めに議論があったようだがこれはこれ、出発点は別にして捉えようでは特に大事な祝日、となったのかもしれない。
(ただ、この考え方からすれば「山に親しむ」は、決して「山登りを奨励する」「山に踏み入る」意味はないのだが。飽く迄も「仰ぎ見る」。)
世界でも「山を仰ぎ見る日」なんて祝日はない(と思う)。
そう考えればいかにも日本人らしい感嘆すべき高貴な発想。
「おもてなし」とか「観光立国」なんて声高に言わず、世界の人々にその辺を感じさせることはできないものか。